山以外の仕事があらかた終わり、今週は怒濤の下見ウィークです。昨日の上岐登牛山に続き今日は幌加内町にある長留内岳に行ってきました。
最初は、ほろたちスキー場のリフトを利用して高度を稼ぎ、そこから東尾根伝いに山頂を目指す予定でした。でも、スキー場西側の林道が除雪されていてそこそこ奥まで入れたので、そちらから歩き出して南尾根を使うことにしました。
除雪最終点からすぐにこの展望。真っ青な空の下に、白く輝く長留内岳が両側に尾根を広げて鎮座しています。この雪原を突っ切って、さてどの尾根に取り付こうか。
標高点242mまでなんとなく林道跡をたどり、同616mから東に延びる尾根に乗りました。基本、広く緩やかな尾根筋です。二箇所ほどスキーではちょっと苦労する急で狭い登りがありましたが、スノーシューなら楽勝な感じです。
途中、ちらちらと長留内岳の山頂部が見えてきて登行意欲を増してくれます。
標高点616mから先は広くて緩やかな尾根。左右と背後に展望が開けるので、ゆったりとあたりを眺めながら進んでいきます。
あのダケカンバの先が山頂です。木々もまばらで見通しも良さそう。所要時間は2時間ちょっとでした。思ったよりかからなかったのは、除雪のおかげが一つと、歩きやすい雪だったことがもう一つ。適度に締まった雪で快適に歩いてこられました。
山頂からの眺め。東方面。手前の雪原と奥の雪原の境目くらいから歩き出してきました。
西方面の眺め。日本海側ですね。
遠くはやや霞んでいたものの、ほぼ完璧な展望。暑寒別の山々や、十勝連峰や、表大雪など、あらゆる山が見えていました。間近には三頭山もきれいでした。そのあたりの展望は登ってみてのお楽しみということで。
下りは当然違う尾根をたどって。東尾根を使います。標高点511mを経由して同242mに下り、周遊を完成させる心づもりです。
太陽が高くなり雪が重く湿ってきて、 快適な滑りにはほど遠い状況でした。途中シールをつけなおしたりもして、所要時間は2時間弱。この山はスノーシューの方が楽しいかもしれません。
2011-02-28
2011-02-27
上岐登牛山
旭川市と東川町の行政界をなす低山の連なり。その一つが上岐登牛山です。といっても地形図に名前が載っているわけではなく、三角点名から勝手にそう呼んでいるだけですが、まあそういう山があると思ってください。ほとんど誰にも注目されない地味な山ではあります。
でも、見る角度によってはなかなか絵になったりもします。
山頂部は緩やかに三角形を為していて、いかにも低山という風情です。
見る場所が違えば丘のようにも見えます。
山頂部は、これまた生活圏と近い低山の習わし(?)通りに、広葉樹帯と針葉樹帯が画然と分かれています。明らかに伐採・植林が行われた跡です。広葉樹帯では鳥が多く見られ、オオアカゲラやヤマゲラが飛び交っていました。
山頂は植林に覆われています。遠望は効きませんが、針葉樹の林も静けさがあっていいものです。
コンパクトにまとまっていて、気軽に訪れられる低山というところでしょうか。
でも、見る角度によってはなかなか絵になったりもします。
山頂部は緩やかに三角形を為していて、いかにも低山という風情です。
見る場所が違えば丘のようにも見えます。
山頂部は、これまた生活圏と近い低山の習わし(?)通りに、広葉樹帯と針葉樹帯が画然と分かれています。明らかに伐採・植林が行われた跡です。広葉樹帯では鳥が多く見られ、オオアカゲラやヤマゲラが飛び交っていました。
山頂は植林に覆われています。遠望は効きませんが、針葉樹の林も静けさがあっていいものです。
コンパクトにまとまっていて、気軽に訪れられる低山というところでしょうか。
2011-02-24
三日連続快晴で日に焼けた
2月21日
2月22日
2月23日
3日連続で快晴で、3日連続で山にいたため、まだ2月だというのに日焼けしてしまいました。さすがに5月ころの太陽とは力が違いますが、まさかこんな早くに・・・。お天気に恵まれるのはありがたいことなんですけど。
2011-02-23
富良野西岳からの絶景
とても2月とは思えない好天が続いています。三日連続快晴の三日目の今日、富良野西岳に登ってきました。
山頂に立つと、表大雪・十勝連峰・夕張山地・北日高と、360度見事な展望が広がります。冬に登ってまさかここまで景色を望めるとは。期待以上の眺めに大興奮の一日でした。
山頂に立つと、表大雪・十勝連峰・夕張山地・北日高と、360度見事な展望が広がります。冬に登ってまさかここまで景色を望めるとは。期待以上の眺めに大興奮の一日でした。
2011-02-22
裾合平の日の出
裾合平の夜を独り占めして翌る朝。一晩中、月明かりがあたりを照らしてぼんやりと明るく、なによりありがたいことにそう寒くはありませんでした。
夜明け直前の空に浮かぶ月。臥待月。6時すぎの空はほんのり青紫色をしていました。
お鉢平方面から登る陽は、まだ姿を見せないものの、山の高いところから順々に照らしていきます。
後かたづけを済ませて一夜の寝床を後にします。ちょうど姿見平に戻ってきた時、旭岳の稜線から太陽がぬっと顔を出しました。人の気配は微塵もない静寂の表大雪。大展望を独りきりで味わうことができるのは、山中泊ならではの特権です。
夜明け直前の空に浮かぶ月。臥待月。6時すぎの空はほんのり青紫色をしていました。
お鉢平方面から登る陽は、まだ姿を見せないものの、山の高いところから順々に照らしていきます。
後かたづけを済ませて一夜の寝床を後にします。ちょうど姿見平に戻ってきた時、旭岳の稜線から太陽がぬっと顔を出しました。人の気配は微塵もない静寂の表大雪。大展望を独りきりで味わうことができるのは、山中泊ならではの特権です。
2011-02-21
裾合平の夕暮れ
北鎮岳から下って裾合平着。見晴らしが良い小高い場所に今日の寝床を作ります。
はやばやと夕食を終え、暮れる陽を眺める至福の時。
安足間岳・大塚・小塚が薄桃色に染まっていきます。
雲の彼方に陽が沈み、ほんの短い残照の時。2月としては異常に暖かな日でしたが、さすがに肌寒くなってきました。暖かい寝袋に潜り込み、下界では得られないたっぷりの睡眠をむさぼるとしましょう。
はやばやと夕食を終え、暮れる陽を眺める至福の時。
安足間岳・大塚・小塚が薄桃色に染まっていきます。
雲の彼方に陽が沈み、ほんの短い残照の時。2月としては異常に暖かな日でしたが、さすがに肌寒くなってきました。暖かい寝袋に潜り込み、下界では得られないたっぷりの睡眠をむさぼるとしましょう。
北鎮岳への道
移動性の高気圧がゆっくりゆっくり近づいてくるという予報を聞き、居ても立ってもいられなくなり、いろいろな仕事を後回しにして山へ行ってきました。目的地はどこでも良かったのですが、せっかくなので大雪山の高山帯で久しぶりに冬のテント泊をすることに。北鎮岳へ登って裾合平に泊まるという楽な行程です。
びっくりするくらい雲のない青空。こんなに晴れていいのかと思ってしまうほどです。山頂方面にも心惹かれますが、今日は旭岳ではなく北鎮岳を目指します。
とても2月とは思えない陽気。あまりにも暑いので一枚脱ぎ二枚脱ぎしつつ、ゆっくりゆっくりと大雪原を進みます。
中岳温泉を右手に、大塚を左手に見ながらピウケナイ川に入り、中岳と北鎮岳の鞍部へと詰めていきます。普段あまり見ない角度の北鎮岳はいつもより優しげに見えます。
お鉢平の縁に出た瞬間、突如吹きすさぶ強風!カメラを構えても落ち着いてシャッターを押せないような風圧です。さっきまであんなに穏やかだったのに。あわてていろいろ着こみます。
北鎮岳山頂到着。ここからの眺めはいつ見ても素敵の一言。北側の間近にニセイカウシペ。
凌雲岳・黒岳の向こうに屏風岳、さらにその奥に武利岳・武華山が仲良く並んでいます。
お鉢平も雄大です。左手奥に白雲岳、右手奥にトムラウシ山。
南には旭岳。春も夏も秋も冬も、いつ来てもそれぞれの良さがある、北海道第二の高峰・北鎮岳でした。
びっくりするくらい雲のない青空。こんなに晴れていいのかと思ってしまうほどです。山頂方面にも心惹かれますが、今日は旭岳ではなく北鎮岳を目指します。
とても2月とは思えない陽気。あまりにも暑いので一枚脱ぎ二枚脱ぎしつつ、ゆっくりゆっくりと大雪原を進みます。
中岳温泉を右手に、大塚を左手に見ながらピウケナイ川に入り、中岳と北鎮岳の鞍部へと詰めていきます。普段あまり見ない角度の北鎮岳はいつもより優しげに見えます。
お鉢平の縁に出た瞬間、突如吹きすさぶ強風!カメラを構えても落ち着いてシャッターを押せないような風圧です。さっきまであんなに穏やかだったのに。あわてていろいろ着こみます。
北鎮岳山頂到着。ここからの眺めはいつ見ても素敵の一言。北側の間近にニセイカウシペ。
凌雲岳・黒岳の向こうに屏風岳、さらにその奥に武利岳・武華山が仲良く並んでいます。
お鉢平も雄大です。左手奥に白雲岳、右手奥にトムラウシ山。
南には旭岳。春も夏も秋も冬も、いつ来てもそれぞれの良さがある、北海道第二の高峰・北鎮岳でした。
2011-02-20
吹雪のち晴れの伊納山
旭川市北縁の山の一つ、伊納山に行ってきました。
スタート地点は湯内峠。トンネルを越えてすぐの駐車帯から歩き出します。峠付近の道道は数年前に付け替えられたばかりで、地形図にはまだ反映されていません。現在地を把握するのにちょっと手間取ってしまいます。
歩き始めてすぐに雪雲に包まれ何も見えやしません。ただ淡々と広い尾根をたどるのみです。ちなみに地形図によるとこの真下に高速道路が通っているようです。車の走る音も聞こえてきます。
2時間ほどで伊納山到着。ピークという感じのしないゆるやかな山頂です。西側の展望が比較的見やすいでしょうか。
帰り道、雪が止み雲底が少しずつ上がっていきました。さっきはまるで見えませんでしたが、高速道路とその奥に旭川の街が見えるようになりました。この角度からの景色は初めてでなかなか新鮮です。
今日はゆるやかな尾根の登り下りが続くということで、足回りにスキーシューを選択。最後の斜面は短いながらもスキーシューにぴったりで大変たのしく滑り下ることができました。
山スキー・スキーシュー・スノーシュー。どれを選ぶかはいつも悩ましいのですが、ぴったりはまるとその分嬉しいものです。
スタート地点は湯内峠。トンネルを越えてすぐの駐車帯から歩き出します。峠付近の道道は数年前に付け替えられたばかりで、地形図にはまだ反映されていません。現在地を把握するのにちょっと手間取ってしまいます。
歩き始めてすぐに雪雲に包まれ何も見えやしません。ただ淡々と広い尾根をたどるのみです。ちなみに地形図によるとこの真下に高速道路が通っているようです。車の走る音も聞こえてきます。
2時間ほどで伊納山到着。ピークという感じのしないゆるやかな山頂です。西側の展望が比較的見やすいでしょうか。
帰り道、雪が止み雲底が少しずつ上がっていきました。さっきはまるで見えませんでしたが、高速道路とその奥に旭川の街が見えるようになりました。この角度からの景色は初めてでなかなか新鮮です。
今日はゆるやかな尾根の登り下りが続くということで、足回りにスキーシューを選択。最後の斜面は短いながらもスキーシューにぴったりで大変たのしく滑り下ることができました。
山スキー・スキーシュー・スノーシュー。どれを選ぶかはいつも悩ましいのですが、ぴったりはまるとその分嬉しいものです。
2011-02-19
木と戯れる
天人峡の入口付近を地形図で眺めていると「峡関壁」なる地名が記載されています。今日はそのあたりの林を歩いてきました。とにかく大きな木が次々と現れる豊かな林で、いろいろな楽しみ方をしてきましたよ。
たとえばみんなで太い幹をぐるりと取り囲んでみたり。大人ほぼ4人分の胴回りを持つ立派なミズナラです。
洞を見つけたらごそごそと中に潜り込んでみたり。
樹皮にできたメロンパンにかじりついてみたり。モデルは頼れる先輩ガイド・鳥羽晃一さん。今日は後をついて歩きながら自然解説を聞かせていただき、たいへん勉強になりました。たまに、他流試合というか、他の方と一緒に山に入るというのはとても有意義なものです。
もちろんツルを見つけたら座ってブランコ。これは定番中の定番ですね。
木と戯れた楽しい時間でした。
たとえばみんなで太い幹をぐるりと取り囲んでみたり。大人ほぼ4人分の胴回りを持つ立派なミズナラです。
洞を見つけたらごそごそと中に潜り込んでみたり。
樹皮にできたメロンパンにかじりついてみたり。モデルは頼れる先輩ガイド・鳥羽晃一さん。今日は後をついて歩きながら自然解説を聞かせていただき、たいへん勉強になりました。たまに、他流試合というか、他の方と一緒に山に入るというのはとても有意義なものです。
もちろんツルを見つけたら座ってブランコ。これは定番中の定番ですね。
木と戯れた楽しい時間でした。
登山は体系的に学ぶもの! 連続講座「大雪山の歩き方」
みなさんご無沙汰しております。冬眠中?の山樂舍BEAR代表・佐久間です。おかげさまで2011年12月で私ども山樂舍BEARは設立10周年を迎えることが出来そうです。そこで、というわけではありませんが、これまでのように、山を楽しむ/山を考えるプログラムだけではなく、何らかのかたちで、登山を楽しむ人たちと、愛して止まない大雪山のために、すこしでもお役に立てるような、ちょっと毛並みの変わった企画を提案することになりました。
北海道警のウェブサイトを見ると、ここ数年登山者による山岳遭難が増加傾向にあり、その中心を五〇〜六〇歳代の中高年層が占めていますのがわかります。また若年層での登山ブームの影響か、三〇代も年代別の遭難者数が三位となっています。
遭難の原因別では、道迷いが他を圧倒してダントツの一位、滑落と転倒がほぼ同数で二位、四位が疲労となっています。実際には複数の要因が結合して遭難事故になることが多いと思いますが、この統計から見えてくるのは、登山者の技術不足と体力不足です。
昔は登山といえば、山岳部や社会人山岳会で登山の基本を体系的に学びつつ、初心者向きの山から徐々にレベルアップして難しい山を目指すのが一般的でしたが、近年は、登山を始めたばかりの人がいきなり難しい山に挑戦する例も増えているようで、遭難者増加の背景には、登山者のレベルと山のレベルとのミスマッチがあると考えられます。
登山は、普通に歩ける人なら誰でも始められるので、なんとなくやさしいスポーツに見えますが、日頃のトレーニングや装備の選び方はもとより、気象やスポーツ生理学・危機管理など、人としての総合力を問われる"術"です。とくに大雪山は、日本最大の国立公園という広さとともに、気候的にも厳しい山域として知られています。
この連続講座は、そんな大雪山を安全に楽しく歩くための知識と技術を習得するためのシリーズです。どの回からでも参加可能なので、とくに興味のある分野だけを受講することも出来ますし、全回参加して知識と技術を体系的に習得すれば、"一人前の登山者"としてさらなる高みを目指す一助となるはずです。これから山を始めようとする初心者から、ひととおりの技術と知識を身につけていると思っている/思いこんでいる方まで、ご参加いただけます。
座学のみの参加もOK、しかも無料です(*実習は有料プラグラムになります)。是非この機会に、大雪山の歩き方を体系的に学んでみましょう!
講座1「服装 (Wearing)と装備」 座学のみ:5月2日
下着と素材
合羽選びのポイント
ザック〜容量とつくり
講座2「エネルギー補給とトレーニング」座学+実習:5月29日
登山は意外に激しいスポーツ
食糧と水
登山に適したトレーニングとは
講座3「死なない登山術」座学のみ:6月15日
リスクマネジメントと「生還点 Point of return」
天候判断
山えらびのポイント
パッキング考
講座4「靴と歩行術」座学+実習:7月10日
ペース配分
ストック
休憩のとり方
歩き方の実際
講座5「大雪山の気象」座学+実習
[座学]:8月19日
天気図の見方
気象情報の利用法
天気予報に挑戦
[実習]:8月21日
登山と観天望気
講座6「登山と環境保全」座学+実習
登山道崩壊の現場を見る
近自然工法による登山道修復
環境に配慮した歩き方とは
北海道警のウェブサイトを見ると、ここ数年登山者による山岳遭難が増加傾向にあり、その中心を五〇〜六〇歳代の中高年層が占めていますのがわかります。また若年層での登山ブームの影響か、三〇代も年代別の遭難者数が三位となっています。
遭難の原因別では、道迷いが他を圧倒してダントツの一位、滑落と転倒がほぼ同数で二位、四位が疲労となっています。実際には複数の要因が結合して遭難事故になることが多いと思いますが、この統計から見えてくるのは、登山者の技術不足と体力不足です。
昔は登山といえば、山岳部や社会人山岳会で登山の基本を体系的に学びつつ、初心者向きの山から徐々にレベルアップして難しい山を目指すのが一般的でしたが、近年は、登山を始めたばかりの人がいきなり難しい山に挑戦する例も増えているようで、遭難者増加の背景には、登山者のレベルと山のレベルとのミスマッチがあると考えられます。
登山は、普通に歩ける人なら誰でも始められるので、なんとなくやさしいスポーツに見えますが、日頃のトレーニングや装備の選び方はもとより、気象やスポーツ生理学・危機管理など、人としての総合力を問われる"術"です。とくに大雪山は、日本最大の国立公園という広さとともに、気候的にも厳しい山域として知られています。
この連続講座は、そんな大雪山を安全に楽しく歩くための知識と技術を習得するためのシリーズです。どの回からでも参加可能なので、とくに興味のある分野だけを受講することも出来ますし、全回参加して知識と技術を体系的に習得すれば、"一人前の登山者"としてさらなる高みを目指す一助となるはずです。これから山を始めようとする初心者から、ひととおりの技術と知識を身につけていると思っている/思いこんでいる方まで、ご参加いただけます。
座学のみの参加もOK、しかも無料です(*実習は有料プラグラムになります)。是非この機会に、大雪山の歩き方を体系的に学んでみましょう!
講座1「服装 (Wearing)と装備」 座学のみ:5月2日
下着と素材
合羽選びのポイント
ザック〜容量とつくり
講座2「エネルギー補給とトレーニング」座学+実習:5月29日
登山は意外に激しいスポーツ
食糧と水
登山に適したトレーニングとは
講座3「死なない登山術」座学のみ:6月15日
リスクマネジメントと「生還点 Point of return」
天候判断
山えらびのポイント
パッキング考
講座4「靴と歩行術」座学+実習:7月10日
ペース配分
ストック
休憩のとり方
歩き方の実際
講座5「大雪山の気象」座学+実習
[座学]:8月19日
天気図の見方
気象情報の利用法
天気予報に挑戦
[実習]:8月21日
登山と観天望気
講座6「登山と環境保全」座学+実習
登山道崩壊の現場を見る
近自然工法による登山道修復
環境に配慮した歩き方とは
2011-02-18
きらきら雪が落ちる
ピンクテープでちょっとアツくなってしまいました。きれいな写真で頭を冷やしましょう。
木漏れ日が射す針葉樹林帯を歩いていた時、梢に積もった雪がふいに落ちてきました。どさっと一直線に落ちた固まりの後を、小さな破片がさらさらと優雅に追いかけていきます。そこに何筋にもわかれた陽光が当たって、きらきらちらちらと反射しています。
とっさにカメラを向けましたが、こういうのは実際に目で見るほうが何十倍も美しいものです。わりと良く写っていたのがこちら。素敵な光景です。
木漏れ日が射す針葉樹林帯を歩いていた時、梢に積もった雪がふいに落ちてきました。どさっと一直線に落ちた固まりの後を、小さな破片がさらさらと優雅に追いかけていきます。そこに何筋にもわかれた陽光が当たって、きらきらちらちらと反射しています。
とっさにカメラを向けましたが、こういうのは実際に目で見るほうが何十倍も美しいものです。わりと良く写っていたのがこちら。素敵な光景です。
ピンクテープはイヤ
私が冬山で嫌いなもの。
一つはもう何度もここで書いていますが山頂標識です。道無き道を歩いていって、どうしてピークで人工物を目にしなくてはならないのでしょう。しかもその多くが他人のために置かれたのではなく自己陶酔・自己顕示的なものであるのが腹立たしいところ。見つけ次第片っ端から外して歩いていますので、大雪山近郊で山頂標識を置いていくのはムダです。やめましょう。
そしてもう一つがピンクテープです。
これです。こういうやつです。
時に視界が数メートル以下にもなる冬山で、こういった目印をつけながら歩くこと自体はある意味必要不可欠とも言えます。ですからテープをつけること自体は構いません。私もたまに使います。許せないのはそれを回収して帰らないこと。つけっぱなしにして帰ることです。帰り道の目印につけたのなら、取り外しながら帰るのが筋ではないでしょうか?
ある人は「残しておけば後で来る人のためになる」と言うかもしれません。でもどこの誰がどんな目的でつけたかわからないテープをまるっきり信用することなどできないのです。必要なら自分でつけますので、どうぞお気になさらず残さず回収して帰ってください。
またある人は「次来るときに使うから」と言うかもしれません。でも、いつになるかわからない「次」までの間、他人を不快な思いにさせて良いのでしょうか。だいたい、テープがなければ登れない人が過去につけたテープをちゃんと見つけられるのでしょうか。
ついでだから言わせてもらうと、回収されずに残されているテープのほとんどはその「つけ方」がなっていません。「つけ方」というのは、「枝への結わえ方」とかいう意味ではなく、「どの地点に目印を置くか」という意味です。下手なつけ方と上手なつけ方は見た瞬間に判断がつきます。ベタベタと数多くつけられているのは下手なテープです。上手なテープは見た瞬間になぜそこに置いたか意図が伝わってくるものです。
そもそも、森林限界以下の山に登るのに、基本的には目印など必要ないのです。地形と地形図をきちんと読めればそれでちゃんと行って帰ってこられます。必要だとしてもせいぜい1~2箇所くらいではないでしょうか。それなのにベタベタとテープを残していくのは、「私は読図のスキルがありません!」と自らの恥を宣伝しているようなものです(たまにテープに山岳会の名前が書いてあったりして呆れてしまいます・・・)。
たとえば、山頂まで続く明瞭な尾根上に数十メートルおきにテープがつけられているのを見たことがありますが、こういうのは恥ずかしいテープの筆頭といえます。尾根への入り口が不明瞭な時とか、主尾根から外れて降りていく箇所に目印をつけるならまだ理解できますが、それ以外に尾根の上につける意味は全くありません。
上手につけられたテープを見ることがないのは、それができる人はそもそもテープを使う必要がないほどしっかりしたナビゲーションスキルを持っているからなのかもしれませんし、つけたものはきちんと回収していくというマナーが身に付いているからなのかもしれません。
ともかく、マナー不足スキル不足という恥をさらさないよう、自分でつけたテープはできるだけ回収して帰ることをオススメします。というか、お願いですから山に無粋なものを残していかないでください。
一つはもう何度もここで書いていますが山頂標識です。道無き道を歩いていって、どうしてピークで人工物を目にしなくてはならないのでしょう。しかもその多くが他人のために置かれたのではなく自己陶酔・自己顕示的なものであるのが腹立たしいところ。見つけ次第片っ端から外して歩いていますので、大雪山近郊で山頂標識を置いていくのはムダです。やめましょう。
そしてもう一つがピンクテープです。
これです。こういうやつです。
時に視界が数メートル以下にもなる冬山で、こういった目印をつけながら歩くこと自体はある意味必要不可欠とも言えます。ですからテープをつけること自体は構いません。私もたまに使います。許せないのはそれを回収して帰らないこと。つけっぱなしにして帰ることです。帰り道の目印につけたのなら、取り外しながら帰るのが筋ではないでしょうか?
ある人は「残しておけば後で来る人のためになる」と言うかもしれません。でもどこの誰がどんな目的でつけたかわからないテープをまるっきり信用することなどできないのです。必要なら自分でつけますので、どうぞお気になさらず残さず回収して帰ってください。
またある人は「次来るときに使うから」と言うかもしれません。でも、いつになるかわからない「次」までの間、他人を不快な思いにさせて良いのでしょうか。だいたい、テープがなければ登れない人が過去につけたテープをちゃんと見つけられるのでしょうか。
ついでだから言わせてもらうと、回収されずに残されているテープのほとんどはその「つけ方」がなっていません。「つけ方」というのは、「枝への結わえ方」とかいう意味ではなく、「どの地点に目印を置くか」という意味です。下手なつけ方と上手なつけ方は見た瞬間に判断がつきます。ベタベタと数多くつけられているのは下手なテープです。上手なテープは見た瞬間になぜそこに置いたか意図が伝わってくるものです。
そもそも、森林限界以下の山に登るのに、基本的には目印など必要ないのです。地形と地形図をきちんと読めればそれでちゃんと行って帰ってこられます。必要だとしてもせいぜい1~2箇所くらいではないでしょうか。それなのにベタベタとテープを残していくのは、「私は読図のスキルがありません!」と自らの恥を宣伝しているようなものです(たまにテープに山岳会の名前が書いてあったりして呆れてしまいます・・・)。
たとえば、山頂まで続く明瞭な尾根上に数十メートルおきにテープがつけられているのを見たことがありますが、こういうのは恥ずかしいテープの筆頭といえます。尾根への入り口が不明瞭な時とか、主尾根から外れて降りていく箇所に目印をつけるならまだ理解できますが、それ以外に尾根の上につける意味は全くありません。
上手につけられたテープを見ることがないのは、それができる人はそもそもテープを使う必要がないほどしっかりしたナビゲーションスキルを持っているからなのかもしれませんし、つけたものはきちんと回収していくというマナーが身に付いているからなのかもしれません。
ともかく、マナー不足スキル不足という恥をさらさないよう、自分でつけたテープはできるだけ回収して帰ることをオススメします。というか、お願いですから山に無粋なものを残していかないでください。
2011-02-16
ガイドの基礎技術
2011-02-14
2011-02-13
快晴の日に事務所にこもる二人
朝から気持ちの良い青空に包まれた道北地方。街中からもうっすらと半透明のモヤをまとった大雪山が見えていました。スノーシューなりスキーなりするには最高の一日になるであろうこんな日に、なぜか事務所に向かう私。事務所で待つ佐久間。そう、今日は事務所で夏に向けた企画会議が行われるのです。
事務所に向かう途中でみかけた道路脇の大木。真っ白な氷に飾られ、背後から朝の光を受け、神々しいまでの光景を見せてくれています。思わず車を止めしばし撮影。
事務所の前からは田んぼ越しの岐登牛山。ああ、どうしてこんな日に私たち二人は屋内にこもらなくてはならないのか。
さんざん頭を使い疲れたころに取り出された茶色い物体。これはいったい・・・
昼食に出されたそれは、夏山縦走時の新メニューとなるかもしれないカレーでした。試食を兼ねて私たちの小腹を満たしてくれたのです。
まだ厳冬季の2月ではありますが、既に夏山・秋山への準備が始まっています。まずはスノーシューをたっぷり楽しんで、雪が融けたらたくさん夏山に遊びに行きましょう。そうしていただければ、こんな快晴の日に屋内にこもっていた私たちも慰められるというものです。
事務所に向かう途中でみかけた道路脇の大木。真っ白な氷に飾られ、背後から朝の光を受け、神々しいまでの光景を見せてくれています。思わず車を止めしばし撮影。
事務所の前からは田んぼ越しの岐登牛山。ああ、どうしてこんな日に私たち二人は屋内にこもらなくてはならないのか。
さんざん頭を使い疲れたころに取り出された茶色い物体。これはいったい・・・
昼食に出されたそれは、夏山縦走時の新メニューとなるかもしれないカレーでした。試食を兼ねて私たちの小腹を満たしてくれたのです。
まだ厳冬季の2月ではありますが、既に夏山・秋山への準備が始まっています。まずはスノーシューをたっぷり楽しんで、雪が融けたらたくさん夏山に遊びに行きましょう。そうしていただければ、こんな快晴の日に屋内にこもっていた私たちも慰められるというものです。
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