東川に居を構え大雪山で活動するのがわれわれ山楽舎BEARですが、今日は180万都市札幌におじゃましています。
今日行ってきたのは札幌市民の心のふるさと藻岩山。旭山記念公園から始まる登山道をほんの少し歩いてきました。
藻岩山は札幌市内にある標高531mのちょっとした山なんですが、ロープウェイはある、スキー場はある、山頂まで車道が続いている、おまけに山頂にレストハウスまである、と、これでもかというほど人工物に囲まれています。でもその反面(本当にその開発の反対側にも位置する)、天然記念物に指定されている原始林が残っています。これだけの規模の都市のただ中に原始林が残っているというのは、世界的に見ても珍しいそうです(※実際には限りなく原始林に近い天然林というのが正しいとのこと)。天然記念物といえば我々にとって大雪山がなじみ深いのですが、それよりもはるかに早い1921年に道内第一号の天然記念物に指定されたというのはちょっとした驚きです。
山頂へと続く登山道からはずれて尾根に出てみると、突然視界が開けました。原始林の向こうに都市のビル街。大雪山の自然の豊かさを再確認すると同時に、大雪山では見ることのないこんな風景がとても新鮮に感じられました。
※
原始林:いままで一度も伐採が行われたことがなく、人の手が一切入っていない森林。原生林ともいう。
天然林:伐採など人の手が入っているものの、苗木を植えたり種をまいたりすることなく、自然の力でできた森林。
だそうです。
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