2008-09-09

紅葉情報・当麻乗越

ロープウェイ姿見駅からほど近い、これまた紅葉の名所・当麻乗越。一度沢を渡る以外は、ほとんど平坦な道を行くだけののんびりコースです。今年の紅葉はどんな具合でしょうか?

裾合分岐を越えてすぐ。巨岩の間のちょっとした湿地帯から旭岳を振り返って。草紅葉が良い感じです。旭岳の裾野のナナカマドは色づきが遅いか。

ピウケナイ沢の渡渉点より見上げる当麻岳の斜面。もう見頃になって良いくらいの時期なんですが・・・。ナナカマドはうっすらと茶色になっている感じです。

ピウケナイ沢を渡れば当麻乗越まではほんの一登り。当麻乗越から姿見駅方面を振り返ると、やはりほとんど紅葉していません。

ちなみに昨年9月11日の様子はこちら。9月に入ってから妙に暖かい日が続いていますから・・・。

見上げる当麻岳もこの通り真緑。

見下ろす沼々も、全く赤い色が見られません。

紅葉が遅いだけなら問題ないのですが、気になるのは既に散ってしまったり、チリチリに枯れてしまったナナカマドが多いこと。これからどうなるのでしょう。

実りの秋

東川の町外れ。刈り入れを待つ、黄金の稲穂の向こうにちょこんと旭岳。

山に登って山の中で見る山景色はもちろん素晴らしいものですが、ときにはこんな風に里から見る山もいいものです。

2008-09-08

実の世界

秋です。紅葉です。いえ、紅葉だけではありません。秋は実の季節でもあります。7月・8月と山を飾った花々が受粉し結実し実りの秋を迎えているのです。

そんな実の世界を覗いてみましょう・・・。

まずは、これ。この特徴的な葉に見覚えはありますか?よく見ると、茎の先に綿毛をつけているものと、その綿毛がすでに無くなっているものがあります。この花は・・・

チョウノスケソウでした。チングルマに似た花を咲かせ、やはり同じような綿毛になり、最後は綿毛も無くなります。

お次は、こちら。背後の砂礫と同化してちょっと判別しにくいですが。この立ち枯れているものは?

ホソバウルップソウです。この瑞々しくも美味しそうな葉が枯葉色になり、紫のぎゅっと詰まった花がカサカサの塊になるのですから、面白いものです。

これは白い短毛が密生した葉が特徴です。手前の黒いものが種入りのサヤで、上の茶色いのがはじけて割れたサヤです。中に種が入っています。

簡単ですね。豆科のエゾオヤマノエンドウです。ちゃんとサヤになるんですね。

これも観察力の鋭い方ならよく目にするものかもしれません。場合によっては翌年の花の時期になってもこのまま立っていることがあります。

これは、キバナシオガマ。黄色でよく目立つニクいやつ。

最後はこちら。わかる方にはすぐわかる。葉が特徴的な形をしています。実もよく見ると芸術的ですね。紫色の細かい隈取りがなされています。

ダイセツトリカブト。チシマノキンバイソウやミヤマキンポウゲやリュウキンカなど、同じキンポウゲ科の花がよく似た実をつけますが、ここまで繊細な柄はしていません。花も美しいですが、充分鑑賞に堪えうる実です。

紅葉見物に出かけた折りには、ぜひ実にも注目してみてくださいね。

紅葉情報・黒岳

赤岳に続いて黒岳の状況をどうぞ。

黒岳7合目付近はまだまだ紅葉は始まったばかり。8合目あたりから徐々に色鮮やかな木々が現れます。 マネキ岩付近はこの通り。日が陰っているので暗く見えますが、陽射しに照らされればなかなか鮮やかなもの。

黒岳山頂から石室方向。手前の赤がくすんで見えますが、これも日が当たれば・・・

やっぱりここでもウラシマツツジは良い色出しています。

ポン黒岳の斜面。緑のハイマツの間に赤いウラシマツツジが入り込み、目を楽しませてくれます。

黒岳石室周辺。手前のナナカマドがすっかり葉を落としているのがわかります。

高山帯付近のナナカマドは、中には綺麗になりそうなものもあるのですが、すでに終わってしまったものも多く、結果として広範囲でナナカマドの紅葉を見られないということになります。ウラシマツツジを楽しみに行くのが吉でしょう。

黒岳の斜面はまだ期待が持てそうです。特に、まだ色変わりが始まっていないダケカンバにはがんばって欲しいところです・・・。

紅葉情報・赤岳

9月です。紅葉です。今年はやたらと早く色づきが始まりましたが、その後どうなっているでしょう。順調に進んでいるのでしょうか。紅葉の一大名所、赤岳の状況を見てみましょう。

銀泉台から至近。赤岳第一雪渓の様子はこの通り。うっすらと赤に染まりつつありますが、鮮やかさが足りないか?まだ緑に近いナナカマドもあるので、これからの色づきに期待です。

ぐいっとあがって駒草平。ウラシマツツジは良い色出してます。どんな状況でもウラシマツツジにだけは外れはありません。

第三雪渓。やはりナナカマドの色が思わしくない感じです。すでに葉を落としているものもあります。

第四雪渓。ここもまた同じ状況と言えるでしょう。

今後に期待できるのは第一雪渓か。上部のナナカマドは既に葉を落とし冬支度に向かいつつあるという感じです。

2008-09-04

伏美岳からピパイロ岳まで

旭川からはるばる南下して、芽室町は伏美岳まで行ってきました。10月のツアーの下見です。

前日、人里離れた登山口で地面を叩きつける豪雨の中ひっそり車中泊。天気予報では“晴れ”と言っていたけれど、本当に止むの、この雨?

そんな不安もなんのその、翌朝起きてみれば、東の空には透明感溢れる綿雲が朝日を受けてぷかぷか浮かんでいます。

準備を済ませ、5時30分発。歩き出してしばらくは沢音を聞きながら、すぐに尾根に取り付き急登をぐいぐい。斜度はあるものの歩きやすい登山道です。

樹林帯をひたすら登って、標高1100mを越えると平坦な尾根に出ます。時折背後に景色がのぞけるようになり、俄然やる気に。

顕著だった尾根がすうっと山体に同化していき、パッと景色が開けるとそこはもう9合目です。ハイマツの緑とナナカマドの紅葉の間を縫って登れば、

山頂はすぐそこ。樹林帯の尾根の単調な登りが続きましたが、この山頂から望む景色はそれを補って余りあります。

どどんと正面に幌尻岳。すぐ脇に控えるのは戸蔦別岳。つい先日ツアーで行った思い出が蘇ります。

視線を右に移せば、どっしりとしたピパイロ岳です。今日の目的地・ピパイロ岳までは一旦250m下って、そののちに370m登り返さなければなりません。距離も結構あります。伏美岳までで行程の半分しか来ていないのですから、のんびりしている暇はないのです。

縦走路はほとんどが樹林帯。ところどころで景色が見え、目を楽しませてくれますが、微妙な登り下りと大きな登り下りが相まって、まあとにかく疲れます。

最低コルからピパイロ岳までの登りは一気呵成という感じ。登っても登ってもまだ登り。北斜面に広がる紅葉が疲れた体を慰めてくれました。登山道脇にはクマの掘り返しが広範囲に見られ、紅葉とともに秋を感じさせてくれます。

登って登ってピパイロ岳到着!さすが1900mを越える山。高峰の独特の雰囲気をまとっています。

360°どの方向も見通せる大展望。来し方には三角錐の伏美岳。背後には十勝平野が雄大に広がっています。

北を向けば、山並みの向こうに勝手知ったる十勝連峰。遠くの山から、自分の身近な山を見るというのはなかなかいいものです。若干の雲がありましたが、十勝連峰からトムラウシ、表大雪、石狩連峰、ニペソツ、ウペペサンケまでまるまる見通すことができ、日高に来てあらためて大雪山の広がりを感じることができたような気がします。

もちろん間近には日高の山々が聳え取り巻き、これまた圧巻の景色でした。その様子はこちらの動画でどうぞ。



それにしても・・・暑い暑い一日でした。こんなに汗っかきだったっけ?というくらい額からは玉の汗がしたたり落ち、全身ぐっしょり濡れてしまうほど。芽室では28℃まで気温が上がったようですし、残暑が厳しいですね。

シマばかり撮らないで

最近続けてシマリスの写真を掲載しましたが、「そんなのズルイ!」という声がどこからともなく聞こえるような・・・。大丈夫、ちゃんと撮ってちゃんと載っけます。
シマリスが岩場などの開けたところに出てきてくれるのに対し、木の上の枝葉に隠れるようにして飛び回るエゾリスを登山中に撮るのはなかなか難しいもの。

「お、いるいる」と思っても、立ち止まってカメラを出したときには、もうすっかり遠くの木の枝の上、なんてことがざらにあります。今回はしばらくの間、登山道近くの木々を行ったり来たりしてなかなか離れずにいたので、久しぶりにきちんと撮ることができました。

スッキリした夏毛姿で、冬より一回り小さく細く見えています。シマリスに負けず劣らず可愛いぞ!