昨日同様、道の駅摩周温泉で一泊。車内に置いてあった水筒の水が、すっかり氷に変わっているほどの冷え込みではありましたが、まあ快適に夜を過ごすことができました。今日は、今回の道東行のメインイベントと言ってもいいでしょう、雄阿寒岳を目指します。
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冬には一般的に登られているという南東尾根を使って山頂を目指すことにしました。 登山口となる林道分岐から、真っ青な空の下の南東尾根。朝あれだけ寒かったのに、もうすっかり暑いほどの気温になっています。太陽の力おそるべし。スキーを履いて、早速登りにかかりましょう。
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ところが!まさかこんなに雪が少ないとは!日当たりの良い南東向きの尾根だけに、場所によっては斜面のほとんどの部分で笹が出ていて、雪を伝って登ることが難しい有様。ときに笹の上を歩きして、なんとかこの斜面を登りきりましたが、これでは帰りが思いやられます・・・
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さらに悪いことに、びっしょり湿った雪が、シール一面にくっついて歩きにくいこと!落としても落としてもまたくっつく悪条件の中、頑張って標高を上げ、エゾマツ帯からダケカンバ帯に移行するあたりで、ようやく雪も落ち着いてくれました。
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登るに連れて、どんどん増す傾斜。ダケカンバ帯が終わりハイマツが現れるあたりで、スキーをデポして行くことに。振り返ると、たどってきた南東尾根がはるか眼下。広がる森、青い空。
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ハイマツ帯の急傾斜を一登りすると、平坦な山頂部に飛び出します。ここからがまた辛かった・・・。一足踏み出して雪面に乗り、次の足を踏み出そうとするとグサッと雪が崩れてスネまで埋まる。この繰り返しが果てしなく続いたのです。一見歩くには楽そうな高山帯ですが、半端に固められた雪が災いしました。これなら深雪のラッセルの方がどれだけマシか。
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でも、こんな景色が見られるのですから、力も湧いてこようというもの。振り返ると間近に雌阿寒岳・阿寒富士。
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8合目標識からの本当に辛い道のりを終え、9合目標識から見上げる雄阿寒岳山頂。あまりの大変さに、もうここで引き返そうとも思ったのですが、山頂から向こう側の景色も見てみたいし、なんとか力を振り絞ることに。
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そしてようやく、本当にようやく付いた雄阿寒岳山頂!おめでとう!
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頑張った私をねぎらうかのように、どこまでもスッキリと続く青空。藻琴山・摩周岳・斜里岳・屈斜路湖・パンケトー・ペンケトーが一望の下。これは登ってきた甲斐があったというものです。
下りは大部分で楽できたものの、やはり最後の笹斜面がどうにもこうにも。スキーを外して歩くのもイマイチ楽ではなさそうで、結局スキーで無理矢理滑り降りました。雪よりも笹の上を滑ったという感じでしたが・・・。