2008-03-30

移動性高気圧、いい感じ

3月に入ってから、お天気の周期がいい感じになっている気がします。土日祝とお休みの日には決まって晴れてくれているような。写真で確認すると・・・


3月8日(土) 瑠辺蘂山

3月9日(日) 旭岳・姿見

3月15日(土) 旭岳・ガマ岩

3月16日(日) 班溪幌内山

3月20日(木・祝) 旭川最西端

3月22日(土) 雲居山

3月23日(日) お鉢平

3月29日(土) 摺鉢山

3月30日(日) 坊主山


どうですか、この見事な晴れっぷり!15日(土)の雨を除くと、ことごとく晴れか快晴。いいです、いいですよ、いいんですよ!このまま週末毎に晴れる周期でずっといっちゃってください!

2008-03-29

摺鉢山、登り時

今日ツアーで行ってきた上川三山が一座、摺鉢山。いつもなら長い雪原歩きが待っているはずなのですが、道路の除雪が早めに入ったのか、今日はかなり奥まで車で行くことができました。

昨年4月のツアーでは図下部の白丸(2007.4.1)から歩き出し、山頂まで青破線と赤実線をたどり片道4.6kmでした。今日は図中部の白丸(2008.3.29)まで車で行くことができ、山頂までは赤実線のみの片道2.7km。歩行距離を比べると、実に4割減という結果です。時間的にも片道約1時間の短縮。往復2時間も短くなるなら、体力的にはほとんど別の山のようなものです。

雪はしっかり締まって歩きやすいし、摺鉢山に楽して登るなら今しかありません!

ただし、山頂直下の急な南斜面には大きなクラックがいくつもできていて、すっかり笹が出ているものもありました。登路のすぐ脇のものもありますので、くれぐれもご注意を。

2008-03-28

霧の中の有明山

北大雪は有明山に登ってきました。国道からスタートし北尾根をたどるルートは、長く標高差もありますが、雪の締まったこの時季なら割合楽に登れるはずです。


国道から林道が分岐するところがわずかに除雪され、車1~2台駐車できるスペースができていました。おそらく他の登山者は来ないでしょうが、一応ぎりぎり詰めて駐車しておきます。

林道をたどって歩くこと小一時間。見上げれば木々が白く雪化粧しているのが目に鮮やかです。雲がちな空ですがときおり太陽も顔をのぞかせ、雪をキラキラ光らせていて、こんな景色を見るのも久しぶりで嬉しくなってしまいます。

ぐっと近寄ってみると、今日の雪はちょっと面白い着き方をしていました。本体はふんわり丸々と、そこから針のような結晶が幾本も突き出ている。息を吹きかけるだけでハラハラ落ちて、枝にしっかりくっついているわけではないようです。

林道から外れ尾根に取り付いた後は、おおむねこんな感じの樹林帯が続きます。基本的にスキーで直登できる斜度で、わずかに緩くなったり急になったりを繰り返して標高を稼ぐのです。

標高1450mあたりで、尾根が細く平らになり、高山帯の雰囲気をまといだしたら、山頂まではもう一息。さっきまで悪くないお天気だったのに、すっかりガスの中ですね・・・

山頂直下の急傾斜は右から大きく巻くのが良いようです。でも・・・

もうハイマツを踏まないでは通り抜けられないほど雪融けが進んでいました。それでもできるだけ雪だけをたどって登り、ここが有明山山頂。所要3時間25分。歩きやすい雪のおかげで、ほとんど汗をかくこともなく登ってこられました。

有明山は山頂から大展望が楽しめる山なのですが、今日は200m先が見えないくらいの濃い霧に包まれています。前回、快晴の日に来たときのことを思い出して、それで良しとしましょう。

下りは標高1450mから同750mまでの標高差700mをほとんど一気に滑り降ります。ガリガリになった雪はお世辞にも滑りやすいとは言えませんが、それでも十分楽しめました。それにしても、苦労して登った斜面をあっという間に滑り降りる時というのは、嬉しいような悔しいような複雑な気分になるものです。

林道もほとんど歩かずに滑って済ますことができ、山頂から車まで所要50分程度。長距離大滑降の楽しい有明山。今度はもっと雪が深い時に来たいものです。

2008-03-27

続・フン好きのあなたへ

ゲストブックでの熱いご要望にお応えして、エゾライチョウのフン写真を公開しちゃいます。

樹林帯を歩いていて、雪にできた丸い窪みの中に、小さいカリントウのようなフンが固まっていたら、それはエゾライチョウのフンです。独特の形をしていますから、すぐに見分けがつくでしょう。雪面が丸く窪むのは、雪の中にうずくまって暖をとった跡なのだそうです。

エゾライチョウのフンは、この時季、比較的良くみられるような気がします。フン好きのあなた、早く現物に会えるといいですね。

2008-03-25

曇りのち快晴の突角山

上川三山と言えば、摺鉢山・天幕山・突角山の三座を指します。山楽舎のスノーシューツアーでは、昨年摺鉢山、今年天幕山が登場しましたが、突角山はまだ一度も目的地としたことがありません。来シーズンぜひ行きたいということで、今日は突角山へ下見行です。

曇りのち晴れの天気予報通り、出発時の空は薄暗い雲に一面覆われていましたが、30分も歩かないうちに陽光が射し、見る見る晴れ間が広がっていきます。

地形と地形図を見て適当にルートを決め登っていくと、スノーシュー・スキー・ツボ足のたくさんの足跡。誰しも考えるルートはそう変わりないようです。標高点554.9mに達すると視界が開け、正面に目指す突角山が。・・・まだしばらく登らないとなりませんね。

しばらく木々のない開けた尾根が続き、ここまでまだ1時間ほどしか歩いていないというのに、早くもこんな景色を見ることができます。旭岳から黒岳にかけての山塊がどっしりと鎮座しています。

ここから樹林帯の稜線をひいひい言いながら登っていきます。 山頂に近づくに連れ徐々に細くなる尾根の真ん中に大きなダケカンバが二本。まるで阿形・吽形のようにも見えます。

突角山の山頂は左右に狭くて、細長く緩い形をしています。たくさんの足跡とイスを掘った跡が先週末賑わっていたことを思わせます。反対方向からスノーモビルが上がってきた跡もありますね。

展望は抜群です。山頂に至ると最初に目に入るのが天塩岳。左から、前天塩岳・西天塩岳・天塩岳。普段あまり目にしない、ちょっと面白い角度で見えています。

もちろん表大雪・北大雪もばっちり。石狩川を挟んで、雄大な風景が広がっています。

登りはたくさんの足跡で賑やかだったので、下りは違う尾根を帰ることにしました。山頂から見て南にある標高点903m側に下り、同715m・579m・556mとたどります。地形図を見て、思うがままにルートを変えられるというのは雪山ならではの楽しさです。おかげで人の気配のない静かな下山を満喫できました。

突角山の印象は、素直ないい山。展望の山。来シーズン、スノーシューツアーで再訪すること確定です。

雨上がりの朝

夜半に降っていた雨が上がり、爽やかな青空で迎えた旭川の朝。雪ではなく雨が降るようになれば、それは冬が終わったということなのです。ちょっと湿った暖かい空気に、思わず春を感じる朝でした。

2008-03-23

旭岳-間宮岳-大塚-裾合平

こんな最高の晴天だというのに残念ながらツアーが中止となってしまったため、泣く泣く一人でやってきた旭岳。山頂を踏み、間宮岳を経由して、大塚へと向かうコースを歩くことにしました。 それにしてもなんて行楽日和な青空だこと・・・

いい具合に湿った雪はシールの効きも良く、八合目を越え岩場のトラバースに入る直前までスキーで登ることができました。頑張ればそのまま山頂を踏めそうでしたが、ここからはスキーを担いで歩いていくことに。

山頂に着いてもやっぱり空は青いまま。何度来ても旭岳山頂は気持ちが良い場所です。いつになく遠望も効き、トムラウシの隣には遠く日高山脈がくっきり見えていました。しばし休憩したら、裏旭に向かって滑り降ります。次に目指すは間宮岳。

と、その前に、夏には行けない熊ヶ岳の火口底を通っていくことにしますか。多少登り返さなければなりませんが、雪のある時しか登山道を外れることはできませんから。

熊ヶ岳から間宮岳まではすぐ近く。平らな山頂にぽつんと置かれた標識には、まだたっぷりとエビのしっぽが張り付いていました。旭岳山頂のものはすっかり無くなっていましたが、こちらは堂々たるものです。

間宮岳からは、熊ヶ岳の肩を舐めるようにして大塚の麓へ下ります。一見スキーにぴったりのように感じられる緩い斜面も、ウィンドクラストが溶けつつあるような半端な雪の状態に、滑り降りるのは大変苦労させられました。

大部分で深い沢形が残っているピウケナイ沢。渡りやすい箇所を見つけて対岸へ渡ると、目指す大塚は間近となります。後に控える安足間岳がまた格好いいこと。

標高差200mをぐいぐいと登り返して岩がちな大塚の頂きに到着。裾合平を隔てて旭岳・熊ヶ岳の連なりが見事です。

見下ろす小塚。ついでに小塚の山頂も踏んでおこうか?とも思いましたが、それはまた今度にしましょう。強い直射日光とかなりの上り下りに疲れてしまいました。

裾合平の広い雪原を姿見駅に向かって歩いている途中、頭上をすうっと飛行機が横切っていきました。そしてその後、旭岳の真上に白い飛行機雲が現れます。なんとも長閑な風景・・・今日も一日よく歩きました。

北海道最高峰の暖かい一日

とても3月とは思えない暖かい日が続いています。先日旭川では最高気温が10℃を超えましたが、これは4月中旬並みの数値。ほとんど1ヶ月先の暖かさになっているというわけです。

その暖かさは、当然山の上でも感じられます。今日登ってきた北海道最高峰・旭岳。雲一つない空から降り注ぐ陽光に、汗だくになって山頂に到着しました。気温を計ると、なんと3.2℃!旭岳の山頂でも気温がプラスになるとは、これはもう本格的な春です。

山頂から見渡すと、凌雲岳・黒岳にはもうほとんど積雪が見られず、黒い山肌が露出しています。

間宮岳の平坦な山頂では、雪が融け地面が出てちょっとした水たまりができていました。

このまま暖かい日ばかりが続くわけではないとは思いますが、場合によっては今年の雪融けは記録的に早まるかもしれません。4月のスノーシューツアーはちゃんと催行できるのか、気温に気を揉む毎日です。

2008-03-22

北大雪から十勝連峰まで

今日のツアーで行ってきた雲居山-伊阿根山。ちょっと山に詳しい人でも、どこにあるのかわからないようなごくごくマイナーな山ですが、コース上至る所から眺められる眺望は絶品の一言です。

北大雪・有明山から、表大雪はもちろん、十勝連峰・富良野岳までを一望のものにできる山がいったいいくつあるというのでしょう?

さらに、ちょっと目を移すだけで、天塩岳・ピッシリ山・三頭山などの道北の山々や芦別岳なんかも見えるというのですから、この豪華さには素直に脱帽してしまいます。旭川近郊の低山も含めると、それこそ数え切れないほどの山を同定することができ、こんな天気の日は何時間眺めていても飽きることをしりません。

体力的にもそうキツくはない山です。機会があればぜひ一度この山を訪れてみてください。

2008-03-21

たまには講師にだってなることもある

上川中学校で行われた「大雪山の魅力を再発見する」という講座に講師として招かれ、1時間ほどお話しをしてきました。

久しぶりに入る中学校の建物。そこここから若い元気な声が聞こえてきます。参加者は生徒さんが7名、先生他6名の計13名。こぢんまりとした図書室で、こぢんまりと講座が執り行われました。

火曜日に室蘭方面から帰ってきて以来、木曜日のツアーを挟んでずっと講座の準備にかかりきりになっていました。久しぶりに作るスライド資料に四苦八苦しながら、ちょっと大学院時代を思い出してみたり。たかだか1時間程度の資料を作るのに、その10倍以上も時間がかかるのですから、いやはや大変なものです。

無事に(?)おつとめを終え校舎を後にすると、グラウンド越しに夕映えの大雪山が目に飛び込んできました。普段あまり見ることのない角度からの大雪山です。きれいなこの景色は、まるで一生懸命準備したご褒美に思えました。

今日は年に何度もないネクタイ・ジャケット姿でしたが、明日からはまたいつものように山仕様で。

2008-03-18

朝日の昇る海

道東を巡って金曜日に帰ってきて、土日のツアーを終え、月曜日に今度は一泊で室蘭方面へ。

海のすぐそばに建つ宿の、部屋の窓からは大きな太平洋。朝5時に起きて日出を待ちます。徐々に空の上の方が白んでゆき、水平線にかかる薄もやがほのかに桃色に染まり、小さいけれど真っ赤な太陽がのっと上がってきました。

夜明けを海で迎えるなんて、いったいいつ以来のことでしょう。山でならしょっちゅうあるんですけどね。貴重な体験でした。

2008-03-16

初めてのフキノトウ

最低気温が0℃以上となり、4ヶ月ぶりに冬日を脱した昨日の旭川。日に日に暖かさが増していっていますが、そうすると当然山の中でも・・・

こんな水たまりをいくつも見かけるようになります。日当たりの良い窪地に雪解け水がたまるのでしょう。これならもしかするとフキノトウも見られるかも、なんて話をしていたら、本当にありました。

じゃーん。道路脇で発見した、今年初のフキノトウ!長かった冬を終え、北海道にもそろそろ春がやってきます。

2008-03-15

出版記念パーティー


昨日の午後、東京へ飛び、六本木の旧防衛庁跡地に出来た東京ミッドタウンにあるフジフォトサロン東京で開催されている林明輝写真展に顔を出し、夜は近くのホテルで行われた出版記念パーティーに出席した。写真は、大手出版社の幹部や写真業界の大御所を前にして挨拶をするはめになり冷や汗ものの一幕。一緒に写っているのは、空撮パイロットの浦谷さん。撮影行の苦労話などを披露した。(写真提供:高木直子さん)

2008-03-13

快晴の雄阿寒岳で少雪に泣く

昨日同様、道の駅摩周温泉で一泊。車内に置いてあった水筒の水が、すっかり氷に変わっているほどの冷え込みではありましたが、まあ快適に夜を過ごすことができました。今日は、今回の道東行のメインイベントと言ってもいいでしょう、雄阿寒岳を目指します。

冬には一般的に登られているという南東尾根を使って山頂を目指すことにしました。 登山口となる林道分岐から、真っ青な空の下の南東尾根。朝あれだけ寒かったのに、もうすっかり暑いほどの気温になっています。太陽の力おそるべし。スキーを履いて、早速登りにかかりましょう。

ところが!まさかこんなに雪が少ないとは!日当たりの良い南東向きの尾根だけに、場所によっては斜面のほとんどの部分で笹が出ていて、雪を伝って登ることが難しい有様。ときに笹の上を歩きして、なんとかこの斜面を登りきりましたが、これでは帰りが思いやられます・・・

さらに悪いことに、びっしょり湿った雪が、シール一面にくっついて歩きにくいこと!落としても落としてもまたくっつく悪条件の中、頑張って標高を上げ、エゾマツ帯からダケカンバ帯に移行するあたりで、ようやく雪も落ち着いてくれました。

登るに連れて、どんどん増す傾斜。ダケカンバ帯が終わりハイマツが現れるあたりで、スキーをデポして行くことに。振り返ると、たどってきた南東尾根がはるか眼下。広がる森、青い空。

ハイマツ帯の急傾斜を一登りすると、平坦な山頂部に飛び出します。ここからがまた辛かった・・・。一足踏み出して雪面に乗り、次の足を踏み出そうとするとグサッと雪が崩れてスネまで埋まる。この繰り返しが果てしなく続いたのです。一見歩くには楽そうな高山帯ですが、半端に固められた雪が災いしました。これなら深雪のラッセルの方がどれだけマシか。

でも、こんな景色が見られるのですから、力も湧いてこようというもの。振り返ると間近に雌阿寒岳・阿寒富士。

8合目標識からの本当に辛い道のりを終え、9合目標識から見上げる雄阿寒岳山頂。あまりの大変さに、もうここで引き返そうとも思ったのですが、山頂から向こう側の景色も見てみたいし、なんとか力を振り絞ることに。

そしてようやく、本当にようやく付いた雄阿寒岳山頂!おめでとう!

頑張った私をねぎらうかのように、どこまでもスッキリと続く青空。藻琴山・摩周岳・斜里岳・屈斜路湖・パンケトー・ペンケトーが一望の下。これは登ってきた甲斐があったというものです。

下りは大部分で楽できたものの、やはり最後の笹斜面がどうにもこうにも。スキーを外して歩くのもイマイチ楽ではなさそうで、結局スキーで無理矢理滑り降りました。雪よりも笹の上を滑ったという感じでしたが・・・。