2011-12-25

クリスマスデコレーション

クリスマスの日に旭岳山麓の森を歩いてきました。いつも見慣れた森の雪が、どことなくクリスマス風に見えてくるような・・・?

エゾマツの枝にこんもりと積もった雪。

イタドリの先にわずかに積もった雪。

サルオガセにからみついた雪。

あと一週間で今年もおしまい。こんな雪の造形もことごとく年末年始風に見えてくることでしょう。

2011-12-10

10周年を迎えて


 私ども山樂舍BEARは、2011年12月9日をもちまして、創立10周年を迎えました。当日夜には、常連のお客さまをお招きし、盛大に?祝っていただきました。
 記念イベントでは、基調報告や10年間の歩み、山での名場面を振り返るスライドショーもあり、お客様と私どもの「あの時」を振り返りました。予定の時間を大幅に過ぎても振り返りきれないほどの思い出があり、たかが10年といえどもじつは膨大な時間が流れていることを改めて感じた夜でした。これもひとえに皆様方のご支援の賜物と、感謝しております。
 なかなか未来への展望が見えない時代状況ではありますが、皆様方に少しでも喜んでいただけるよう、今後とも精進を続けて参りますので、次の10年も変わらぬご支援をお願いする次第です。
 ありがとうございます。

 山樂舍BEAR代表 佐久間弘

山楽舎BEAR10周年記念ミニトレッキング

記念パーティーから一夜明け、時刻は午前10時。今日は記念ミニトレッキングが開催されます。宿泊組は眠い目をこすりながら、日帰り組は寒い中の運転ののち、再びケビンに集合しました。


この冬初めてのツアーとなります。低山とはいえ、まだ体が慣れていませんから気をつけていきましょう。

まず目指すのは山腹に聳える展望閣。次いでその背後のピーク。さらにそこから南端展望台まで足を延ばして帰ってくる行程です。

朝方は激しく降ったりもしていましたが、歩き出すとまずまずのお天気。積雪量は深いところでスネくらい。既に何人かが歩いているようで、しっかりと踏み跡ができていたのでツボ足でも苦労しませんでした。

葉を落とした広葉樹とその上に見える青空。

展望閣の上のピークから東川の田園風景。真っ白に染まった田んぼもきれいなものです。

南端展望台まで往復して帰りはスキー場経由で。スキー場オープンは1週間後予定。

公園内の物産館でお昼休憩。

これが11年目の第一回ツアーとなります。新しい一歩を踏み出して、これからも頑張っていきます!

2011-12-09

山楽舎BEAR10周年パーティー

山楽舎BEARはこのたび創立10周年を迎えました。10年一昔と言いますが、長きにわたって私たちが活動を継続してこられたのは、ひとえに支えてくださったお客様のお陰と感謝しております。

その気持ちをお伝えするため、また、めでたい日をご一緒していただきたいとの想いから、10周年記念パーティーを開催しました。会場は東川町キトウシ森林公園家族旅行村。ケビンを借り切って、1泊2日の日程です。

ツルツル路面に悩まされ、開催予定時刻から遅れて到着した私の目に、最初に飛び込んできたのは見事なお花でした。もちろん佐久間が用意したわけはなく、お客様からいただいたものです。本当にありがとうございます。

その他にも様々なものをいただきました。お赤飯やらおはぎやらパンやらお漬物やらなにからなにまで。こちらでご用意したものがあまりに見劣りしてしまいはなはだ恐縮でした。ご厚意ありがとうございます。

今日のメインは佐久間と私によるスライドショー。全三部。

第一部は佐久間による基調報告「山楽舎BEARの10年とこれから・・・」。設立に至る背景や理念、10年間の成果と、これからの課題が報告されました(基調報告はこちらからダウンロードできます)。

第二部は私から「山楽舎BEAR10年のあゆみ」を。こちらはご参加くださったお客様に焦点を当て、はじめてご参加されたツアーや最近ご参加されたツアーの写真を見ながらそれぞれ思い出を語り合いました。

第三部は佐久間が今まで撮りためた写真からの厳選スライドショー。予定時刻を大幅に超過してしまい、皆様にはご迷惑をおかけしてしまったかもしれません。また、あまりお話しする時間がとれなかったのも残念なところです。

なんと、今日お誕生日をお迎えになったお客様がいらっしゃって、そちらもお祝いさせていただきました。奇しくも私たちと同じ記念日なのですね。


22時ころ一旦閉会し、日帰りのお客様がお帰りになった後、宿泊組でもう一盛り上がり。気がつけば午前2時。明日は10周年記念ミニトレッキングが待っています。ちゃんと寝ておかなくてはなりません。あっという間の記念パーティーでした。

今日、ご参加くださった皆様、お祝いをくださった皆様、お言葉をくださった皆様、気にかけてくださった皆様、本当にありがとうございました。

私たちにとっては10周年を迎えたことよりも、それを一緒に祝ってくださるお客様がいらっしゃることこそ喜びであり、なによりの誇りです。次の10年間も大雪山に根を張り、少しずつ成長していきたいと思っております。これからもよろしくお願いいたします。

2011-12-08

広報ひがしかわ12月号

東川町の広報『ひがしかわ』12月号「大雪山の素顔」に拙文が掲載されています。原文に若干手が加えられているようなので、以下、原文のまま掲載いたします。
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   不人気な山

 「山ガール」ということばに象徴されるように、ここ数年登山ブームだといわれている。北アルプス穂高連峰の涸沢では十月の体育の日の連休に、約1,000張のテントがキャンプサイトにあふれ、過去最高を更新した。映画『岳』の影響もあったのだろうが、八月に現地を訪れたときにも、従来の登山客の中心である中高年層に加えて、まるで雑誌のグラビアから抜け出てきたような素敵な女性や若者のグループ・カップル・家族連れなど、あらゆる年齢層の登山者であふれかえっており、ここが旭岳よりも標高が高い北アルプスの山中とは思えないほどだった。
 それから数日経った八月の中旬、大雪山の核心部に位置する白雲岳避難小屋を訪れた。高根ヶ原からトムラウシを一望できる気持ちのよいテラスには人影はなく、小屋のなかもガランとしている。天気がよく、普通の登山者なら行動中と思われるお昼近くの時間帯だったため、ということもあるだろうが、なんとも寂しい景色だ。じっさい大雪山を訪れる登山者は年々減少しており、「百名山ブーム」といわれた1990年代によく見られた”大名行列”のような登山ツアーは影を潜めた。
 もちろん人が多ければいいというわけではない。繁忙期の穂高のように、畳一枚に二人が寝るような寿司詰めの山小屋はいやだし、大型バス一台分の登山客をガイド一人で引率するようなツアーは危険だ。じっさい穂高では、過密状態の登山道で、登山者が起こした人工落石に別の登山者が当たって亡くなる傷害致死事件も起きているし、オーバーユース(過剰利用)は環境保全の面からも問題だ。
 とはいえ、国内最大の国立公園である大雪山がこんな”寂しい”状況でいいとは思わない。21世紀が環境の世紀であるというなら、環境意識を高めるには、国内でもとくに自然度の高い大雪山のような「ホンモノの自然」を体験すべきだと考えるからだ。ではなぜ大雪山がこれほど不人気な山なのか?次号から二回にわたって考えてみる。

山樂舎BEAR代表 佐久間弘

2011-12-02

夕映え

天女が原から下りた後、どうやら山がきれいに焼けそうなので、胸を高鳴らせながら撮影ポイントに向かいました。

すると、たしかに見事に焼けてはいるのですが、肝心の旭岳はてっぺんをわずかに見せるのみ。手前の低山がこれ以上ないきれいな色を見せてくれているというのに・・・。無念。

対岸の江卸山で自分を慰めることに。まあこれはこれで。

天女が原

積雪の様子をみるのと、冬山道具の確認をしたくて、旭岳山麓・第一天女が原まで行ってきました。

旭岳ロープウェイ山麓駅の脇にある雪尺によると、積雪は70cm程度。まだ笹が頭を出しています。

登山口付近はきれいに圧雪されていています。

でもそれはほんの数分のこと。すぐにこの通りの踏み跡に変わります。さすがにこれだけ天気が良いと平日でも数組の先行者がいるようです。

針葉樹が枝に雪を乗せている様子は、いかにも冬が始まったと感じさせてくれます。

エゾマツの巨木たち。これこそ旭岳山麓。

天女が原で雪掘り。積雪100cm程度。-40cm、-70cm、-100cm付近に氷の層ができていました。新雪の層は20cm程度で、その下がよく締まっているので歩きやすい状態です。

新調した冬靴はサイズもぴったりで歩きやすくスノーシューとの相性もばっちり。次はアイゼンをつけてみなくては。同じく慎重したザックは容量が足りな気味。一人で遊びに来る用には使えそうですが、仕事用には無理かも。

これで頭も体も装備も冬モードに切り替わったかな?最初のスノーシューツアーは来週末11日です。お天気と雪に恵まれるシーズンになってほしいものです。

旭岳いろいろ

今日を逃すとしばらくお天気の山と会えなくなりそうなので、時間を作って旭岳まで行ってきました。

忠別湖右岸、旭岳トンネルを抜けると、真っ青な空と旭岳がドカンと目に飛び込んできます。安全を確認して車を駐めて、まずは一枚。すっきりと見目麗しい旭岳です。

旭岳温泉街から見る旭岳。駒止の滝駐車帯あたりから見るのが良い感じです。さっきよりもどっしりと落ち着いた趣があります。

第一天女が原から見る旭岳。山自体は隠れがちになりますが、雪を抱いたエゾマツが良いのです。山頂部が平らに見えてきます。

近づいて行くにつれて見え方を変える旭岳。どこから見ても絵になるニクイ奴です。