1973年といえば、旭岳・黒岳の各ロープウェイが開通したばかりの頃。各避難小屋はまだ新しくきれいだったとか。そんな時代です。
全部で20枚ある写真からは、変わってしまったものと変わらずにありつづけるもの、両方を見つけられます。たとえば、花の沢源頭あたりから烏帽子岳を撮ったこの写真。フィルムの褪色もありますが、服装がまさに「70年代」で、いかにも昔の写真といった風情です。

一方で、白雲小屋のあたりから撮ったトムラウシは悠然と同じままそこに鎮座しているようです。保存状態が良かったのか、まるで昨日今日撮ったもののようにも見えます。

風俗は一変し、山は変わらないということなのでしょうか。でもきっと、よくよく見ると山も今とは同じではないはずです。登山道やテント場などは今よりずっと荒れていなかったのではないでしょうか。
先生の研究室には、昔の大雪山の写真がまだまだ眠っているそうです。いずれ機会をつくって写真を見せてもらい、登山道荒廃の過程なんかを調べてみたいものです。
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