2005-01-20

情報格差を是正したいの

大雪山国立公園というのは学問に携わる方々にとってとても魅力的なフィールドであるようです。毎年、多くの研究者や学生さんが大雪山で調査をし、その結果を基に論文や報告書をまとめています。これらの成果は学術雑誌に載ったり、行政に提出されます。また、時折、研究者を招いた講演会が行われます。

でも、地元の人にとって、そういった成果は縁遠いものです。
学術雑誌なんて、大学の図書館にでも行かないと見ることができない。だいたいどれに載ってるものやら見当も付かない。報告書なんて、どうやって見られるのかわからない。そもそも見られるものなのかすら怪しい。講演会なんて、なぜか地元をすっとばして札幌で開催される始末。
大雪山の麓に住み、大雪山に関心を持っている人が、大雪山で行われた調査結果を知る機会はほとんどありません。考えてみるとひどい話ですよね。

そんな情報格差を是正すべく、山楽舎BEARは、「地元の人間の、地元の人間による、地元の人間のための講演会」を企画しました。今回は、登山道侵食の研究で著名な北海道大学の渡辺悌二先生にご協力いただいています。教え子の大学院生も来てくれます。いままさに取り組んでいる修士論文の内容を発表してくれるそうです。

今後もこういった講演会を定期的に行っていこうと思っています。内容のリクエスト・呼んで欲しい先生などのご要望をどしどしお寄せくださいね。


--講演会詳細--

講演会「大雪山国立公園における登山道侵食」

第1部  17:30 ~ 18:30
 講演者:太田健一氏 (北海道大学大学院地球環境科学研究科 修士課程)
 演 題:デジタル写真測量による登山道の土壌侵食把握と侵食軽減のための新たな方策

第2部  18:45 ~ 20:45
 講演者:渡辺悌二氏 (北海道大学大学院地球環境科学研究科 助教授)
 演 題:登山道侵食の基礎知識と大雪山国立公園における現状

日 時:平成17年2月24日(木)17:30 ~ 20:45
場 所:道草館 二階第一会議室
     上川郡東川町東町1-1-15(道道旭川旭岳温泉線沿い)
     0166-68-4777
参加費:300円

主 催:山楽舎BEAR
参加申込・お問い合せ:
 電話・FAX:0166-82-5845
 携帯電話  :090-2054-3334
 メール   :mttomt@yahoo.co.jp

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