彼は、去年・今年と大雪山で登山道侵食のモニタリング調査を行っていました。
そして今まさに締め切りに追われている真っ最中なのです。
登山道侵食といえば、登山者が最も気になる問題の一つ。
雨が降るごとに、雪どけ水が流れるごとに、えぐれていく登山道を見るのは心が痛みます。
ひどいところでは人の背の高さよりもえぐれている場所もあるほど。
まして、その原因の一端を登山者が負っているとあればなおさらです。
白雲小屋付近の登山道侵食
侵食を防ぐにはどうすればいいのか?侵食してしまった場合はどう対処すればいいのか?
考えなければならないことは沢山ありますが、そのためには全山的・経年的な基礎データの蓄積が必要となります。
しかし残念ながら、大雪山でのデータ蓄積はさほど進んでいません。
この研究では、表大雪の登山道108地点で調査を行っているそうです。
これだけの規模で侵食を見るというのは今までになかったことで、まとまれば素晴らしいデータになるはず。
がんばってほしいものです。
ちなみに、山樂舎BEAR主催で登山道の勉強会を2月末に東川で行います。
講師として北大の渡辺悌二先生に来ていただきます。
せっかくなのでその場で後輩君にも修士論文の内容を発表してもらおうかと考えています。
面白そうな研究だと思われたかたは、続報を待っていてくださいね。
1 件のコメント:
写真から3次元形状を作成するプログラムを作っています。
よろしければご覧ください。
http://www3.plala.or.jp/SolidFromPhoto
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