2010-01-31

ウサギぴょこぴょこ

伊阿根山からの下山途中、私たちに先行するように真新しいウサギの足跡が続いていました。最初のうちはごく普通のよく見る足跡だったのですが、ある時点でいきなり足跡の間隔が広がり、いかにも急いで走っていますといわんばかりに。走っているというよりは跳んでいるというほうが近いかもしれません。あまりにも間隔が広いので、思わず長さを測定してみました。

ほぼストックの長さと同じだけ跳んでいることがわかります。ストックの長さは115cm。手元の図鑑によるとエゾユキウサギの頭胴長は50~58cm。その倍以上の距離を跳ぶのですからたいしたものです。

いったいどうしてこんなに急いで駆け下りていったのでしょう。他の動物の足跡はありませんでしたから、何かに追われていたわけではなさそうです。・・・それとも何かいいことあったのでしょうか?

2010-01-30

あたたかーい甘酒

今日のツアー中。休憩時にお客様がザックの中からなにやらゴソゴソ取り出しています。

魔法瓶が出てきて、紙コップが出てきて、そして注いでいるその中身は・・・?

なんと甘酒でした!なんでも灘の酒粕からご自分で作られたのだとか。

ありがたくいただくと、なんとも上品な香りと味わい。雪山で甘酒。贅沢なひとときでした。

2010-01-28

パンフレット続報

先日ご紹介した東川町のパンフレットは、山楽舎BEARのウェブサイトからダウンロードできるようになりました。

また、パンフNAVIという素敵なサイトでも公開されています。こちらの方がよりきれいなものを手に入れられるようですよ。

ぜひご覧になってくださいね。

いただきもの

山に行くたび歩きながらバシャバシャとシャッターを押すので、年間にすると3万枚ほどの写真を撮ることになるのですが、当然というか、その中には自分が写っている写真はほとんどありません。

ですから、たまにお客様からこんな写真をいただくと、希少価値の高いとてもありがたいものとなります。

1月10日旭岳・姿見ツアーでの一枚です。

「これからこの斜面を駆け下ってやるぜ!」と語る背中です。それはともかく、樹林限界付近から雪に煙るアカエゾマツの森を見下ろすなんていうのは、スノーシューの魅力が凝縮されているように見えないでしょうか?

この後、みんなで仲良く尻滑りで滑降していきました。

2010-01-25

雪だるま

山の中で休憩中に思い立ってこんなものを作ってみました。

お立ち台の上の小さな雪だるま。

晴れた空を背景に若干逆光気味なところがなんとなく良い感じです。たぶん。

2010-01-22

青い川

普段はあまり行かない白金温泉周辺を歩いてきました。

まずは駐車場すぐ側の白ひげの滝。岩から染み出た数条の水流が美瑛川に流れ込んで行きます。川の色は不思議な青。水酸化アルミニウムがその色を作り出しているのだそうです。

下流に向けて川沿いを歩いていくと、ほどなく砂防ダムが現れます。そこがまた神秘的な色合いになっているわけです。

ぐっと寄ってみると、その青さがよくわかります。積もりたての白い雪との対比がまたなんとも・・・。

今まで来なかったのがもったいないような素敵な場所でした。スノーシューツアーに組み入れてみようかな?

冬のシャボン玉

とあるツアーの最中。休憩時にお客様がやおら取り出したのは懐かしい遊び道具でした。そう、シャボン玉作り器(?)。寒い中で作ったシャボン玉が凍るところを観察したい、ということでお持ちになったのだとか。いったい本当にシャボン玉が凍るものなのでしょうか?実験実験。

ぷーっとふくらませて・・・。あ、あっ!何か見えてる!

拡大してみると、雪の結晶のようなものがシャボン玉表面に浮き上がっているではありませんか!すごい、すごーい!

関東からいらしたお客様でしたが、生粋の道産子である私よりもはるかに冬の楽しみ方をご存じのようですね。

2010-01-21

スコップ大好き!

私は冬山用のスコップが好きで好きで大好きで、どのくらい好きかと言うと、同じスコップを実用・観賞用と二つ買いそろえるくらい好きなんです。

・・・この通り。

先日ちらっと書きましたが、スコップのシャフト部分を山に置き忘れてしまった結果がこれです。シャフトだけでは売れないと言われたので、つい2ヶ月前に新調したばかりだというのに、全く同じものをもう一つ買う羽目になってしまったのです。

このブレード部、いったいどうやって活用すればいいのでしょう?そうか、次はブレードを山に置き忘れてきても安心ということですね!

2010-01-20

雨の黒岩山

週末ツアーの下見です。今日の山は黒岩山。旭川市と当麻町の境にある比較的目に付きやすい山です。

朝家を出るときから既に生暖かく、歩き始めたと思ったら水が浮いているような湿った雪。これは1月の雪ではありません。3月か4月か、とにかく春の雪です。

行程は省略。休憩無しで1時間強。黒岩山山頂は名前通り岩山でした。

山頂は木々に囲まれているものの、狭めで高度感があります。景色もそこそこ見られる感じ。というか、木さえなければ360度見渡せる最高の展望台になるはずです。惜しい。惜しすぎます。

山頂直下に唯一展望の効く場所がありました。晴れていれば和寒山方面が見えるでしょうか。

なんだこの暖かさ

今日はとてつもなく暖かい1日でした。本来なら最低気温-20℃くらいまで下がってもおかしくない時季だとうのに、最高気温が4.7℃まで上がったのだそうです。3月下旬並なのだとか。ダイヤモンドダストではなく雨が見られる1月というのはなんだか空恐ろしい気もします。

山では春の風物詩・ゆきまくりができていました。湿った雪が斜面を転がり落ちる時に、自然にロールケーキ状になるものです。

なんだかおかしな1日でした。

2010-01-18

東川の手作りパンフレット

1月16日(土)から18日(月)まで行われている、ひがしかわ氷まつりに合わせて、東川町が新しいパンフレットを作成しました。

見た目はA4三つ折りのごくシンプルなもの。

中を開いてみると、人物画が目に飛び込んできます。どことなく暖かみのある絵柄で、好感が持てますね・・・。って、あれ?右端の二人、どこかで見覚えあるような?そう、佐久間と土栄です。東川町のガイドさんを紹介するコーナーだったのです。

詳しくはパンフレットを入手なさってご覧ください。配布場所は、旭岳温泉・天人峡温泉の全旅館、旭岳ロープウェイ、旭岳ビジターセンター、道の駅(東川、旭川、美瑛)、旭川観光協会(駅中)、富良野観光協会(駅前、北の峰)などです。

手作り感あふれる素敵なパンフレットですよ。

2010-01-17

月に何度もない快晴

もしかしたらこの1月で一番お天気の良い日じゃない?ってくらい最高の快晴でした。今日は。

だってほら、こんな青空が広がっているのですから!白い雪を纏った針葉樹も空の青に映えまくっています。

歩き出すと、まずは旭岳の勇姿が目に飛び込んできます。

見上げるとアカエゾマツが高々と。

展望台からは小化雲岳方面の山々。

枝先を白く凍らせたダケカンバ。レースのようにキラキラと陽光を透過させます。

ウネウネと青空に向かって伸びるダケカンバ。

たまにしかない好天だから、愛おしくてありがたくて、たまらない気持ちになってしまいます。

代表・佐久間、背中で語る

今日は月に一度の「佐久間と歩く冬の旭岳」ツアーの日。通称佐久間スペシャルデーです。熱烈な佐久間ファン・佐久間ジャンキーの皆様に、背中で語る男の後ろ姿をどどんとご覧いただきましょう。

快晴の空に聳える旭岳を見上げて。

展望台から、小化雲岳を眺めながら。

通称「お化けダケカンバ」と共に。

もちろんネタ写真の提供も欠かしません。ソフトクリームみたいに積もった雪を抱え上げるポーズ。

雲が湧いてきた空の下、ワサビ山で郷愁に耽る。

ワサビ沼に向け、一直線に尻滑り。

そして雪に埋もれる。

靴の中まで雪まみれ。

背中で語るのみならず、しまいには足の裏でも語ってしまうのですから、さすがとしか言いようがありません。

次回の「佐久間と歩く冬の旭岳」ツアーは2月21日(日)。この背中(と足の裏)に引っ張っていって欲しいと感じたあなたはもう既に佐久間の虜。ぜひご参加してみてください。

2010-01-16

登山口での大失態

なんだか今年に入ってから間が抜けたことばかりしています。買ったばかりの冬山用スコップの柄を山の中に置き忘れてきたり。買ったばかりのウェアに穴を開けてしまったり。

今日は、スノーシューツアーで行った登山口で車を雪にはまらせてしまいました。

大きくUターンしようと思ったら、道路からはみ出して柔らかい雪の中に入ってしまったのです。しばらく悪戦苦闘してみたものの、とても自力では脱出できそうにありません。不幸中の幸い、他の車の邪魔にはなりそうもないので、下山したらJAFに電話を入れることにして、取り合えず登山を開始することにしました。

下山後しばらくしてやってきたJAFさまの強力なウィンチに引っ張り上げてもらい、あっけなく脱出成功。ほっと胸をなで下ろしたものの、考えてみると、出発前に30分、下山後JAF待ちで1時間、計1時間30分もお客様をお待たせしてしまったのでした。とんでもない大失態です。ほんと、すみませんでした。

簡単に凍るすぐ氷る

北海道の方には珍しくもないと思いますが、標高500m程度の低山であっても、ザックの外ポケットにペットボトルを入れておくと、ほんの2~3時間程度で凍ります。

シャーベットです。

こんな状態のスポーツドリンク、-10℃の気温の中でよく飲めますね・・・。見ているだけで頭が痛くなってきそうです。夏山ならごちそうなんですけど。

2010-01-14

1ヶ月の沈黙

昨年12月13日からちょうど1ヶ月もの間、スタッフノートの更新ができずじまいでしたが、今日ようやく今まで溜まっていた分を書くことができました。

冬休みの宿題をギリギリで終えた学生みたいですね。

2010-01-13

ずっと気になっていた神楽岳へ

週末のツアーの下見に神楽岳に行ってきました。この山はもうかれこれ3年くらい、行こう行こうと思いつつなかなか機会に恵まれなかった山です。もう何度も地形図を眺めていましたので、登り下りのルートもすっかり頭に入っています。

出発は冬季閉鎖のゲートから。

最低気温-15.2℃と冷え込んだ今日の旭川。樹冠がびっしりと氷結していました。

小一時間林道を歩いて、明るい林の斜面に取り付きます。そこそこの傾斜がありますが、あまり足が沈まないので楽に登ることができました。

神楽岳と中峰との鞍部に乗ると、稜線は作業道になっているらしいことがわかります。すぐ近くにある神楽山の稜線も同じようになっていましたので、このあたりの山々はこうした作業道で繋がっているのかもしれません。

そこから一登りして神楽岳山頂部。結構平らで広い山頂部です。

山頂付近からの展望は・・・一言で言うと、惜しい!惜しすぎる!山の場所自体はものすごく良いのです。まさに大雪山の展望台ともいえる立地なのですが、如何せん木々がその展望を覆い隠しています。ですから隙間隙間から見るしかありません。ウロウロ歩いて探してみると、旭岳が見えたり、トムラウシが見えたり、十勝岳が見えたりして面白かったりするのですが、すっきりしない気分になっていまいます。

でもそんなモヤモヤは下りに解消できました。登りと違うルートで下っていくと、まず現れたのが十勝連峰。オプタテシケから富良野岳までの屏風のような山々がきれいに望めました。

ついで現れたのが旭岳から愛別岳までの山塊。これこれ、これが見たかったのですよ。

登り2時間・下り1時間。積雪が多くなかったこともあり、ずいぶん楽に歩くことができました。(一部で)展望を期待できる神楽岳ツアーは16日(土)。ぜひどうぞ。

2010-01-11

またしても、ヤラレタ!

ここでもここでも書いたように、勝手に山頂標識をつけるのはマナー違反であるというのが私の立場です。

でも、またしても新しい犠牲者(山)が発生してしまいました。痛ましい犠牲となったのは・・・

三等三角点・鷹泊。

そして、旭川最西端である標高点639m。

江丹別峠から出発し、ゆるやかな尾根を歩いてこの二か所をたどるのは、一昨年から山楽舎BEARのツアーに登場した人気コースです。何度か訪れましたが、2008年3月20日まではこれらの標識は確実に存在していませんでした。

なんかこんなのばかりです。ウチでツアーを始めたときには無かった標識が、1~2年経つとつけられているのです。ちょっと思い出すだけでも、上忠別山しかり、ピウケナイ山しかり。もう、お願いですから、冬山くらい静かに楽しませてください。

しかも悪質なことに、この二つの標識は、立木に釘で打ち付けられていたのです。標識だけでなくわざわざ釘と金槌を持って登ってくるのですから、開いた口がふさがりません。時間が許す限りこういうご新規標識は取り外すことにしていますので、悪しからずご了承ください。

ウサギとヒト

深く降り積もった雪の中を歩いた今日のツアー。スノーシューを履いていてもヒザくらいまで沈んでしまい、苦労して歩いていました。そんなとき、ふと現れたウサギの足跡。

こんなにフワフワの軽い雪なのに、ほんのわずかしか埋まっていません。大きな大きな足のおかげなんでしょうね。羨ましい限りです。

2010-01-10

凍りついた姿見の池

例年、1月の姿見の池は深い積雪に覆われて、凍りついた水面を見ることはありません。ところが今日は・・・

軽い雪が降り積もったその10cmほど下に、きれいな厚い氷が隠れていました。丁寧に雪をどけてみるとこの通り。1月に池の氷を見たのは初めてです。今年は雪が少ないようなので、その影響なのでしょうか。

2010-01-08

2010年の夕暮れ

2010年の仕事始めは「晴れたら夕焼けウォーク」。出発時には雪がちらついていましたが、めでたく日の入りも見ることができました。夕暮れ後にはご覧の通り仄青い雪。今年も良いことありそうな予感。