2010-03-11

四度目の正直:於鬼頭岳の山頂に立つ

一度目は雪庇を越えられずに撤退。
二度目は雪庇の隙間からはい上がったものの視界ゼロ。
三度目は雪の状態がよろしくないので撤退。

於鬼頭岳はツアーを含めて三度訪れていますが、いずれも残念な結果に終わっています。今日は今までとは登るコースを変えて、心機一転山頂を目指します。

まずはポンテシオ湖にほど近い林道を詰めていきます。

地形図上で林道が途切れる二股で尾根に取り付き、ここからは淡々と高度を上げます。ほどなく、谷の向こうに目指す於鬼頭岳が見えてきます。

ほとんど一様な斜度の尾根で、唯一変化をつけてくれるのが樹木です。ミズナラ・シナノキ・トドマツ・エゾマツなどの針広混交林が徐々にダケカンバの疎林に変わっていきます。

淡々とした登りは標高1000m付近で終わりを告げます。ここからしばらくは平坦な痩せ尾根。左右に展望が効くようになります。

左には於鬼頭岳が間近に聳え、

右手には天塩岳がかなり間近に。一口に天塩岳と言いますが、前天塩岳・天塩岳・西天塩岳が一帯となっている姿は天塩連山とでも言いたくなります。

山頂直前の丘から見る於鬼頭岳。たおやかな稜線が続いています。

山頂には岩が露出していました。

岩から振り返ると北斜面が切れ落ちていて雪庇が発達しているのがわかります。一度目はここを登れず、二度目はここをムリクリ登ってきて、三度目はこの斜面のトラバースが危険で撤退したのでした。違うコースを取るとここまで楽して山頂に来られるとは。定まった道のない冬山の面白さですね。

今日はお天気には全く期待していなかったのですが、なぜかこんな気持ちの良い晴れになってしまいました。本音を言えば、この青空は土日のツアーに取っておいて欲しかったのですが・・・。まあ、せっかくなので恒例の360度適当合成写真をどうぞ。

急がずたらたら歩いて登りは3時間弱。下りはあっという間に1時間。四度目にして良いコースを見つけることができました。

4 件のコメント:

もっち さんのコメント...

やりましたね!
今年はツアーでも登頂できそう。

きのう夕方、堤防から久しぶりのくっきりした山々を眺めて、今日山へ行った人は幸せだよねえと感じいっていました。
昨日あんなに晴れてしまうと本番が心配。

360度写真、見て構成しなおすのは結構難しいですね。
クリックして、さらに拡大して、東西南北を割り振って。
やっぱり実物がいいなあ。
まあ、思うことは、
とに角に一度は登ってオケトダケ

DOEI Takuma さんのコメント...

最初にこのコースを選び取れなかったのはまだまだ未熟ということですね。

それにしても。
こんな快晴を下見で使ってしまったせいで、この週末は荒れてしまいましたね。
土曜も日曜もお申し込みがあったのに中止でした・・・。
しょんぼり。

モンタン さんのコメント...

おはよ~
4回目ですか。
自然とのお付き合いは大変ですよね!
逃げないからいいのかもネ。

DOEI Takuma さんのコメント...

同じ山でも、時季によってコースによって天気によって使う道具によって、全然印象が違うんですよね。
何度行っても飽きることはありません。