2005-05-24

アポイ岳再び

明日からの1泊2日アポイ岳ツアー三連戦にそなえ、もう一度下見に行ってきました。

前回よりも多くの花が咲いていて、アポイと言えばこれははずせない、というものも見ることができました。今日は時間がないので、取り急ぎ写真だけ。どれもこれもかわいいったら。


エゾキスミレ



ヒダカソウ



ヒダカイワザクラ

2005-05-22

残雪と山中泊

夏山日帰りから一歩踏み出して、残雪の山や山中泊を楽しみませんか?
そんなテーマで昨日スライドショーを行いました。

残雪と新緑の色合いを楽しむ、山開き前の静かな山。山の中で泊まらなければ見ることのできない、大雪山核心部の風景。前半では、今まで撮りためた写真を用いて、残雪と山中泊の魅力をご紹介しました。

後半は、実際に使用する道具を見てもらいながらの質問コーナー。最近買ったばかりのテントやら、15年ものの寝袋やら、秘蔵の品を惜しみなく蔵出し(?)。


今年は山中泊ツアーを3本予定しています。この緑のニューテントですてきな山の夜をすごしませんか?

2005-05-20

熱烈大募集中

現在、山楽舎BEARでは研修生を募集しています。詳しくはこちらを見ていただくとして、ともかくガイドという仕事に興味のある人なら誰でも大歓迎です。

特に、
1)大雪山が大好きでたまらない
2)お客さんと話をするのが好き
3)山の環境について自分なりの考えを持っている
そんな人に来てもらえたら嬉しいですね。

ガイドになるというのは存外難しいものです。まだリクルートの方法が確立されていないため、知り合いのツテでもない限りいったいどうすればガイドになれるのか検討もつかないのです。そんな状況ですから、研修生となる最大のメリットは、「山の仕事に就く第一歩として人脈作りができること」だと思います。

ちょっとでも興味を持たれた方、お気軽にお問い合わせください。連絡はこちらまで。

2005-05-16

GPSは楽し(ゲートは厳し)。

今日はオロフレ山下見の日。朝から予報通りの青空が広がり、絶好の山日和です。オロフレ山までは札幌から車で約2時間半。途中、支笏湖や昭和新山などの名勝も眺められる快適なドライブコースです。昨日届いたばかりのGPSも快調に作動しています。こんな日は山頂からの眺めもさぞや…、羊蹄山なんかもきれいだろうなあ、などと期待もふくらみます。

ところがなんと。オロフレ山の登山口まであと10kmほどの地点で、ゲートがどーんと道路をふさいでいるではありませんか。曰く、「オロフレ峠、積雪のため通行止め。開通未定」。…へ?もう五月も半ばですよ?知床峠でさえ開通してますよ?なのになぜ?来週のツアー本番に間に合う?いろいろな疑問が頭の中を乱れ飛び、しばし思考停止の状態に陥ってしまいました。

でも、いくら考えたところで、道路がふさがれている以上はどうしようもありません。車を降りて歩ける距離でもないですし。いたしかたないので、オロフレ峠の反対側、登別温泉からも様子を覗うことにして移動を再開しました。結局当然、逆側でもゲートが閉まっていたわけですが。そんなわけで、今日は単にGPSを使いに長距離ドライブをしただけになってしましました。

本日の移動はこちらの赤線です。


赤線の左下部分、洞爺湖と倶多楽湖に挟まれたあたりがわずかにくびれていますが、ここがオロフレ峠の未開通部です。本当ならくびれの真ん中にあるオロフレ山に登って、山頂から絶景を眺めるはずだったのに…。

2005-05-15

GPS


うふふ。ついに買っちゃいました。GPS。ずうっと欲しかったんですが、なかなか手が出なくて。でもとうとう、えいやっと飛び降りて決断しましたよ。いやあ、ほれぼれとする面構えですなあ。

ざっといじってみたところ、機能的に非常にシンプルであるらしいことはわかりました。重要なのはPCに取り込んだデータをどう活用するかなのでしょう。

習うより慣れろの方針で、明日から早速使ってみることにします。明日は、道南はオロフレ山の下見に行きますので、そこまでの移動と山でのデータを取ってみます。楽しみ楽しみ。

2005-05-12

アポイ岳下見2泊3日

5月9日から11日にかけてアポイ岳へ下見に行ってきました。向こうでは更新作業ができなかったので、今日まとめてアップします。9日・10日・11日と三日分わけて掲載していますので、それぞれの日付ををご覧ください。

では、花のアポイ岳をお楽しみあれ。

2005-05-11

大(Oh!)水木しげる展

田植が延期になりぽっかりと空いた時間を利用して、多忙のために行くのを諦めていた「大(Oh!)水木しげる展」を旭川の道立美術館で見てきた。まさに「忙中閑あり」である。
午後三時頃、美術館に入り、入場料¥1,000を払う。入り口にいた女性がすすめるので、「音声ガイド」という機械を¥500で借りることにした。チョコレートをひとまわり大きくしたようなサイズで、作品に付けられた番号を押すと、水木しげる氏本人が作品や当時の時代背景やその頃の思い出などを自身のことばで語る。
 入館時間が遅かったため、音声ガイドを聞きながら、作品を見て回るうちに閉館時間が来てしまい、アナウンスに追い出されるように展示室を出るはめになった。じっくり見てまわるためには、半日必要だろう。
 さて肝心の内容だが、時間が足りなかったことでもわかるように、かなり充実したものだった。太平洋戦争で南方戦線に送られて片腕を失ったり、現地の人と仲良くなって食べ物を恵んでもらったりして親切にしてもらい、現地で除隊して残ろうと本気で考えた話。帰国後も紙芝居の作者や貸し漫画の作者などで極貧生活を送り、「こんなに働いても貧乏な仕事が世の中にあるのか」と奥さんを呆れさせたという話などが、漫画で描かれていて、ついつい引き込まれてしまう。
 貧乏生活時代は「腐りかけたバナナを安く買ってきて夫婦で食べるのが唯一の楽しみだった」という話は、50%引きの台湾バナナや「とよのか」イチゴをいつも食べている身にとっては、とても他人ごととは思えなかった。
 旭川近辺の方は要チェックだ。

アポイ岳下見・3日目


朝、目を覚ますと、なんとテントに霜が降りていました。夜中どうも寒い気がしたのですが、まさかここまでとは。
まあ先週まで大雪山の雪の中を歩いていたくらいですから、このくらいの寒さならどうということはありません。大事なのは天気です。

ああ、こんなに真っ青な空!白い雲!絶好の下見日和ではないですか。アポイ岳も気持ちよさそうにそびえていますよ。

ではお待ちかね、アポイのお花をどどーんとご紹介。付け焼刃で覚えてきた花の名前なので、間違っていてもご愛嬌。そんなときは正しい名前をそっと教えてくださいね。

まずはサクラソウから。「エゾオオサクラソウ」ですね。茎も葉もがっしりしていて、大雪山に咲くエゾコザクラの親分みたいな感じです。小さなコザクラ達よ、俺について来い!みたいな。山麓によく咲いていました。

続いてもサクラソウで、こちらは「サマニユキワリ」です。7合目付近の岩礫帯で見られます。エゾオオサクラソウに比べるととっても小さくて可憐な印象です。まだ、ようやく咲き始めたというところなのでしょうね。
山中で出会ったパトロールの方によれば、アポイでも今年は大変雪が多かったそうです。そのためお花の開花も例年より1週間から10日くらい遅れているとか。

お次はスミレです。現時点で3種類も咲いているスミレです。これは「フイリミヤマスミレ」というんだそうです。葉に白く斑が入っているところからきているとか。花全体が親指くらいあるかないかという小さな花ですが、紫色がよく目立ちます。
ちなみに、ほかの2種類は、「タチツボスミレ」と「アポイタチツボスミレ」です。まだ完全に見分けられないのですが。

紫系統の花が続きましたが、最後に黄色のお花を。「アポイキンバイ」です。たぶん。アポイ岳の中でも最も風が強くあたる場所に咲いていました。健気だなあ。

紹介できなかったお花もまだまだあります。アポイアズマギクや、今回は見つけられませんでしたがヒダカソウや。大雪ではまだすべてが雪の下なのに、アポイ岳ではもうこんなにいろいろなお花が咲いているんですね。これから10月くらいまで季節ごとにどんどん花が咲き変わっていくというのですから、その種類の多さと花期の長さには驚きです。さすがは花のアポイ岳。

今回のアポイ行で一番印象的だったのが「海」です。アポイ岳は海に接していますので、登山道・山頂問わずどこからでも海が眺められるのです。これは大雪山では考えられないことです。サクラソウが海の青をバックに咲いている様なんて、とても新鮮な光景でした。

2005-05-10

アポイ岳下見・2日目

雨がテントをたたく音で目を覚ましました。結局今日も雨・・・。とりあえずビジターセンターで情報収集をすることに。


アポイ岳ビジターセンター



必要なものがコンパクトにまとまっているという感じで、いい意味でこぢんまりとしています。スタッフの方にもとてもよくしていただきました。


展示の中心はやはり花。今、咲いている花を大きな写真にして貼ってあるのはとてもわかりやすくて良いです。それにしても現時点で紫色のスミレが3種類も咲いているだなんて・・・。覚え切れませんって。


アポイ岳には珍しいお花が沢山あるようですが、その特殊な植物層をはぐくむ岩石についても詳細な説明がなされています。ふむふむなるほど。勉強になるなあ。

お昼近くになり雨が止んだようなので、とりあえず登ることにしました。


でもやっぱり展望はきかず。残念。

と、思っていたら徐々にガスが晴れてきました。そして下山後の7時頃には、こんな風景が。


明日こそ期待できるかな?

寒い!

 四月に入って農作業が始まったのと、実家の引っ越しの手伝いで新潟へ行っていたこともあって、すっかりBlogから遠ざかっていた。明日から田植なので、こりゃしばらく嵐のような日々が続くのだなと覚悟を決めていた矢先、ぽっかりと時間が空いた。そんな訳で久々にキーボードを叩いている。
 というのも、夜半から降り続けている雪のおかげだ。もともと温暖な地方の作物だから、いくら品種改良でマシになったとはいえ、稲は寒さに弱い。雪のなかで田植をするわけにもいかないので、田植は延期になり、こんな天気なので本日の作業も中止になった。
 寒さのおかげで桜の開花も先に伸び、いまだにコブシも咲いていない。河畔林のヤナギの梢がようやく緑になっているていどで、5月も中旬だというのに、いまだに「春まだ浅き」大雪山麓である。例年ならそろそろリュウキンカがいっせいに咲き出す旭岳温泉も、いまだに冬景色が楽しめる。
 10年ほど前に、桜が咲いたあとに雪が降った年があったが、今年はどうなるのだろう。楽しみでもあり、コワくもある。

2005-05-09

アポイ岳下見・1日目

夕方、様似に到着しました。
あいにくの雨模様です。


明日・明後日とアポイ岳に登る予定ですが、天候はどうなるでしょうか?
今日は雨の音を聞きながら早めに寝ることにします。

2005-05-08

スノーシューから夏山へ

今シーズンのスノーシュープログラムは、5月5日をもってつつがなく終了しました。参加してくださったみなさま、ありがとうございました。

次回のオリジナルプログラムは6月4日。旭岳温泉から姿見の池まで、残雪の道を夏とは微妙に異なるルートで登ります。久しぶりに登山靴の感触を楽しみましょう。

それまで一ヶ月ほど間があきます。優雅に長期休暇でも取れれば良いのですが、全然そんなことはなく、明日から早速アポイ岳へ下見に向かいます。本番のツアーも、もうそこまで迫ってきています。

いよいよ夏山シーズンが始まりますね。今年はどんな山に出会えるのでしょう?

2005-05-05

ハートフルなおもてなし

山樂舎BEARでは心のこもったおもてなしをモットーとしています。ほら、こんなふうに。


まるでこめられた心が目に見えるようです。

これ、実は今日のツアーに参加された方からいただいたものです。休憩中に雪でハート型を作ってプレゼントしてくださいました。心のこもったおもてなし、ありがとうございました。

2005-05-04

睦まじいんです

とても珍しいスタッフ二人きりの写真ができあがりました。ツアーのお客さんがシャッターを押してくれたのです。


二人だけの写真は2年ぶりになるでしょうか。それ以来の通算2枚目。
あ、いや、別に二人の仲が悪いわけではないんですよ。単に私が撮る係で佐久間が写る係だっただけの話で。いや、ほんと。だって見るからに仲良さそうでしょう?え、見えない?そんなばかな・・・。

2005-05-03

下見の時は別の顔

スノーシューの新コースを開拓するために、旭岳に行ってきました。そこでの一枚。

ツアーの時はいつも涼しい顔で先頭を歩いていますが、お客さんと一緒ではない下見ではこんな風に楽しんでいます。 尻滑りなんてお手の物。いつまでも童心を忘れずに雪と戯れる。 これがスノーシューの極意なのです。

下見した新コースは来シーズンお披露目できそうです。いつものコースからほんの少しはずれただけなのに、見える景色の印象がガラリと変わります。面白い角度から見た旭岳や、いつもより間近に見える化雲岳。頭を出し始めたハイマツも雪景色にアクセントを加えます。早くみなさんと歩きたいものです。

2005-05-02

カタクリ大満開

「そうだ、そろそろカタクリが見頃かも。」
急ぎの仕事が一段落した今日のお昼、思い立ってキトウシに行ってきました。先週の日曜日にはまだ一輪しか咲いていなかったカタクリ。しばらく寒い日が続いていたけど元気にしてるかな?

見事に元気にしてました。


まさに一面のカタクリです。先週は主役を張っていたエンゴサクがすっかり引き立て役のようになっています。写真を撮る人に言わせると、お昼の陽光が照りつけるのは芳しくないようなのですが、なかなかどうして。青空の下で五月の風に揺られて気持ちよさそうに咲いていました。

昨夜は深夜1時まで、今朝は朝6時半から。“山楽舎BEAR通信”夏号の原稿書きに精を出していましたが、その良いご褒美となりました。