佐久間がすでにご報告しているように、8月15日・16日の二日間でカムイエクウチカウシの下見に行ってきました。
大雪山の麓に住む私たちにとっては本当に遠い山で、以前から行こう行こうと言いながら、つい後回しにされていた山でした。今年はクワウンナイツアーが中止となり思いがけずまとまった時間ができたので、ようやく重い腰を上げることができました。
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早朝、道の駅中札内で佐久間と合流し、車を走らせること1時間。立派な舗装道路が突然行き止まりになったら、そこが登山口。既に10台ほどの車が停めてありました。今日はお盆の土曜日。山中は混み合うのでしょうか?
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建設中止となった日高横断道をたどること1時間30分。途中いくつもの覆道をくぐり、立派な橋を渡ることになりますが、その度に様々なことを考えさせられてしまいます。
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七の沢出合に至ってようやく川に足を浸すことができます。川原が広く水も浅いので、どこでも好きに歩けました。ゆるやかな流れをのんびりと遡るのは、林道歩きよりもはるかに楽しいものです。
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1時間ほどで八の沢出合に到着。何張りかテントがありましたが、登山口の車の台数から考えると、少なめに感じます。本当ならここに泊まって、荷を軽くして山頂へ向かうのがいいのでしょう。私たちは山頂直下のカール底に泊まる予定なので、まだまだ先は長いのです。
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ほどなくして、細くなった流れの真っ直ぐ先に目指す山頂が見えるようになります。目的地が見えるというのも善し悪しで、やる気が出るのが半分、げんなりするのが半分、という複雑な気分になります。
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正面に滝が現れ、目の前に壁のようにそそり立つあたりで、残雪が沢を埋めていました。ここで一瞬ルートを見失ってしまいます。二手に分かれ、幸い私はすぐに正規のルートを見つけることができましたが、佐久間は大変苦労したようです。
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ここから流れから離れて一気に急な登りに。小岩がガラガラ重なるルンゼでヘルメット装着。狭い溝だというのに、折悪しく下山中のパーティーとすれ違うことになりました。相手が上にいても、自分たちが上にいても、岩を落とされないか、岩を落としやしないかと心配になるものです。慎重に慎重に通過します。
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再び流れに沿うようになると、相変わらず傾斜はきつめですが、かなり歩きやすくなります。水の中を歩いても良し、岸につけられた踏み跡を進んでも良し。
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水が無くなり、沢が枯れたかと思ったらすぐに視界が開け、カール底に着いたと知れます。ここが今日の宿。
曇りがちではありますが、山頂は見えているし、まだ午前中だし、今日のうちに山頂往復してもいいかとも思いましたが、先ほどのルート探しで予定外に消耗した佐久間が乗り気ではなく、ここで優雅な午後を過ごすことにしました。これが後に吉と出るのですが、それは続きをご覧あれ。