緑岳登山道の雪解けの足取りはまだまだ遅いなぁという印象です。下部の樹林帯ではすでにほとんど登山道は露出しており、とくに問題はないのですが、第一花畑に出たとたんに目の前に雪原が広がります。
雪面には所々にベンガラ(赤色顔料)がまかれ、おおまかなルートが判るようにはなっていますが、顔料は雨が降ると流れてしまうこともあり、マーキングの間隔も長いので、視界不良時にはコンパスやGPSを使いこなせる力量がないと迷う可能性があります。
地理に不案内な方は、ガイドや熟練登山者などの、ルートを熟知したベテランと行動をともにしてください。
写真:緑岳第二花畑 7/3
緑岳第一花畑上部にできているクラック(雪の割れ目)はさらに深さが増しています。
とくに注意していただきたいのは、下りです。第一花畑と第二花畑の間は雪原が解けて茂みが露出し、回廊状(雪原のくびれ)になっています。第二花畑から下ってくると、この回廊を通り抜けた直後に、クラックが目の前に出現するので、視界不良時は落ちないように注意が必要です。
今日(7月3日)現在では、下りの場合、クラックの手前から左側(北側)へ回避するようにベンガラ(赤色顔料)でルートが示されています。ただし、顔料は降雨によって流されやすく、視界不良時は、このクラックを回避した後に元のルートに戻るには、高度の読図能力またはGPSを使いこなす力量が必要です。
写真:緑岳第一花畑上部 7/3
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