2014-05-28

田植え終了

 いつも春にお手伝いをしている農家さんの田植えが昨日終わった。去年は田植機4台で13日間、ことしは新型田植機3台で15日かかった。面積が増えているので、植え付けたポットの数で去年と今年とを比較してみると…

年  日数 総植付枚数 一日当り植付枚数 日平均進捗率
2013  13  57586    4911       8.53%
2014  15  52897    3926       7.42%

いくら新型機械でも、機械3台では4台のときの植え付けまい数には若干及ばないという結果だった。日数がかかったとはいえ、一日当りの疲労度は軽減された用に思うが、どうだろう?
田植え隊の皆さんお疲れさまでした。来年もよろしくお願いします。

2014-04-04

14.04.04 恐るべし!観天望気

 きょうは昼頃からにわかに吹雪になり、黒々としていた路面は一気に白くなって、冬景色に逆戻りの一日だった。ちょうど13時から役場で打ち合せをしていたのだが、終わって外に出てみると、わずか1時間で車の上に5センチほど雪が積もっていた。しばらく温かい日が続いたので、まさかこんなに急に天気が悪化するとは予想外だった。
 もちろん「予想外」だったのは悪化の程度で、天気が悪くなることは二日前から予想していたのだが、それは天気予報を見たからではなく、山で見た雲から感じとった結果だった。


 上の写真は一昨日(4月2日)のお昼頃、旭岳の天女ヶ原で撮影したものだ。この雲は通称「水まさ雲」と呼ばれ、巻積雲が波状になったもので、悪天の前兆といわれている。こんなきれいで典型的なものは「雲好き」として撮影せずにはいられない。そのときの気象衛星の可視画像がコレ。北海道にはほとんど雲がかかっておらず、天気がよいことがわかる。


 が、天気図を見ると低気圧が西から近づいて来ているので、天気は下り坂であることが解る。


 24時間後には低気圧の中心が石狩の沖くらいに近づいていて、東川周辺の空ははドンヨリとした雲におおわれていた。


 そして48時間後のきょうのお昼の天気図。


 ちょうど吹雪いてきた頃だ。二日前の天気図を見てここまでの悪化を予想できただろうか?空に浮かぶ雲を見て天気を予想することを「観天望気」というが、昔の人の知恵はなんとも恐るべし。たまには空を見上げながら、上を向いて歩こう!

2014-03-28

登山講座「大雪山の歩き方」2014

 毎年ご好評をいただいている登山体系講座「大雪山の歩き方」。今季は、山で予期せぬ事態に遭ってしまったときの危機管理を考える「死なない!登山術」シリーズと、大人の登山者として身につけておきたい「登山の基本」シリーズとの2本立てで、”SOLO=独り立ち”を目指します。
「もう大丈夫」と思っている方も、もう一度基本にもどって自分の歩き方を見直してみませんか?意外な盲点が見つかるかも知れませんよ。


死なない!登山術 シリーズ

・講座1"生死を分ける"山ウェア選び
5月31日 16:00 モンベル大雪ひがしかわ店 無料 予約不要
遭難死亡事故の死因第1位を占める低体温症。アドバイザーにモンベル大雪ひがしかわ店・野戸店長を迎え、低体温症のメカニズムと、防ぐための"着こなし術"を学びます。

・講座2「迷ったとき、どうする?」
基礎編 6月14日(土)09:00 旭岳VC ¥3000(要予約・保険料込み)
応用編 6月22日(日)08:00 ヒグマ情報センター前集合 ¥3000(要予約・保険料込み)
遭難のきっかけになる「道迷い」。残雪が多く雪解けが遅い大雪山の、とくに迷いやすい残雪期のフィールドで、道迷いの原因と対策を学びます。

・講座3「雲の読み方」
座学編 6月13日(金)18:00 旭川市市民活動交流センターCoCoDe ¥1000(要予約)
実践編 6月21日(土)08:00 望岳台レストハウス前集合 ¥3000(要予約・保険料込み)※雨天の場合は中止または順延
"ツンドラの飛び地"と呼ばれる大雪山の稜線部は、国内屈指の厳しい気象条件の場所。「気象遭難」しないために天候変化を読み解く術を学びましょう。

・講座4「山で日が暮れた!」
7月26・27日(土・日)26日15:00 旭岳VC集合 ¥3000(要予約・保険料込み・ロープウェイ代含まず)
道迷いや体調不良で、下山できずに日没を迎えたとき、あなたはどうしますか?実際に体験してみることで、今後なにが必要なのかを考えます。


「登山の基本」 シリーズ

・講座1 "目からウロコ"の楽ラク山歩術
7月21日(祝) 09:00 旭岳VC集合 座学+実地 ¥3000(要予約・保険料込み)
足がつりやすい、下りで膝が笑う、翌日の筋肉痛がヒドい、下山後しばらく膝が痛む……などは登山者が抱える共通の悩みです。根本的な解決には筋力アップや体重減が必要ですが、歩き方を変えるだけで問題の多くは改善します。ストックの正しい使い方や、エネルギーと水分の補給方法も学びます。

・講座2 憧れの「テント泊」入門
近年人気の"テン泊"。テント泊で旭岳から富良野岳まで大縦走してみたい、と思っている方もいるでしょう。まずは食料と装備を共有するグループ登山の基本から学びます。
座学編 7月12日(土)14:00 道の駅ひがしかわ道草館(予定) ¥1000(要予約) 内容:登山計画の立て方・食料と装備・パッキングの仕方など
準備会 日程・会場未定 内容:役割分担・食料&装備計画など
実践編 8月15・16日(金・土)¥5000(要予約・保険料込み) 層雲峡〜黒岳石室〜北海岳〜銀泉台コースを予定 申込締切7月31日 ※実践編のみの参加は出来ません。食費実費を参加者全員でシェアします。

・講座3 地形図とコンパスの初歩
道迷いを防ぐためには、地形図とコンパスを使って現在地を知るスキルが必須です。使ったことがないという方は、ぜひ一度実物に触れてみて、ありがたみを知りましょう。
8月2日(土) 09:00 旭岳VC集合 座学+実地 ¥2000(要予約・保険料込み)

・講座4 環境保全登山「たまには山へ恩返し」
人が作った登山道は放っておけば壊れます。自然環境が厳しい大雪山ではとくに維持管理が大変です。実際に「道直し」を体験し、いつもお世話になっている山へ"恩返し"してみませんか。
9月7日(日) 06:00 RW旭岳駅前集合 ¥2000(要予約・保険料込み・ロープウェイ代含まず)

2014-03-27

14.03.27 写真集試作品

 Apple Store に注文していた、山樂舎BEAR10周年記念写真集『神の大地 大雪山』の試作品が届いた。

 梱包を解くと、林檎マークのついた白い箱が…。これが外箱で、そのなかに本体が入っている。

 まずは表紙。黒岳上空から空撮した冬の大雪山。ほのかなインクの匂いが漂う。

 表紙をめくってまずは1ページ目。扉は、夏の沼ノ原から見るトムラウシ山。

 季節を追って次々と現れる写真。

 裏表紙はシブく、モノクロの新緑写真。
 皆さまのお目に触れる最初の機会は、5月5日にモンベル大雪ひがしかわ店で行なわれるスライドショー『神の大地 大雪山』の予定です。
 乞うご期待!

2014-03-17

スライドショー「神の大地 大雪山」

 大型連休中の5月5日午後4時より、モンベル大雪ひがしかわ店二階でスライドショー「神の大地 大雪山」を開催します。
 「北海道の屋根」大雪山は先住民族アイヌの人びとが神の山として崇めてきた聖地です。一方で「神遊ぶ庭」とも呼ばれ、たくさんの命が息づく生物多様性の宝庫としても知られています。このスライドショーでは、山の自然が見せる厳しさと豊かさを、季節の歩みとともに見ていきます。
 大雪山をより良く知る機会として、また、夏シーズン前の「予習」として、多くの皆さんのご来場をお待ちしております。


夜明けの沼ノ平とトムラウシ山

2014-02-19

14.02.19 大雪被害に遭われた皆さまにお見舞い申し上げます

 2月14日から昨日にかけて、関東甲信地方・東北地方の太平洋側・北海道の道東などで大量の降雪があり、山梨県では一晩で1メートル以上もの大雪に見舞われた、と、報道されております。
 北海道のほぼ中央に位置するここ東川町では、冬になればほとんど毎日雪が降ります。まとまって降ったあとは、家のまわりの雪かきに追われ、手首や肩・腰などが痛くなったりと、文字通り「痛い目に合う」こともありますが、一晩で1メートル以上もの降雪など滅多にあるものではなく、ましてや、ふだん雪が降ることが少ない地方でこのような大雪が降ったとなると、被害に遭われた皆さんの苦難は、想像を絶するものがあると思います。
 道路や電気・水道などの生活基盤が復旧し、一刻も早く穏やかな日常生活が戻ることことを祈念いたします。また、住宅の倒壊や雪崩などでけがをされた方にお見舞い申し上げるとともに、不幸にしてお亡くなりなった方々に衷心よりお悔やみ申し上げます。

2013-12-28

登山道管理水準

以下は先日発行された『旭岳通信』43号特集記事からの転載です。『旭岳通信』は旭岳ファンクラブの会報ですが、会員以外の方にも広く知っておいてほしい内容ですので、こちらでも紹介させていただく次第です。


特集 「登山道管理水準」って何?

いつもお世話になっている登山道が、場所によって手の入れ方が微妙に異なっているのにお気づきだろうか?夏の間多くの観光客で賑わう姿見園地の散策路は道幅もひろく、天気さえ良ければ革靴や運動靴で歩くことも可能だが、利用者がひかくてき少ない高根ヶ原の縦走路は、「爪で引っ掻いたような」細い道になっている。これらの登山道の姿のちがいは、その場所における登山道のあるべき姿や、どの程度人工的に手を加えるべきか(加えないべきか)といった「管理水準」をもとに維持管理されていることに由来する。

12月2日、札幌駅ちかくの会議場で環境省主催の「大雪山国立公園における登山道管理水準検討会」第一回会合が開かれた。集まったのは、大学の研究者・ガイドブックや登山地図の著者・山岳団体代表・旅行業や山岳ガイド事業者らから選ばれた委員11名と、環境省・北海道・森林管理署・地元自治体一市九町の担当者など総勢三十名以上。2004年から05年にかけて策定された現行の管理水準が、十年ちかくの歳月を経てもいまだに充分活用されているとはいえない現状から、見直しにむけての再検討を行なうことになったためだ。
「登山道管理水準」とは耳慣れない言葉だと思うし、初めて聞いた方も多いだろう。そもそもどのような経緯で策定されたのか?
現行の登山道管理水準が検討されはじめた2001年頃の大雪山は、百名山ブームによる中高年団体登山ツアーの興隆により、登山道の侵食や植生荒廃・屎尿問題などのオーバーユースが顕著になり、未熟な登山者の増加による遭難が目立ってきていた。そこで、国立公園の利用の中心施設である登山道の管理のありかたを、自然環境と奥深い雰囲気を保全し、利用の確保と安全性の向上を図ることを目的に、登山道を一元的に管理するのではなく、大雪山特有の自然条件、利用条件を加味し、登山道の区間ごとに、それぞれの特性に応じて管理のやり方(管理のレベル)を定めることになった。これが「管理水準」で、着実に実施されているかをモニタリングし、問題があれば順次見直しを行なうことになっている。
現行の管理水準では、図2-2に示すように、「保護・利用体験ランク」(図の横軸、A・B・C)と「保全対策ランク」(図の縦軸、I・II・III)とを組み合わせた9とおりの区分が設定されている。



「保護・利用体験ランク」は、その場所における登山道のあるべき姿や好ましい利用形態から以下のように設定された。
A ・原始性が高く静寂な雰囲気を提供する ・宿泊を伴う縦走登山による利用を主体とする ・整備にあたっては沿線の自然の改変を避け、人為的工作物や人為的改変の痕跡がない環境の維持・復元を図る
B ・利便性を抑えた形で野生生物や景観を楽しむ場を提供する ・日帰り登山による利用を主体とする ・整備にあたっては沿線の自然環境の保全に留意し、自然環境及び自然景観への影響を極力抑える
C ・一定の利便性を確保した上で、野生生物や景観を楽しむ場を提供する ・半日程度の登山利用を主体とする ・現道の管理維持と事故防止・高山植物保護のための整備を行い、自然環境及び自然景観への影響が広がらないよう配慮する
「保全対策ランク」は、実際の荒廃状況にその場の自然の脆弱性(湿原・草地・岩場など)を加味して以下のように設定された。
I 脆弱性の高低にかかわらず、登山道内での著しい侵食がある。または登山道周辺にまで環境変化が及んでいる箇所がある。あるいは現在及んでいなくても潜在的危険性が高いことから保全対策の必要性は高い。
II 登山道内の侵食が少なく拡大する危険性が低い。あるいは登山道内での侵食箇所がある。または現在侵食が少ないが潜在的可能性があることから保全対策の必要性は中程度である。 
III 脆弱性が低い自然条件で、登山道内の侵食が少なく拡大する可能性が低いことから保全対策の必要性は低い。
これらの区分を実際の登山道に振り分けるにあたって、A-I,A-III,C-I,C-IIについては大雪山では該当なしとされ、残りの5区分が、登山形態やアクセスの難易によって分けられた56区間300kmの登山道に設定された(図2-3)。



具体的には、観光利用が主で脆弱性も低い姿見園地は最もランクの低いC-III、高根ヶ原からトムラウシを経て十勝岳へ抜ける縦走路はランクの高いA-IIとなっている。ところが今年の夏から秋にかけて行なわれた現地調査の結果、10年近く前に設定されたこれらの区分と登山道の現況とのあいだに食い違いが見られた。そこで今回の見直しとなったわけだ。検討会は今後も続き、二年をかけて見直される予定だ。