2005-03-28

さらに旬をはずす

もう2週間以上前のことになりますが、ようやく確定申告を終えました。私たちの場合、月々の給与がいくらという形ではありませんから、申告書を提出するにあたって、売り上げと経費をまとめる作業が必要になります。その結果、一年間働いた成果が如実に数字となって現れるわけです。この1年、特に不自由なく生活してきましたが、改めて収入の数字を見ると、これでよく生活してこれたなあと感じてしまいます。

家賃が安いことや、弁当付きの仕事のおかげで食費が浮くことなど、いろいろと倹約のポイントはありますが、でもおそらく最大の理由は「仕事が趣味」であることに尽きます(「趣味を仕事にした」というほうが正確かもしれません)。仕事が趣味であるおかげで、仕事上の経費以外に余分な出費をしなくても済むのです。

たとえば登山靴を買うとします。それが無ければ仕事にならないから必要に迫られて購入するわけですが、同時にそれは趣味の買物ともなるわけです。女の人がきれいでかわいい靴を欲しいのと同じように、私は歩きやすく履きやすい登山靴が欲しいのです。だから当然、登山靴を買うととても嬉しくなります。そんな調子でザックを買っても雨具を買っても楽しいのですから、自然と仕事道具以外の買物をしなくなります。
また、どこかに遊びに行くということもほとんどありません。山に行ってお客さんと会うことが最大の娯楽であるため、わざわざ他の遊びをする必要がないのです。

仕事と趣味が一致していることが節約に対していかに重要かということがわかります。両者は普通一致しないものと相場が決まっていますから、私の立場は幸運な例外と言えるでしょう。これは見方を変えれば、実は私にはものすごい額の年収があり、そのうちの大部分を「趣味を仕事にすること」に対して支払っているとも考えられるのです。

高い収入を得て趣味に多額を費やすことと、収入は低いけれども趣味に金銭を費やす必要がないこと。一体どちらが良いのでしょうか。

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