2008-07-15

ナキウサギ四態

目にすることは多々あれど、腰を落ち着けでもしなければなかなか写真を撮るのが難しいナキウサギ。望遠の効かないカメラではなおさらです。でも、たまには写され好きのナッキーもいるようで。比較的近くの岩の上でしばらくもぞもぞしていてくれました。

右からパチリ。

左からもパチリ。

右斜めからも一枚。

そして最後は正面から。

後ろ姿は見せてくれませんでしたが、逃げも隠れもせずにこれだけ色々なポーズを取ってくれるなんて、ずいぶんとサービス精神に溢れたナッキーです。ヒサゴ沼近くの岩場でのことでした。

二度目のトムラ

5月に続き、今年二度目のトムラウシ。今シーズンは後何回山頂を踏むことになるかな?

そんなこんなで更新が滞る日々です。

2008-07-12

あっちもこっちも群落だらけ

黒岳からお鉢平を一周するコースを歩くと、あっちを見てもこっちを見ても至る所でお花の群落だらけです。それはさまざまな色があって、目にも綾とはまさにこのことでしょう。

黒岳8合目から9合目にかけては、ちょうどウコンウツギが旬。右を見ても左を見ても上にも下にも大きめの黄色い花が咲き誇っています。

黒岳石室から時計回りでお鉢平一周にかかると、北海沢沿いの雪渓跡を、いつものようにエゾコザクラがびっしり埋めています。

北海岳に向けて登っていく途中には薄いピンクのコエゾツガザクラ。ころころと可愛い玉の花を密集させています。

登山道の側面、足に触れそうな場所にはイワヒゲが鈴生りです。これだけ見事なイワヒゲはそう見られるものではありません。

北海岳から間宮分岐の間、お鉢平の稜線部では、赤茶けた地面が黄色のタカネスミレに覆われています。

黄やら赤やら桃やら白や。表大雪に花真っ盛りの季節がやってきました。

2008-07-08

富士山 VS 羊蹄山

先週登ってきた羊蹄山。ツアーに参加されたお客様が、山頂部のお鉢を見て「まるでミニ富士山」と感想をおっしゃっていました。富士山未登の私は、そうか富士山とそっくりなのか、さすがは蝦夷富士と呼ばれるだけのことはあるなあ、と脳天気に聞いていました。

それから数日。じゃあいったい富士山と比べて羊蹄山はどのくらい小さいのか、それが気になりだしてしまい、調べてみましたカシミールで。そうしたら・・・

お鉢の最外周の距離は 羊蹄山の方が長い という驚きの結果が!同じ縮尺の下図を見比べると一目瞭然です。富士山は日本最高峰だから当然お鉢も大きいはずと無邪気に思い込んでいましたが・・・。やるじゃん羊蹄。




数字で見ると以下の通り。

 

富士山
(吉田口5合目より)

羊蹄山
(真狩コース)

お鉢1周の歩行距離
(km)

2.5

2.7

お鉢1周の累積標高
(m)

±139

±212

登山全行程の歩行距離
(km)

14.7

15.0

登山全行程の累積標高
(m)

±1680

±1760

標高(m)

3775.6

1898


お鉢1周の距離だけでなく、累積標高でも羊蹄山の方がはるかに大きい数字が出ています。つまり山頂部をぐるりと一回りするには、富士山よりも羊蹄山の方が疲れるということです。

さらに登山口から歩き始めてお鉢を回って下山する全行程で見比べても、ほとんど差が無いとはいえ、ことごとく羊蹄山の方に大きな数字が出ています。登山対象として見ると、富士山と羊蹄山はほぼ同じ程度の山であると言えるかもしれません。

もちろん標高は富士山が倍近く高いので、見える景色も違えば空気の薄さなんかも違うわけで、この数字だけを見て全てを判断することはできません。でもやはり道産子としては、「富士山より羊蹄山のお鉢の方が大きいんだぜ!」というのに気持ちよさを感じてしまうわけです。

だからもう、蝦夷富士なんていう無駄にへりくだった言い方はやめにしましょう。和人の歴史的には「後方羊蹄山」という立派な名前がありますし、アイヌの歴史的には「マッカリヌプリ」という素敵な名前があります。なんなら富士山のことを「内地マッカリ」とでも呼んだらいいのかもしれませんよ。

2008-07-07

最盛期突入

7月に入り、スタッフノートの更新はおろかパソコンの前に座ることすらできない日が続いています。今年も忙しい夏が始まったなあ、としみじみ感じてしまいます。書きたいことはたくさんあるのですが・・・。

2008-07-06

花盛り富良野岳

花・花・花・・・。ありとあらゆるお花が咲き集う富良野岳周辺。さすがは花の名山と呼ばれるだけのことはあります。その素晴らしさの一端でもお伝えできれば。

まずは十勝岳温泉から十勝連峰主稜線まで。

荒涼としたヌッカクシ富良野川を渡り、最初に目を驚かせてくれるのは、黄色鮮やかなウコンウツギ。登山道脇からはるか斜面の下まで黄色い帯が続いています。

足下には小さい鞠のようなイソツツジがいくつもいくつも。

沢沿いで雪融けが遅かったであろう辺りにはエゾコザクラが立ち並び、みんなでこっちを見ています。

チシマノキンバイソウも今が盛り。大降りの濃い黄色が寄り集まって咲くと、辺りが明るく感じられるほどです。思わず目を奪われてしまいます。

十勝連峰主稜線から富良野岳山頂までは、まさにハイライト。右も左も、目の高さにも足下にも、とにかく目に入るところには全てお花が咲いていると言っても言い過ぎではないでしょう。

今年初お目見えとなるヨツバシオガマ。一本だけ凛とした佇まいでいました。

これくらい花色が淡いとトカチフウロと言っていいでしょうか。決して派手ではありませんが、清楚で可愛らしい花です。

富良野岳の主役の一人、コイワカガミ。大雪山広しといえども、どこででも見られるお花ではないのです。しゃがむとちょうど顔のあたりに来る高さに咲いているのは、まるで人に見てもらうのを待っているかのよう。

他の植物が入っていない岩と砂礫の地に、いち早く根を下ろしたエゾヒメクワガタ。小さい小さい花ですが、寄り添って咲くので全体としてはよく目立ちます。

山頂が近くなってくると、ミヤマキンバイも見られるようになり、

お、イワヒゲも咲いています。この辺の花は大雪山のド定番ですね。

小さい花をたくさんつけるホソバイワベンケイ。そして・・・

山頂直下のごく一部でだけ見られるのは、エゾルリソウ。きっとこれを見るためだけに富良野岳に登る人もいるでしょう。今日は残念ながらまだ蕾でした。来週あたりは咲いているのでは。

富良野岳山頂周辺ですごいのは、登山道のすぐ脇から斜面のずっと下までお花が埋め尽くしていること。たとえばこのハクサンイチゲのように。

もうお腹一杯な気分ではありますが、まだまだもっともっとたくさんのお花が咲いているのがこの時季の富良野岳周辺。主稜線を三峰山・上富良野岳とたどり、十勝岳温泉に下る道すがらには・・・

メアカンキンバイ。さっき見たミヤマキンバイとの違い、わかりますか?

いわゆる高山植物の女王・コマクサ。でも今日は他の花々の華やかさに埋もれている感じ。

ジムカデもそう多くはありませんが一部で咲いていました。花と葉の大きさのバランスが絶妙ですよね。

目にした瞬間思わず声を上げてしまったツガザクラの群生。いえ密生。びっちりと斜面の一角を紫の玉が埋め尽くしているのは圧巻です。

締めはチングルマで。大雪山ならどこででも見られる花で、よほどの群落でもなければ特別扱いしてもらえないかわいそうな花ではあります。でもやっぱり無いと寂しいし、私たち地元の人間にとっては、健康とか空気のような存在なのかもしれません。

花の名山・富良野岳周辺の高山植物はいかがでしたか?ここで紹介しきれなかったお花もまだいくつもあります。ぜひ足を運んでみてください。写真で見るより何倍も綺麗ですから・・・

2008-07-05

雨竜沼湿原に咲く花

数年前の同時期に訪れたときには、ミズバショウくらいしか咲いていなかった7月頭の雨竜沼湿原。やはり今年は季節の進み方が早いようで、すっかり花盛りになっていました。

湿原に至る沢筋ではミヤママタタビの葉が見事なピンク色に。普段あまり見られない花もしっかり見られます。

固有種マシケレイジンソウは登山道脇に無造作に。なんだかもっさもっさと絡まり合って。

一際目立つピンク色はタニウツギ。この花を見ると沢沿いを歩いている気分が出るものです。

湿原に近くなったあたりで群生しているオオバタチツボスミレ。大きなスミレです。

ヒオウギアヤメの蕾を発見!いよいよ湿原も間近。それにしても、蕾のときの凝縮された色というのは、どのお花でも生命力を感じるものです。

咲いたら咲いたで艶やかですしね。ヒオウギアヤメは背も高く花も大きく、しかも木道のすぐ脇にも咲くのがいいですね。

背の高いお花と言えばエゾカンゾウも忘れてはいけません。よく見ると一本の茎の上に、咲いている花・もう咲いた花・これから咲く花、と時間差で三種類が同居しています。

ウリュウコウホネは木道から遙か遠くの池塘の中。

イワイチョウは咲き始めといった感じでしょうか。

一見ツルには見えませんが、クロバナハンショウヅル。厚手の絨毯のような手触りが独特です。

可愛い可愛いツルコケモモの花。その小ささは普通に歩いているだけでは、まず見つけられないほど。よーく目を凝らして探すと、ようやく草葉の間に見つけられるのです。

大雪山では見かけないコバイケイソウ。葉はたくさん見かけましたが、咲いていたのは数株でした。全部咲きそろったら圧巻でしょうね。

まだ他の登山者が来ない時間帯に、ゆっくりのんびりお花を見ることができました。早めに歩き出すといいことがあるものです。