2009-03-21

再び山頂標識

今日ツアーで登ったポロシリ山で、こんな標識を見つけました。一見してものすごく違和感を感じたのは、一昨年登ったときにはこんなものがなかったから。

裏を見ると、ご丁寧に「平成19年4月」と書かれています。どうやら私が登った直後にこの標識を置いていったようです。

以前、私は自己顕示的な山頂標識はまっぴらと書きましたが、今回の標識もまたその類のようです。自作の和歌が詠まれていて、雅号も落款印までもありました。一言言わせていただけば、「ここはあなたの展覧会場ではありません」。

ポロシリ山は山頂からの展望が有名で、おそらくかなりたくさんの登山者に登られていることと思います。でも平成19年4月に至るまでは、誰一人として自分勝手な標識などを残さなかったのです。その意味をよく考えて欲しいものです。

山頂標識を設置してよいのは、たとえば登山道を開削し維持管理を行っている地域の山岳会ですとか、同じく登山道の維持管理にあたっている市町村など、ある山に対して責任を持って取り組んでいる主体のみなのではないでしょうか。

そうではない通りすがりの登山者がそれぞれ好き勝手に標識を置いていくなら、どういう事態になるかは以前書いた通りです。

山に残して良いのは思い出だけ、とはよく言われる言葉です。「ゴミを捨てない、食べ残しを置いてこない」のと同様に、これからは「自己顕示的な山頂標識を残さない」というのも登山者の常識になるべきなのかもしれません。

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