2012-02-16

コシモザラメとシモザラメの北見富士

週末ツアーの下見ではるばる北見富士まで行ってきました。北見富士は旭川方面から国道39号を東に向かい、石北峠を越えてすぐにあるきれいな形の山です。山楽舎のスノーシューツアーとしては初めての石北峠越えになるのかな?

国道から分岐して始まる50号林道。ここから歩き出します。

すぐに北見富士の全貌が露わに。端正な山です。こんな形をしているくせに火山ではないというのがまた面白いところ。

林道をてくてく歩いて無加川にかかる橋を渡り、雪埋もれたパオマナイ川も渡り、作業道を使って尾根に取り付きます。

最初はほどほどの斜面ですが、標高点830mを越えると突如として急登に変わります。

辺り一面樹木に覆われていて展望には恵まれていませんが、時折木々の間から遠くの山が望めます。クマネシリ山塊や、

武利岳。北大雪の山々をこの角度から眺めるというのは新鮮なものです。

さすが石北峠を越えて道東に入ると積雪は少なめです。2月だというのにところどころ地表が見えていたりして、積雪深は概ね50cm程度でしょうか。

でも、雪が少ないからと言って歩きやすいわけでは全くありませんでした。むしろこんなに大変なのはいつ以来だろうというくらい苦労しました。というのも、雪質が登るのに適していないのです。積雪の表面はわずかに固く、その中はぐずぐずのモナカ状態。一歩踏み出すと、一瞬雪の上に立てるのですが、次の足を踏み出す前に踏み抜いてしまいます。中の雪はグラニュー糖状ですから地表近くまで達して初めて足場ができる感じ。次の一歩を踏み出すには足を膝上まで蹴り上げないとなりません。
さらさらの深雪なら腿を使って雪をかき分けることもできるのですが、上部が固い層になっているのでそうもいかず。それが登山口から山頂まで延々続いていました。

表面がクラスト、その下に標高1000mまでがこしもざらめ雪、標高1000m以上でしもざらめ雪が詰まっていました。

しかも、難敵はそれだけでなく、上部ほど濃くなる薮が行く手を阻みます。雪+薮+急登で、標高差100m・距離500mを進むのに1時間たっぷりかかってしまいました。

山頂直下で今日一番の見晴らしが待っていてくれました。武利岳・武華山が間近。若干雲が出てきましたが、石狩岳・緑岳あたりが視認できました。高根ヶ原を歩いている時に、北見富士を眺めることができるので、そのあたりも晴れていればきっと見えるのでしょう。

5時間近くかかってようやく山頂に到着。さすがに疲れました・・・。でもこれがツアー本番じゃなくて良かったのでしょう。今日これだけ踏んで道をつけておけば明後日のツアーでは楽に登れるに違いありません。

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