2013-01-30

10周年記念写真集

 寒中お見舞い申し上げます。
 山樂舎BEARでは創立10周年を記念して写真集を出すことになり、昨年1シーズンを通じて皆さまにお好きな候補作品を選んでいただきました。3月頃までには最終選考を終えようと現在鋭意作業を進めているところですが、候補作品の中から皆さんの人気が高かったいわば「当確」作品をご紹介します。皆さん大雪山の”通”だけあって、定番写真ではなく、玄人好みの渋い選択をされました。
 以下に写真と短いコメントを掲載します。


黄昏時の姿見平。季節は厳冬期。画面では確認しづらいですが、画面手前に狐の足跡が点々と続いています。


高根ヶ原上空に現れた環水平アーク。


厳冬期日没直前の姿見平より、遠方に十勝連峰が見えます。


天人峡の忠別川河原にて。背景の柱状節理と新緑の河畔林のコントラスト。モノクロなので、写真集の中での扱いが難しいところ。


白雲岳避難小屋から、トムラウシ上空にかかる夕映え雲を写しました。


朝焼けのヒサゴ沼。モルゲンロートの山肌が水面に映り込みました。


三段山の山肌とダケカンバ。厳冬期の撮影だが、光の具合にどことなく春の気配を感じます。

……というわけで、最終選考会は三月頃を予定しております。日程は後日告知します。

2013-01-16

目の前の雪を見るしかない日


今日訪れた三段山。曇り空から出発して、徐々に青空が広がっていきましたが、残念ながら山頂部は雲に巻かれたままでした。

そんな遠望が効かない日は、自ずと近くのものに目が向きます。ドレスのように雪を纏い、エゾマツが立ち並ぶ様は、曇天時でも美しいものです。

細かい雪をウロコのように密生させた広葉樹。背後が青空でもきれいなのですが、曇り空を背負うと微妙な光の陰影が際だつような。

近くで見るとこんなです。細かい雪が織りなす妙。

目の前のものを見るしかなくなると、いつもより集中してものを眺めるようになります。

2013-01-14

高速道路下の氷柱と氷筍

和寒山へ登るには線路だけでなく高速道路も渡らなければなりません。線路と違って歩いて横切るわけにはいかないので、下をくぐることになります。

ちょっとしたトンネル状になっているところをくぐっていきます。

中を一目見て絶句・・・。上からいくつもの氷柱が伸びてきているのです。ここを通るのは5年ぶりなのですが、以前はこんなの無かったような気がします。

氷柱だけでなく氷筍もありました。

通り過ぎて振り返るとこんな感じ。一番大きなものは上から下まで繋がっていました。こえれはなかなか迫力があります。

天井を良く見てみると、張ってある材の隙間から水が滴ってきて氷柱となり氷筍となっているようです。今回初めて見た気がするのは、おそらくこの5年の間に材の老朽化が進んだということなのでしょう。

こういう成り立ちのものを自然の造形と言っていいのかわかりませんが、山行に趣を添えてくれることは確かです。今度訪れるときにはどんな姿になっているでしょう。

2013-01-13

塩狩駅の雪かき車

今日登ってきた和寒山はJRの駅から歩き始めるというユニークな山です。

塩狩駅のすぐそばの駐車場に車を駐め、駅舎を通り過ぎ、線路を渡って山へ入っていきます。

山頂からの帰り道、線路を渡る時にふと見ると、見慣れない赤い車体が。この形状からして、おそらく雪かき用なのでしょう。

軽く検索してみるとどうもDE15形というやつのようです。

スノーシューツアーでは、夏とは違い近郊の低山を訪れますので、こんな出会いもあるということで。