2009-09-06

花と紅葉、夢の競演

気がつけばすっかり紅葉が進んだ大雪山。でも、雪融けの遅かった場所ではようやく花が咲き始めたばかりでもあります。つまり、場所によっては花と紅葉を一目で見ることができるわけです。

赤岳第二雪渓。雪融けの早い上部に生育する植物は既に赤黄に色を変えているものの、数週間前まで雪の下だった下部では、いまようやく春を迎えたようなもの。チングルマやツガザクラが咲き誇り、訪花昆虫が忙しそうに飛び回っています。

咲いたばかりのハイオトギリが、花をつけたまま葉を赤くしていました。赤と黄色の強烈な色の対比です。

奥ノ平ではヨツバシオガマが今を盛りと咲いています。背後に赤く染まったナナカマド。

白雲岳直下、花の沢源頭では紅葉のただ中に雪渓が残り、雪の周囲にはまだ瑞々しいエゾコザクラや、

蕾のものさえあるコエゾツガザクラなどがあるわあるわ。

もっと驚くべきことに、普通は6月に咲くミネズオウが見られましたし、

ここまで来たら笑ってしまう他はありません、イワウメすら咲いていたのです。

春と秋を一緒に楽しめるのは今だけです。さあ、高山帯へ!

進む紅葉

先週の日曜日に黒岳からお鉢平を一周したときには、ウラシマツツジが赤くなっている以外はほとんど完全に緑の山景色でした。それから1週間。今日北海岳から黒岳まで歩いて感じたことは、「紅葉進みすぎ!」。夏から秋へと、ガラリと風景が変わっていました。

たとえばポン黒岳の斜面から石室方面を見返した場合、

8月30日にはハイマツの緑が目立っていますが、

9月6日に見ると、ナナカマドの赤が基調となってハイマツはそれを引き立てる役目になっています。特に石室周辺の紅葉は見事の一言です。石室管理人さんによると、ここ2~3日で一気に色づいたとのこと。

さらに北海岳から見る黒岳方面。

8月30日はやはり緑一色ですが、

9月6日には・・・あれ、紅葉の様子があまりよくわかりませんね。実際に見るとものすごく赤く見えるのですけど。まあともかく、紅葉が進んでいるんです!

もしかすると来週末には見頃を終えてしまいかねない、そんな紅葉具合のお鉢平周辺でした。

2009-09-05

ミズバショウの生長

初めて見るとたいがいの人が驚くものの一つに、花期を終えたミズバショウの葉があります。

雪融け時季には、可憐な花の側に慎ましく寄り添っているこの葉が、花の時季が終わり紅葉の秋になると、

ほとんど人間の背丈ほどにもなるというのですから、これは驚くべきことです。よもやここまで!ほとんどの方は、この葉がミズバショウのものだと説明しても、すぐには信じてくれません。花茎が残っているのを見て、ようやく納得してもらえるわけです。

「士別れて三日なれば」なんて言葉もあるように、ミズバショウも3ヶ月会わざれば刮目しなければならないのかもしれません。

クマの季節

秋です。紅葉です。クマがエサを求めて高山帯に上がってくる季節です。

永山岳にほど近い銀名水で、立派なクマ糞を発見しました。登山道のど真ん中にあったので、発見というほどでもないのですが、まあとにかくどーんとあったわけです。乾燥具合から見て、ついさっきではないにしてもかなり新しいものではないでしょうか。昨日の晩くらい?

クマ糞を見たら分解したくなるのが人の性。かたわらに落ちていた枯れ枝を使ってホジホジ。見事に草しか食べていません。鼻を近づけると、ふんわり良い香りがただよってきます。干し草の匂いというかヨモギ団子の匂いというか、くどくない爽やかな香りです。持ち帰って机の上にでも置いておけば、仕事がはかどりそうな、そんな香りがします。

こちらは沼ノ平で見つけた掘り返し。この時季はセリ科植物の根を食べるといいます。土から掘り起こして食べるため、こんな跡ができるのです。この周辺には3つしかありませんでしたが、場所によってはあたり一面掘り返しだらけ、なんてこともあります。

フンも掘り返しもこれから登山道で頻繁に目にすることになるものです。それは、「このあたりにいますよ」というクマからのメッセージです。クマの住処に足を踏み入れている謙虚さを忘れず、紅葉を楽しんでくださいね。

紅葉情報・永山岳~沼ノ平

いよいよ9月。みなさんお待ちかね、紅葉の季節がやってきました。今年の夏は驚くほど悪天続きでしたから、その埋め合わせのためにも爽快な秋を期待したいところです。

今年の紅葉情報第一弾は愛山渓方面。まだ9月は一週目ですが、いったいどのくらい色づいているのでしょう?

愛山渓温泉から見上げた山肌が意外なほど色づいていて驚かされました。それもそのはず。間近で見るとこんなになっているのですから。ナナカマドの紅葉は3~4分くらいでしょうか。永山岳に向かって登っていく途中、振り返ればそろそろ沼ノ平が見えようかという辺りです。

遠景で見るのもいいですが、足下の紅葉もなかなかです。マルバシモツケは鮮やかな朱色に染まっていました。

大雪山の紅葉の主役の一人、オガラバナ。こちらはきれいなオレンジ色。

ナナカマドやオガラバナが色づいているのに、ウラシマツツジが紅葉していないわけがありません。すでに緑の葉はほとんど見られず、完全に見頃といっていいでしょう。

この日最も紅葉が美しかったのは、銀名水のやや下にある岩場から見下ろした斜面。手前にウラシマツツジ、真ん中にナナカマドとハイマツの模様、遠景に草紅葉の沼ノ平、と一目で色々な要素を見せてくれます。

このまま上手く推移すれば、来週末あたりには見頃になっているかもしれませんね。

2009-09-02