きょうは昼頃からにわかに吹雪になり、黒々としていた路面は一気に白くなって、冬景色に逆戻りの一日だった。ちょうど13時から役場で打ち合せをしていたのだが、終わって外に出てみると、わずか1時間で車の上に5センチほど雪が積もっていた。しばらく温かい日が続いたので、まさかこんなに急に天気が悪化するとは予想外だった。
もちろん「予想外」だったのは悪化の程度で、天気が悪くなることは二日前から予想していたのだが、それは天気予報を見たからではなく、山で見た雲から感じとった結果だった。
上の写真は一昨日(4月2日)のお昼頃、旭岳の天女ヶ原で撮影したものだ。この雲は通称「水まさ雲」と呼ばれ、巻積雲が波状になったもので、悪天の前兆といわれている。こんなきれいで典型的なものは「雲好き」として撮影せずにはいられない。そのときの気象衛星の可視画像がコレ。北海道にはほとんど雲がかかっておらず、天気がよいことがわかる。
が、天気図を見ると低気圧が西から近づいて来ているので、天気は下り坂であることが解る。
24時間後には低気圧の中心が石狩の沖くらいに近づいていて、東川周辺の空ははドンヨリとした雲におおわれていた。
そして48時間後のきょうのお昼の天気図。
ちょうど吹雪いてきた頃だ。二日前の天気図を見てここまでの悪化を予想できただろうか?空に浮かぶ雲を見て天気を予想することを「観天望気」というが、昔の人の知恵はなんとも恐るべし。たまには空を見上げながら、上を向いて歩こう!