2005-03-30

めぐりあい網

大学時代の古い友人から突然メールが送られてきました。学部卒業以来ほぼ10年、その間全く連絡をとっていなかったので、嬉しいやら驚いたやら。なんと、このスタッフノートを偶然見つけ、思わずメールを出してしまったのだそうです。

世の中には不思議なことがあるものです。この広いネット上で、たまたま旧友と巡り会うとは。しかも、二人とも山になんか興味はなかったはずなのです。当時からお互いに山好きであったというなら、一人が山の情報を発信する立場になり、もう一人が山の情報を探す立場になっただけで、ここにたどりつくというのもまだありそうな話です。でもそんな潜在的な接点があったわけではありませんから、これはもう縁としかいいようがありません。今度は実際に再会して、一緒に山を歩いてみたいものです。

インターネットが本当に世界に繋がっているのだ、ということを実感した出来事でした。自分がその中でささやかながら発信をして、そしてそれを受けとってくれる人がいて。ブログもやってみるものですね。

2005-03-28

「厳冬の旭岳」から「冬の山麓」へ

 旭川駅でお客さん三名をピックアップして山へ向かう頃から雪が本降りになってきた。東川市街地から旭岳温泉へ向かう途中ではときおり日がさし、回復するかと期待されたが、どうやらそれもぬか喜びに終わる。
 ロープウェー山麓駅の掲示板によると、姿見駅の気温は「-15℃」ということだった。ロープウェーからはうっすらと雪が降り積もったアカエゾマツの森が見えるだけで、遠くの視界はない。
 駅舎で準備運動をし、身支度を整えて外へ出る。視界はほとんどない。コンパスをたよりに第一展望台まで登るが、強風と視界不良で行動は危険と判断し、すぐに駅舎に引き返す。地図と磁石の使い方の話をしたり、お昼ご飯を食べたりして天候の回復を待つが、いっこうに吹雪は収まらないので、12時30分に下山を開始する。
 旧天女が原駅のあたりまで下ると、風は弱まり、静寂の森を楽しむ余裕が出てくる。積雪深は3メートル50センチほど。スキーコースを外れて深雪のなかへ入ると膝くらいまで埋まる。たぶん今シーズン最後になるであろう深雪ラッセルを楽しみつつ、温泉街まで森のなかを下った。
 もうすぐ四月だというのに厳冬の山を体験した一日だった。

さらに旬をはずす

もう2週間以上前のことになりますが、ようやく確定申告を終えました。私たちの場合、月々の給与がいくらという形ではありませんから、申告書を提出するにあたって、売り上げと経費をまとめる作業が必要になります。その結果、一年間働いた成果が如実に数字となって現れるわけです。この1年、特に不自由なく生活してきましたが、改めて収入の数字を見ると、これでよく生活してこれたなあと感じてしまいます。

家賃が安いことや、弁当付きの仕事のおかげで食費が浮くことなど、いろいろと倹約のポイントはありますが、でもおそらく最大の理由は「仕事が趣味」であることに尽きます(「趣味を仕事にした」というほうが正確かもしれません)。仕事が趣味であるおかげで、仕事上の経費以外に余分な出費をしなくても済むのです。

たとえば登山靴を買うとします。それが無ければ仕事にならないから必要に迫られて購入するわけですが、同時にそれは趣味の買物ともなるわけです。女の人がきれいでかわいい靴を欲しいのと同じように、私は歩きやすく履きやすい登山靴が欲しいのです。だから当然、登山靴を買うととても嬉しくなります。そんな調子でザックを買っても雨具を買っても楽しいのですから、自然と仕事道具以外の買物をしなくなります。
また、どこかに遊びに行くということもほとんどありません。山に行ってお客さんと会うことが最大の娯楽であるため、わざわざ他の遊びをする必要がないのです。

仕事と趣味が一致していることが節約に対していかに重要かということがわかります。両者は普通一致しないものと相場が決まっていますから、私の立場は幸運な例外と言えるでしょう。これは見方を変えれば、実は私にはものすごい額の年収があり、そのうちの大部分を「趣味を仕事にすること」に対して支払っているとも考えられるのです。

高い収入を得て趣味に多額を費やすことと、収入は低いけれども趣味に金銭を費やす必要がないこと。一体どちらが良いのでしょうか。

2005-03-26

お彼岸過ぎても極上パウダー

 彼岸を過ぎてすっかり下界は春めいてきていたが、ここへ来て冬に逆戻りしたような天気。とはいえ雪と言ってもしょせん「春の淡雪」、大したことはなかろうとタカをくくって旭岳温泉に向かう。ところがエオルシ・トンネルを抜けたあたりから景色はまるで真冬。標高が高くなるにつれて路面の雪は多くなり、ビジターセンター付近では20センチ近い新雪が積もっていた。とりあえず車を止め、除雪中の職員・Tさんの手伝いをしてから入館する。昨夜からの積雪は40センチだという。さすがに"大雪"山である。
 身支度を整え、「いで湯号」で到着したOさんと二人でスキーコースに出る。登山道入り口で積雪は2メートル70センチ。この冬見たなかでいちばん深い積雪深だ。
 30分ほどスキーコースを登り、第一天女が原の"森の主"(アカエゾマツ)の裏から深雪のなかへ入る。いきなり膝までの積雪。場所によっては膝上まで雪に埋まってしまう。本州では桜の咲いている場所もあるのに、天女が原の雪質は極上のパウダーだ。気温もマイナス5℃以下だろう。日本も以外に広い。
 積雪のおかげで、いつになく低くなった"お化けダケカンバ"の前でお昼にする。一月に来たときより樹高が1メートルほど低くなっているのは、それだけ雪が多くなったためだ。例年旭岳山麓の雪がもっとも深くなるのは三月下旬から四月上旬というのが、この例からも納得できる。
 昼食の後は今シーズンたぶん最後の極上のパウダースノーを思う存分ラッセルして、ワサビ山へ向かう。ちょっと吹雪いて視界は悪いが、期せずして厳冬期の森の景色を目の当たりにする。しばらく展望を楽しんだ後は、ワサビ沼まで一気に下り、クロスカントリーコースへ。パウダーの余韻を楽しみつつ、コース上をゆっくりとビジターセンターへ戻った。

2005-03-23

微妙に旬をはずす

春ですねえ。

暖かくなってきました。雪解けはじゃんじゃん進むし、ここのところストーブはほとんどつけてません。日も長くなりました。18時すぎてもまだ明るいなんて、それだけでうれしくなってしまいます。それもそのはず、3月20日は春分の日だったんですね。暑さも寒さも日の短ささえも彼岸までということなのでしょうか。

ちょうど春分の日の前後、19日と21日にスノーシューツアーを行ったのですが、19日は積もりたての雪を踏みしめる冬のスノーシュー、21日は締まり雪の上を歩く春のスノーシューという感じでとても対照的なツアーとなりました。もちろん、春分の日を境に突然春めいたわけではなく、単に旭岳中腹と札幌市内の低山という全く異なる場所で開催されただけなのです。でも、この違いが春の訪れを示すようで、なんというかとても象徴的な出来事に感じてしまいました。

旭岳もそろそろ春を迎えます。春のスノーシューは、雪の上を好きなように歩けるという冬の楽しさに、雪が堅く締まっているため歩きやすいというお手軽さが加わります。おまけに暖かいから休憩もゆっくりとれます。春ならではの楽しみを探しに旭岳まで遊びに来ませんか?

1000

気がつけば、このスタッフノート訪問者数が1000を超えていました。めでたい。かつ、ありがたいことです。


カウンターを設置してから81日間で1016ですから、1日平均、えーっと・・・、12~13人の訪問があるということになります。

最近、「ホームページ見てるよ」とツアーに参加したお客さんに声をかけられることも増えてきました。もともと、山以外でお客さんとのつながりをつくりたい、と思って始めたスタッフノートですから、そう言ってもらえると嬉しいものです。

しょうもない日常を披露しているようで気恥ずかしい面もあるのですが、これはこれでお客さんの肩の力を抜く効用があるかもしれません。一服の清涼剤として、一粒の梅仁丹(古い?)として、はたまた一枚のガムとして、これからも気分転換に訪れてみてください。

2005-03-21

大惨事

冬場、これがなくては仕事にならないものといえば、スノーシュー。そのスノーシュー様がお壊れあそばされました。昨日のツアー中にふと見ると、なにやら見慣れないものがスノーシュー本体からプラプラと飛び出ています(上の青丸)。


こんなの出てたっけ?としばし悩みましたが、よく見ると金具がぽっきりと折れていたんですね(↓)。


この金具で上の青丸と下の青丸をつないでいたようです。靴をのせる部分とパイプ部分を結合する、いわばスノーシューの胆となる部位です。

そんな大事な金具が壊れた以上、無理して使うわけにはいきません。ツアーの途中からはスノーシューなしのツボ足で歩くことになってしまいました。前にも同じコースをツボ足で歩いた気がするのですが、きっとデジャビュというやつですよね。決して下見の時にスノーシューを忘れてしまったわけではないはずです。

買ってから4シーズン目。よく持ってくれたほうなんでしょうか?金具が一つ折れただけなので、メーカーに修理に出せばすぐ直るとは思うのですが・・・。早く治って帰ってきておくれ。愛スノーシューや。