絶好の下見日和となった今日。週末に迫ったオリジナルプログラム・愛別岳ツアーの下見に行ってきました。ちなみに愛別岳というのは、
一番左の、大雪山の中では珍しいとがった感じの山です。旭岳温泉・層雲峡・愛山渓と、どの登山口からも遠いため、あまり人の訪れない静かな山でもあります。遠いだけあって、行く時には「今日は歩くぞー!」という気合いが必要です。
今日は、姿見駅-裾合平-北鎮岳-比布岳-愛別岳-永山岳-沼の平-当麻乗越-裾合平-姿見駅、と大周遊ルートをとることにしました。せっかく愛別岳まで行くのですから、普段行く機会の少ない永山岳・沼の平方面にも足を延ばそうという魂胆です。
まずは裾合平から北鎮岳を目指します。中央右の三角形の山が北鎮岳。花も終わり紅葉にはまだ早い時期ですが、そういった装飾がない裾合平も素敵なものです。
愛別岳は、遠くから(特に旭川方面から)眺めるとよく目立つのですが、いざ山に入ると他の山陰に隠れてしまってなかなか見ることができません。北鎮岳の山頂に立つとようやく目指す愛別岳が見えてきます。
比布岳を過ぎると、いよいよ愛別岳の細尾根にとりつきます。最初はザレ場の急な下り。この緊張感…。大雪山離れしてます。
山頂への最後の登りもなかなかの難所。
急な斜面全体に手のひら大の岩屑が全体にまぶされている感じで、下手に足を乗せるとがらがらと崩れ落ちていきます。明瞭な登山道は見あたらないので、登りやすそうなルートを探しながら上を目指します。
苦労して登り切ると、そこには。
三角点とかわいらしい山頂の標識が迎えてくれました。なんかいいですね、この控えめな感じが。
山頂からはぐるっと周囲の風景を望むことができます。裏から見た北鎮岳や比布岳。いつもは目立たない上川岳も存在を主張しています。北大雪の山々も間近に。上川の町を挟んで、天塩岳方面もなかなか。
そして永山岳の尾根の向こうに沼の平も顔を覗かせます。
ちなみに来し方を振り返るとこんな感じ。
よくもまあこんなところを歩いて、と感慨深くもなります。いや、感慨にふけるにはまだ早いですね。これからここを登りかえさなければならないのですから。
山頂でのんびりと陽光を楽しんだ後は、沼の平経由で帰路につきました。
高層湿原の上を漂う白い雲。晴れた日はやっぱり気持ちの良いものです。なんと木道上にはまだ雪が残っているところがありました。その周囲には期待通りエゾコザクラやチングルマの群落が。
そんなこんなで歩きに歩いて計9時間。地図で測ってみると、今日の登山道は延長約23kmありました。久しぶりにいい汗をかいた気がします。
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