2021-04-03

層雲峡ビジターセンターVR体験システム

 層雲峡ビジターセンターに非接触型のVR体験システムが導入されました。
VRは日本語では仮想現実と訳され、実際に現場に行かなくても、あたかも現場にいるような体験ができる装置のことです。
 通常は専用のゴーグルを使って擬似体験するのですが、コロナ禍でもあり、この度、層雲峡ビジターセンターでは、環境省が管轄するビジターセンターとしては全国初の試みとなる、非接触型のモニターで、大雪山の360°映像を疑似体験するシステムの一般公開が始まりました。

具体的には:
大雪山の魅力を7分50秒に凝縮した「Welcome to大雪山国立公園」
大雪山と層雲峡峡谷の上空を鳥になった気分で空中散歩する「VR スカイウォーク」
ガイドの解説を聞きながら大雪山の主要コースを巡る「VR表大雪バーチャルトレッキング」
夏山以外の層雲峡でのアクティビティーを紹介する「体感!層雲峡アクティビティー」
層雲峡峡谷がどのようにできたのかをわかりやすく説明する「層雲峡峡谷の成り立ち」
黒岳エリアを中心とした25地点を360°のパノラマで体感する「山頂パノラマ&絶景コレクション」
など、13のコンテンツをお楽しみいただけます。

「VR表大雪バーチャルトレッキング」では、佐久間と土栄がガイドとして出演しておりますので、ぜひ一度ご笑覧ください。

2019-04-26

地名と探険史で紐解く大雪山

佐久間の講演会のお知らせです。

講演名:「地名と探険史で紐解く大雪山

日時:20019年5月25日(土) 13時30分〜15時

場所:東川町 せんとぴゅあⅡ 多目的室
   東川町北町1丁目1番2号
   
問い合せ:東川町文化レクリエーション課 大雪山アーカイブス
     電話:0166-82-4245

内容: 大雪山と石狩川源流部の地名の多くは、北海道内陸部が未だ地理的空白地帯であった江戸末期から大正初期にかけてこの地域を探検した先覚者たちが、アイヌの案内人から聞き取って付けたものであることがわかっています。そんな地名の由来と大雪山の探険史との関わりを、文献や地図をもとに紐解いていきます。

2018-09-03

アイヌ語地名を歩く ~山田秀三の地名研究から~  2018 層雲峡

 先月21日から層雲峡ビジターセンターでは「北海道博物館第4回アイヌ文化巡回展 アイヌ語地名を歩く ~山田秀三の地名研究から~ 2018層雲峡」と題したパネル展示が開催されています(会期は9月30日まで)。『北海道の地名』や『アイヌ語地名の研究』などの著作で知られるアイヌ語地名研究の第一人者、故・山田秀三(やまだ ひでぞう)氏の研究資料をパネルにして展示しています。
 山田氏が1971年に石狩川上流を調査した際に実際に使っていた5万分の1地形図(アイヌ語地名やメモ書きが残る)や、地名調査のために作成した手書きのアイヌ語地名地図(「石狩川上流大観図」)、調査時に撮影したカラー写真など、北海道博物館から提供をいただいた貴重な資料を展示しています。ふだんは見ることのできない貴重な資料ですので、この機会にぜひご覧になっていただきたいと思います。

問い合わせ:層雲峡ビジターセンター
電話:01658−9−4400(9時から17時)※期間中閉館日なし


会場のようす


会場のようす


調査時に携行した書き込みのある地形図


手書きの「石狩川上流大観図」

2018-05-01

層雲峡ビジターセンター アイヌ語地名講座「ニセイ」を歩く

 ニセイケシオマップ・ニセイノシキオマップ・ニセイチャロマップ・ニセイカウシペ・シュオプニセイ(大函)――。層雲峡には「ニセイ」のつく地名が目立ちますが、「ニセイ」は断崖絶壁を意味するアイヌ語で、150年前のアイヌ時代には現在の層雲峡地区はただ「ニセイ」とだけ呼ばれていたようです。講座では層雲峡地区に残る「ニセイ」地名をめぐります。

期間:5月19日20日,8月17日18日, 10月5日から9日
集合場所:層雲峡ビジターセンター
集合時刻:午前の部 09:00 午後の部 13:00(歩行:1時間程度)
※10月5日から9日は午後の部のみ
参加費:無料
対象:中学生以上
 ※未成年は保護者同伴。前日までに予約が必要。
定員:7名
服装:野外で活動できる服装

2017-08-04

登山道巡検ツアー「写真でふりかえる登山道 いま・むかし」

1.概要
目的:
 「自然は変わらない」などと、まことしやかに言われますが、日々変化するのが自然であり、変わらない自然などあり得ないというのが現場の常識です。登山道も日々変化しています。場合によっては、一晩で地形が変わってしまうような激変もありますが、10年くらいのスパンで見てみないと分からないような緩慢な変化もあります。
 そんな「緩慢ではあるけれど、はっきりした変化」を、過去の写真を見ながら観察します。

講師:北海道大学大学院・地球環境科学研究院 小林勇介さん
期日:2017年8月17日
場所:銀泉台~白雲岳
 ※登頂を目指す登山ではありません。途中で引き返す可能性があります。
定員:10名
参加費:¥1000(保険代込み)

2.内容
 北大大学院と北海道山岳整備が過去に行った登山道のモニタリング調査のデータを見ながら、ここ10年間の登山道の荒廃状況を観察し、登山道の維持管理への理解を深めてもらう。

3.おおまかな行程
07:00 銀泉台登山事務所前集合
07:15 赤岳へむけて出発。随時モニタリング・サイトを巡検
12:00 昼食
13:00 下山開始
15:00 銀泉台到着・解散

4.問合せ:申し込み
山樂舎BEAR 担当:佐久間
携帯:090-2072-5803
または
大雪山・山守隊
メール:yamamoritai@gmail.com


2006年


2016年

2017-07-11

環境保全登山「たまには山へ恩返し」in 黒岳

1.概要
目的:
 自然環境が厳しい大雪山では、登山道の維持管理にたくさんの人出と財源が必要となっているが、登山道を維持管理する行政だけでは財源も人材もじゅうぶんとはいえず、登山道の荒廃が進んできている。そこで、ふだんは行政などの関係機関のみで行っている登山道の維持管理に、一般登山者が関わることで、登山道の維持管理への理解を深めてもらうとともに、人材面・財源面での不足を補うことをねらい、本事業を実施する。
 本事業は、行政関係者と一般登山者とが協働し、ふだん恩恵を受けている「山へ恩返し」することを目的とする。

主催:山樂舎BEAR 北海道上川総合振興局 
協力:大雪山・山守隊 旭岳ファンクラブ環境保全基金 ほか
講師:北海道山岳整備
期日:2017年7月29日
場所:黒岳 雲の平付近
定員:30名

2.内容
 雲の平登山道については、昨年8月の大雨により登山道が大きく洗堀され、流出した土砂がその先の登山道や植生帯を埋め尽くしている状況にある。
このため、堆積している土砂の運搬、土嚢袋等による洗堀防止対策を講じることにより、これ以上の洗堀防止や植生帯の保全等を図る。

3.おおまかな行程
07:30 黒岳ロープウェイ山麓駅集合・点呼・挨拶・作業工程の説明
08:00 移動開始
10:00 現場到着・作業工程の説明・施工準備
11:00 施工開始(途中、昼食含む)
15:00 施工終了
下山開始
17:00 黒岳ロープウェイ山麓駅舎到着・解散

2017-01-01

層雲峡ビジターセンター 冬の観察会「銀河ノ滝・神削壁」

皆さま、新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
さて、早速ですが、層雲峡ビジターセンターでは「冬季自然観察講座」として、昨シーズンと同じ銀河の滝探訪と、新コース「神削壁」へのスノーシューハイクを実施しています。
詳細は以下をご覧ください。問い合わせは層雲峡ビジターセンター(01658-9-4400)までお気軽にどうぞ!

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層雲峡ビジターセンター 冬の観察会「銀河ノ滝・神削壁」

冬季間の厳寒により氷結し、国内最大級の天然氷瀑になる層雲峡・銀河ノ滝。柱状節理が崩落し、約20年間道路が封鎖され近づけない層雲峡核心部の神削壁。層雲峡を代表する「双壁」に川から挑みます。
森林管理署に入林許可を取り、氷や岩の状況を確認したうえで、安全確保のためガイドが同行して催行される期間限定のプログラムです。

実施期間:2016年12月17日~2017年3月18日までの毎木曜・土曜
(ただし12月31日~1月5日,7日は催行なし)

実施場所:午前 銀河ノ滝 / 午後 神削壁

集合場所および集合時刻:層雲峡ビジターセンター 銀河ノ滝09:45 神削壁12:45

参加対象:小学校高学年以上 ※小中学校生は保護者同伴。

定員:7名

装備レンタル料:¥1,500(ヘルメット・スノーシュー・長靴・ウェーダー)

服装:防寒ウェア・帽子・手袋など、冬の野外活動ができる服装
※服装が不備な方は集合後でも参加をお断りする可能性があります。気象状況によっては中止またはコース変更があります。酒気を帯びた方の参加はご遠慮ねがいます。

問合せ・申し込み
層雲峡ビジターセンター
電話 01658-9-4400(9時~17時 月曜休館)