2004-12-31

仕事納め


スノーシューツアーの新コースを下見してきました。
はっきり言って良いコースです。

忠別川にかかる橋の近くに車を置き、丘の上を目指します。徐々に高度を上げていくと突然視界が開け、美瑛を思わせる丘陵が眼前に現れます。それだけでも気持ちの良い風景だというのに、丘の向こう側には旭岳から愛別岳までが見られるのです。丘の起伏にそって歩を進めると、ウサギやキツネの足跡がそこかしこに。どこから調達したものやら、ウサギが食い散らかしたカボチャが雪原の中に一点色を添えていました。帰りは行きと異なるルートを選び、中斜面をかけ下って終了。

東川にこんな場所があるとは、とんと知りませんでした。所要2時間の別世界。2004年最後の日に、気軽に楽しめるスノーシュー新コースが誕生しました。

このコースに関する情報をくださったのはA岳ビジターセンターのN村N弘さま。深く感謝いたします。

2004-12-30

2004年をふりかえる

2004年もそろそろおしまい。
申年も明日限りとなりました。
次のサルまで12年のお別れです。

サルといえば、いつも不思議に思っていたことがあります・・・。

冬になると、サル達が温泉につかっただのというニュースが時折放送されます。
いくらサルが毛皮をまとっているとはいえ、冬の寒さはさすがに堪えるのでしょう。
温泉に入って暖まりたいと思うのも当然のこと。
お湯の中で浮かべる幸せそうな顔を見ていると、どんどん入ってどんどん暖まりたまえ、とすら思います。

でも、ちょっと待って!
サルにとって温泉ってそんなに暖まれるものなのでしょうか?
もちろん、温泉自体が暖かいことは否定しません。
そうではなく、温泉から出た後、体を拭くすべのないサルは、寒風にさらされてむしろ凍えるほど冷えてしまうのでは!?と、心配になってしまうのです。
心配のしすぎで夜も眠れません。
このままでは2004年を気持ちよく終えることができないばかりでなく、2005年を健やかに迎えることができません。

本当に、サルは大丈夫なのでしょうか?
サルに詳しい方、この不安を取り除いてください。

2004-12-28

ぐるーり大雪、一周13時間の旅。

大雪山国立公園は日本で一番大きな国立公園です。
面積は23万ha、神奈川県とほぼ同じ。
今日は、まる一日かけてその広大な大雪山の周囲をぐるっと一周してきました。

大学院時代の先輩が然別の東ヌプカウシヌプリという山で調査をしていて、その手伝いに行ったのです。

ところが、然別といえば我が家のある東川からは大雪山国立公園をはさんでちょうど反対側。
そんなわけで、行きは
 東川ー東神楽ー美瑛ー上富良野ー中富良野ー富良野ー南富良野ー新得ー鹿追(東ヌプカウシヌプリ)。
調査を終えて帰りは
 鹿追(東ヌプカウシヌプリ)ー士幌ー上士幌ー上川ー愛別ー当麻ー旭川ー東川 。
反時計回りに3市12町をめぐり13時間400km弱の長距離ドライブと相成りました。

スタート/ゴール地点は東川町。
お昼ご飯は南富良野町、晩御飯は上川町。
上士幌町幌加温泉で入浴。
大雪山の北と南で食事をとり、東でお風呂に入り、住んでるのは西。
東西南北完全制覇って感じです。

なんというか、何事かを成し遂げた達成感で胸がいっぱいです。
肝心の調査時間はたったの3時間なのですが・・・
ほとんどが車の中で座っていただけ。
あまりに長時間座り続けていたので、終いにはお尻がつりそうでした。

ちなみに、同行の先輩はこの三日間で大雪山を二周したそうです。
上には上がいるもんだ。

2004-12-26

細かい作業も得意です


われわれ山楽舎BEARは、お客さんのために日々がんばってます。
たとえば、長靴のヒモがほどけなくなった時。
全身全霊、一生懸命ほどきます。
山を歩くだけじゃなく、細かい作業もこなすんです。
困った時にはぜひご一報を。

2004-12-24

初スノーシュー

 東川町内で農村体験型観光ツアーを企画運営している「アグリテック」のNさんと彼の知り合いのSさんを案内して、旭岳温泉周辺の森をスノーシューで歩いた。今シーズン初めてのスノーシュー。
 ロープウェー駅舎の裏で積雪は2メートル弱、気温がひかくてき高かったので、雪が重いのではないかと予想していたが、実際には気持ちのいいパウダースノーだった。コースは通称「ワサビ沼コース」と呼んでいる、旭岳スキーコースとクロカンコースを結ぶ歩行時間2時間ほどの「初心者コース」だった。
 スキーコースを外れて深雪のなかへ入ろうとする地点で、いきなり圧雪車が立ち往生していて別の圧雪車が救出している場面に出くわした。それもそのはずで、コースを外れたとたんに股下から腰くらいまですっぽりと埋まってしまうほどの深さだった。
 「こんなに軽い雪は初めて」というSさんは、トップが雪を踏んでルートを作った上を歩いても、うまく足を運ぶのが難しいらしく、「途中でギブアップしたらどうなるんですか?」などと心細い発言をする。しばらく深雪のなかを歩き、ようやくクロカンコースに出ようとする直前で落差20メートルほどの斜面を利用して尻滑りに挑戦する。ここでも全身雪まみれになりながら必死の形相でようやくクロカンコースにたどりつく。服についた雪を払いながら「今夜はぐっすり眠れそうだ」と真面目な顔でおっしゃっていた。
 コースに出てからは、カモ沼、ワサビ沼をまわり、アカエゾマツの美しい森を楽しみながらビジターセンターへ戻った。人の気配を察するとすぐに飛び立つカモは相変わらずだったが、数が多く、バタバタと飛び立つさまはけっこう壮観だった。

2004-12-23

おしごと♪おしごと♪♪

今シーズン初のスノーシューツアーです。
歩いてきたのは、通称「ワサビ沼コース」
積もりたてでふかふかの新雪に、膝上までうまりながら歩いてきました。


さすがにこれ(↑)はやりすぎですが・・・。

朝、東川でひどく雪が降っていたのでどうなることかと思いましたが、むしろ山のほうが良い天気でした。ワサビ沼近くでは青空と太陽まで拝めましたし。

夏山ツアーが終わってからの2ヶ月。運動らしい運動をしていなかったため、体がすっかりなまってしまってます。今日はほんの2時間ほどの行程だったのですが、妙に気怠さが残ってます。アンニュイってやつですか(ちょっと違う)。しばらくさぼってたトレーニングを再会しようっと。


2004-12-22

OA化すべきか、せざるべきか、それが問題だ

いまどき「OA化」なんて言葉もなかなか聞かなくなりましたが。

今日、山楽舎BEARの年賀状を印刷しました。
文面に関しては、パソコンのお絵かきソフトでちゃっちゃっと作って同じものを大量に印刷すれば良いだけなので簡単です。パソコンってなんて便利なものなんだ、と感動すら覚えます。

ところが、宛名書の部分で大いに手間取ってしまいました。MSオフィスのワードを使って、はがき差し込み印刷というのをやってみたんです。でも事務所のMacとはどうも相性が悪いらしく、うまく作動しません。持っていたモバイルPCでは問題が無かったので、こちらを使おうとすると、今度はプリンタのドライバがインストールできない。しょうがないので一度帰宅して別のノートPCを持ち込み、ようやく印刷までこぎつけました。すると今度は、インストールしてあるワードのバージョンが異なるため、微妙に使い勝手が悪く、印刷面の微調整が効かない。ただ、宛名を印刷するだけだというのに、まるまる一日仕事となってしまいました。

これなら全部手書きにしたほうが早かったかもしれないね、という意見まで出る始末。パソコンを使うことで本当に仕事の手間が省けるのか、疑問ばかりが深まるのでした。今の顧客数はちょうど手間暇の損益分岐点にあるものですから・・・。

2004-12-20

暖冬?

いろいろな用事を終えて、今日札幌から東川に帰ってきました。

札幌ー東川間の移動にはいつも車を使っています。
正直言って、冬道の運転はいやです。
雪で視界が効かない、道路はつるつる滑る。
時間がかかるわ神経を使うわで、いいことなんてありません。
今日も、憂鬱な気分で車に乗り込みました。
ところが、もう12月も半ばだというのに、道路上にまったく雪がないんです。
それどころか、が降っていました。
道産子歴30年以上になりますが、この時期に雨が降るなんて記憶はありません。
もう今年も残り2週間を切ってるんですよ!?
よく言われることですが、やはり暖冬傾向にあるのでしょうか。

世界中の様々な観測で地球温暖化の兆候が報告されています。
南半球にはまるごと沈みかけている島嶼国もあるそうです。
そういったどこか現実感の乏しい情報が、とたんに身近に感じられてしまいました。
いつまでも他人事として考えていてはいけないのでしょう。

車の運転が楽なのはうれしいのですが、単純に喜んではいられないようです。

2004-12-17

DVDできました

今年の夏に、山楽舎BEAR企画の勉強会「研究者と歩く大雪山」を行いました。
 対象はガイドやパークボランティアなど山で働くかたがた。
 講師は北海道大学の研究者。
 テーマは第一回が「火山と大雪山」、第二回が「永久凍土と周氷河地形」。
ともに熱心な参加者のみなさんのおかげで大成功となりました。

その模様をビデオ撮影していたのですが、このたび編集作業が無事終了し、DVDとなりました!
普段見慣れた大雪山の風景が、専門家の目にはどう映っているのか。
このDVDを見るとよーくわかります。

ご希望の方には実費でお送りします。
詳しくはこちらにお問い合せください。


第一回 火山と大雪山


第二回 永久凍土と周氷河地形

2004-12-15

「近自然河川工法」

「近自然河川工法」を利用した登山道の補修についての講演会が札幌の北海道環境サポートセンターで行われるというので、聞きに行った。講師は「西日本環境科学研究所 」の福留脩文 さん。日本各地のおもに川で、日本古来の技術を利用して、いわゆる三面張りの人工河川を自然河川に復元する工事に取り組んでいる。
 「技術は諸刃の剣」であり、使い方によって自然を破壊する側にも復元する側にもなるという言葉が印象的だった。重機を使わなくても、木や石などの、そこにあるモノと古来からある道具と技で自然は復元できることを、実例のスライドを見せてわかりやすく説明していただいた。
 登山道も、まず水の流れる「水道(みずみち)」を確保した後に人が歩く道を造る。そのとき重要なのは水の自然な流れを読むことだという。川と同じように、瀬と淵をつくって水の流れをコントロールすれば、果てしない浸食によって登山道が排水溝と化すのは防げるという話だった。

大雪山国立公園における登山道整備技術指針策定検討委員会

という長ーい長ーい名称の会議に参加・傍聴してきました。昨日の講演会同様、札幌で行われたんですが、どうしてこの手の催しは札幌でやるんでしょうね。大雪山のことを論じるなら大雪山の麓の町で会議を行い、地元の関係者が自由に参加し意見を述べられるようにするべきなんじゃないかと思う訳です。出席したい人はたくさんいるはずなんですけどね。

一日正装で肩こった・・・

登山道講演会

昨日札幌で行われた登山道講演会に、代表の佐久間と一緒に参加してきました。
講師の福留さんは近自然工法による登山道修復の第一人者。大雪山でも問題になっている登山道侵食に対して、どのように改修すればよいのか、いまどのような改修が行われているか、たくさんのスライドを用いて説明してくれました。
その方向性を簡単にまとめると、伝統工法と自然科学の融合というような感じ・・・でした。そうすれば、生態系を回復し景観の質を高めることと、利用者の便宜を図ることが両立できるんだそうです。今後の登山道整備のスタンダードになるかもしれない、と思わせる内容でした。
一番印象的だったのは、屋久島の石組み登山道。まわりの景観にとけこみ違和感を感じさせず、さらに「和」の雰囲気をも醸し出すという離れ業。海外からきた登山者に好評を博しそうで、どんどん売り込むべきだと思いました。

今日は環境省主催の登山道関係の会議にオブザーバーとして出席してきます。そんな訳で、めずらしく正装してます・・・。襟のある服を着るなんていつ以来だろう?

2004-12-12

スノーシュー説明会

 今日は午後二時から旭川ときわ市民ホールで「スノーシュープロゲラム事前説明会」を行う。飛び入り参加の常連さんも来られてそこそこの盛況だった。
 帰宅後は「広報東川」の原稿を書き上げる。我ながら仕事の虫ぶりにオドロイテいる。自分で自分をほめてあげたい、クリスマスプレゼントのひとつも買って上げたいと思いつつも、予算はない。
 ipodが欲しい。miniでもいい。無理か……。

久しぶりのご対面


旭川市でスノーシュー説明会を行ってきました。
たくさんの方にきていただきました。
ありがとうございました。

10月末の夏山ツアー最終日以来、仕事といえばパソコンに向かってデスクワークばかりでしたが、今日は久しぶりにお客さんと対面し、話をすることができました。
やっぱりお客さんと会うって仕事の充実感が違うよなあ。
早く雪が積もってスノーシューツアーが開催できるようになってほしいものです。
毎日でもツアーを行って、毎日充実していたい・・・

2004-12-11

冬眠してる場合じゃない

今冬の山樂舎BEARはひと味もふた味も違います。

ケーブルテレビに出演!
コミュニティラジオに出演!
通信紙の発行!
HPも鋭意充実中!

そんなわけで、スタッフノートも作ってみました。
BEARスタッフ二人がいろいろなことを書いていきますよ。
お楽しみに!

スタッフノートはじめました。

 本日午前九時よりスタッフミーティング。明日の「スノーシュープロブラム事前説明会」の打ち合わせを行う。その席上、HPにスタッフのコメントを掲載したらどうかという意見があり、即実行に移す。
 というわけで、スタッフノートをはじめました。