2011-04-29

ゴールデンウィーク幕開け

天気予報が言うほど悪くはありませんでしたが、ぐずぐずとはっきりしない空模様の一日。カラッと気持ちよく連休が始まってくれると気分も盛り上がってうれしいものです。

今日のツアーは悪天のため明日に延期としたので、思いがけず一日空きができました。さて、なにをするか・・・。結構膨大な「いずれやるべきこと」リストというものがあるので、その中から簡単にできそうなものを選びました。

・ウェブサイトに「その他の活動」という項目を作る
・Facebookファンページの見栄えを改善する

両方とも頭を使わない単純作業です。写真を選んだり記録を探してくればよいだけなので。作業量は結構多いので面倒と言えば面倒ですが、今日は単純作業気分だったようで、えらくはかどりました。その成果はこちらをごらんください。

山楽舎BEARウェブサイト
Facebookファンページ

登山ガイド・自然ガイド以外の今までの仕事を佐久間と二人分列挙したところ、結構いろいろやってきたことがあらためてわかりました。壮観です。

一人静かに締切に追われていない作業を淡々とするというのは、ぐずついた連休初日の仕事としてはぴったりはまっているような気もします。

2011-04-28

懇親会のヒトコマ








年に一度のお楽しみ。地元ガイド(等)懇親会が例年通り山楽舎BEAR事務所で行われました。

ガイドを中心に、山関係者が10名集まって、いろいろな話で盛り上がりました。

昨年を振り返り、今年を展望して、情報交換。そして一番楽しいフリートーク。






差し入れで地元のお店の焼きたてピザも。美味しかったです。ありがとうございました。

これから忙しい夏山シーズンが始まりますが、皆さん体にお気をつけてご活躍ください。そして、また時間に余裕ができたら集まって盛り上がりましょう!

2011-04-26

夕立のような激しい雨が通り過ぎた直後。東の空の低いところに虹ができていました。田植えを待つ田んぼのただ中から立ち上がった大きな虹。

そういえば今年初めて見た虹です。雪が雨に変わらなければ見ることができませんから、これも春の訪れを示すサインの一つなんでしょうね。

もうすぐゴールデンウィーク。週間予報ではお天気イマイチな感じですが、なんとか青空の下で気持ちよく過ごしたいものです。

屋根より高い・・・?

もうすぐ五月。こどもの日がやってきます。沢山のこいのぼりが悠々と空を泳ぐ季節です。キトウシ森林公園にも立派なこいのぼりが飾られています。・・・って、あれ?

池に浸かっているじゃないですか!いくら鯉だからって水浸しになるのはあんまりです。夕立のような激しい雨が降っていたので仕方ないのですが。

すうっと爽やかな春の風が吹き抜けて、華麗に舞う鯉たちを見上げたいものです。

2011-04-25

岐登牛山の春の花

そろそろ見たいと思っていたものの、なかなか時間に余裕がなくて行きそびれていました。東川の中心部にほど近い岐登牛山で咲く春のお花です。今日ようやくその機会が巡ってきました。

ほとんど終わりかけだったフクジュソウ。山の上の方に瑞々しいのが若干残っていました。間に合って良かった。

エンゴサクはちょうど見頃くらい?

カタクリも良い感じ。もう少しお天気が良ければもっと元気な姿を見られたはずです。

咲き初めのニリンソウ。まだツボミのものがほとんどで、咲いているのは数えるほど。

オオカメノキの冬芽が徐々に開きつつあります。

この山でこれらのお花を見ると、そろそろスノーシューシーズンも終わる頃合い。季節の移ろいを教えてくれる花々です。

2011-04-22

カエルの合唱

タウシュベツ橋梁に向かう林道の脇に、いくつか大きな水たまりがあって、

そこに沢山のカエルがいました。

彼ら(彼女ら?)が一斉に鳴くその声が、どこかせつなく耳に響いてきました。たぶんエゾアカガエルです。

あまりに良い声なので録音したのですが、残念ながらこのブログにはアップロードできないようなので、両生類保全研究資料室から聞いてみてください。心くすぐられる儚い声ですよ。

おいしそう・・・


林道脇で見つけたフキノトウ。絶妙な開き具合で、とてもおいしそうに見えます。このまま摘みとって、サクサク食べてしまいたいくらい。きっと瑞々しいのでしょうね。

2011-04-19

青空の下の姿見-裾平

来週末のツアーの下見に行ってきました。向かった先は旭岳南斜面の裾平です。

久しぶりの旭岳温泉。ロープウェイ駅前の駐車場から旭岳の山頂が見えていました。こんな好天はツアー本番に取っておいて欲しいといつも思います。

昨日降った雪が枝の先端で氷になっていて、太陽の光を反射してキラキラ輝いていました。こんなきれいな景色はツアー本番に・・・。

スキーコースを登っていくと正面に旭岳山頂が見えてきました。こんな青空は・・・。

第二天女が原を越え、傾斜を増すスキーコースをぐいぐい登っていくと、背後に展望が開けてきます。エゾマツの林の向こうに旭川盆地、その上に真っ青な空。見慣れた景色ではありますが、いつ見ても素敵です。こんな・・・って、いつまでも言っててもしょうがないですね。本番にはこれ以上の快晴を期待しましょう!

姿見展望台到着。今日の登りはこれで終わり。旭岳がおいでおいでと手招きしているかのようにも思えますが、山頂は目指さずに右に逸れていきます。

石室を右、登山道を左に分け、凡忠別岳方向に緩やかに下っていきます。

ほどなく斜度がない広場に出ます。このあたりが裾平。あまり見ない表情の旭岳が良いんです。点々と立つダケカンバも旭岳を引き立てます。

右を見ると小さな三角形の小旭岳。あの山もゴールデンウィーク明けにツアーで行く予定です。いい山なんです。

旭岳の反対側、南方面を見るとこの通り。凡忠別岳-化雲岳-小化雲岳-十勝連峰と山々が間近に連なっています。

ここで景色を見ながらゆったりできれば、それは最高の時間の過ごし方です。でも今日はちょっと風が強かったので、そうそうに樹林帯へと逃げ込むことにしました。

来週のツアーもお天気になりますよう!

二人仲良く

東川町観光協会・東川町商工会のウェブサイト、ようこそ東川が新しくなりました。

その中で私たち山楽舎BEARも紹介されています。佐久間と二人で仲良く写真に納まっていますので、よろしければ覗いてみてください。リンクはこちら

2011-04-15

快晴なれど風強し

今日の前十勝。

せっかくこんなに良いお天気で、山頂もきれいに見えていたのに、

遮るもののない雪の山肌をこんな強風が吹き荒れて、

雪を掘ってツェルトを被って風が弱まるのを待ってはみたものの、

結局山頂まであと30分ほどのところで撤退することとしました。残念ではありますが、いたしかたありません。また登りに来ましょうね。

2011-04-14

一等三角点・安足山

安足山です。安足間岳でも安足間山でもなく、安足山。いずれも安足間川の流域にある山なので似たような名前が着いていますが、どうも据わりが悪いというか締まりがないというか、そんな山名です。あまり有名ではないし、まがい物風の名前ではあるのですが、実は意外にも山頂には一等三角点が設置されています。その安足山の下見に行ってきました。

愛山渓温泉に向かう道の脇に車を置き、雪に覆われた林道を進みます。記録的暖冬少雪だった2008年にも訪れているのですが、その時は全く雪がありませんでした。というわけで雪山としては初の来訪となります。

前半は林道上を行きます。徐々に高度を上げていくと、正面に台地状の尾根が見えてきます。あの奥に安足山があります。途中で林道から外れ、尾根に取り付き、急登をこなすと、

背後に素晴らしい景色が展開されていました。天塩岳を中心に、突角山や宇江内山や摺鉢山など上川の山々が連なっています。

少し進むと今度は北大雪。ニセイカウシペから有明山にかけてゆるやかな尾根が見えます。

さらに間近に表大雪。山頂部に雲がかかっているのが残念ではありますが、山の大きさはよくわかります。上川岳・愛別岳がわずかに見えているようです。

台地状の尾根は広く平らで歩いていても快適です。

でも、山頂は背の高い木々に囲まれていて、景色なんて全然見えないんですよね。一等三角測量の時にはどれほどのやぐらを建てたのでしょうね?まさか禿山だったわけもなし。

下りは地形図と首っ引きで初めてのルートを。地形図に載っていない林道が縦横無尽に走っていて、高山よりもこういうところの方が読図は難しいんですよね。ふと空を見上げると、ぷかりと綿雲が浮かんでいました。

クマも滑るし埋まる

今年はなかなか見かけないと思っていたクマの足跡ですが、一度見ると後は堰を切ったように普通に見るようになるものです。

今日見たクマの足跡。随分長いこと林道上を歩いていました。よくよく見ると、所々でズボッと深みに埋まっていたり、ちょっとした傾斜でずるりと足を滑らせていたり。埋まったり滑ったりするのは人間だけではないのですね。親近感が湧いてきます。

2011-04-13

チャリティーポストカード販売

お知らせ
『旭岳通信』読者の方には連載エッセイでおなじみの、東川町在住の写真家・松野智久氏が、地震&津波の被災地支援のためにチャリティーポストカード販売を開始いたしました。以下、松野氏よりいただいたメールを、ご本人の了解を得て転載します。ポストカード希望の方は直接松野氏にご注文ください。
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皆様、お元気でしょうか?早くも4月になり、春うららかな季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか?

私の方は、数日前から農作業に精を出し、せこい小銭稼ぎをしております。
春山のベストシーズンまでは、東川の田んぼを駆け回り、カエルとドジョウ達と戯れて、下界から大雪山を眺めています。

ところで、先日発生しました東北関東大震災では、日本で起こったとは信じ難い被害を及ぼし、被災地では先の見えない厳しい状況が続いています。
私も、被災地に赴き、有り余る体力、気力、サバイバルスキル、キャンプ装備を活用すべきなのですが、そうもいかない状況に苛立ちも感じています。
そして、家の中を片付けていて思いついたのが、このチャリティーポストカード活動です。
どうせ、余ってカビが生える(もちろん今はピカピカ)のも目に見えているから。

被災地への支援金を考えていた方、ただ大雪山の写真に興味ある方、友人に山や花動物の写真をプレゼントしたい方。どんな目的でも構いません。大雪山のポストカードをゲットして、被災地に支援の手をさしのべてみませんか?一人の力は小さくても、みんなが集えば大きな力になります。あなたの思いが、被災地に希望と夢と笑顔をもたらす事、間違いなし!


チャリティーポストカード価格は、大雪山の四季、高山植物、野生動物の3種類(19枚入り)をセットで、通常1680円を特別価格1000円で販売します。
おにぎり・10個分だよ~

販売部数は、合計100部で、目標10万円です。好評であれば、増やします。

このチャリティー期間は4月1日から5月25日まで。

旭川近郊の方は、秀岳荘旭川店でも行っております。

遠方の方は、氏名、住所、購入数を、メールにて連絡下さい。送料は、自己負担となりますがもっとも安いヤマトのメール便で、2セットまでは送料80円、3セットから5セットぐらいまでは160円になるかと思います。振込先、金額は、送料が確定してから郵送時に明記するか、事前にメール致します。なお、振込先は郵貯銀行の口座ですので、口座間の送金は無料となります。

また、大雪山の自然や動植物、写真などに興味ある友人、同僚、家族、恋人、愛人がいたら、是非とも声をかけてみて下さい。
ちなみに、収益は全て日本赤十字社を通じ、義援金として寄付します。けして、スキーやカヌーの購入などには、使いません。

まずは、メールくださいな。下記の携帯アドレスでもかまいません。

松野智久

080-6094-8896 
bear-country.2291@ezweb.ne.jp

2011-04-11

雪のあるなし

昨日登ったイルムケップ山、山頂直下の様子。真っ白な雪に覆われたお椀型の山頂部にちらほらと木が立っています。木の真近に立たない限り、どこまでも広がる景色を存分に眺められる最高の展望台となる山です。

ところが、雪が消えて夏山シーズンとなると・・・

一面背丈以上の笹に覆われてしまい、周囲の景色など何一つ見えなくなってしまうのです。10月後半に撮影したほぼ同地点同方向の写真です。よくこれだけ厚くて濃い笹原のただ中に登山道を開削したものだと感心してしまいます。山頂もある程度の広さで笹苅をしてあるので、特定の方向の景色は眺められます。

こうやって夏冬見比べてしまうと、 やっぱり雪はいいよなあ、と去りゆく残雪季が名残惜しくなるものです。

初めての花



今年初めて目にした花は、歩道の脇にひっそりと咲くタンポポでした。

つい最近まで雪に覆われていた気がしますが…。

これからいろいろな花が開き新緑が萌え、鮮やかな季節がやってきます。

またか!

スノーモビルの走行跡が縦横無尽に刻まれたイルムケップ山山頂。そこに空き缶が捨てられていました。


またか!またなのか!

どうしてこんなにマナーがなっていないんでしょう。

2011-04-09

いい感じ

美瑛の丘のただ中を走る道のその脇に、なんだか良い感じの建物がぽつりと立っていました。うっすらと夕陽の朱を浴びています。

初クマ(足跡)

早い年なら3月頭くらいに目にするのですが、今年は4月に入っても一向に見かけず、ずいぶん遅いなあと思っていました。あ、冬眠明けのクマの足跡の話です。

ようやく今日見ることができました。細部が不明瞭になっているので、昨日か一昨日のものと思われます。

今年もクマの季節が始まります。そろそろクマスプレーを持つようにしますか。

十勝連峰、裏表

抜けるような青空、というわけにはいきませんでしたが、しっかりと遠望が効き、山々がきれいに見えた今日。山頂と帰りの道ばたとの二箇所で、表情の異なる十勝連峰を楽しんできました。

経歳鶴から見た十勝連峰。左から、前富良野岳・大麓山・富良野岳・三峰山・上ホロカメトク・十勝岳・境山・下ホロカメトク。


美瑛の丘から見た十勝連峰。左から、オプタテシケ山・ベベツ岳・美瑛富士・美瑛岳・十勝岳・上ホロカメトク・三峰山・富良野岳・前富良野岳。

1日2回も、反対の方向から、十勝連峰を眺め回すことができるなんて。贅沢この上ありません。どちらもそれぞれ異なる風情があっていいですね。

2011-04-07

高曇りのイルムケップ山

週末ツアーの下見にイルムケップ山へ行ってきました。

イルムケップ山を含む音江連山は複数の国道・道道にぐるりと囲まれているので、雪のある時季ならどの方向からでも登ることができます。自由度は高くルートを考えるのは楽しいのですが、現実的にどこか一つ出発点を決めるとなると一仕事でした。国道・道道から山腹に向かっていくつもの道路が入り込んでいて、ざっと地図を見るだけでいくつものアプローチが考えられる一方、それぞれの道路がどこまで除雪されているかは行ってみなければわからないからです。昨年は道路状況を調べるためだけに一日使って下見したほどです。

昨年目星を付けておいた出発点はここ。今年も同じ箇所まで来ることができました。正面に山頂部が見えています。

10分ほど林道をたどって尾根に取り付きます。イルムケップ山南東尾根、ということになるのかな?針葉樹の向こうに目指す山頂。

数日前のものと思われるスノーシューの跡がありました。他にスキーやらスノーモビルやらの跡も残っていたので、ここは結構使われているルートなのかもしれません。

前半は植林と思しき針葉樹林帯の林道を進み、

後半はダケカンバの目立つ広く緩い尾根を登っていきます。

気がつけば背後に景色が広がっていました。表大雪が思いの外近くに見えます。

標高点806mに立つと山頂は目の前。ここからはほとんど平らな稜線歩きとなります。

高木のほとんどない山頂部。夏には背の高い笹で覆われていて、刈り取られている方向だけ景色を眺められるのですが、さすがに雪の時季はどこでも見放題となります。

移動することなくほとんど360°の展望を得られます。三頭山から始まり、天塩岳、北大雪・表大雪・十勝連峰・芦別岳・美唄山・ピンネシリ・暑寒別岳。唯一ポロシリ山だけが木に遮られているくらいで、その他の山々はきれいに見渡すことができます。見事です。

とても暖かく穏やかな天気でしたが、山頂に着いた途端強い南風が吹き付けてきました。写真だけ撮って早々に退散することに。帰りは一本北側の尾根を使ってちょっとした周遊にしました。

日曜日のツアー本番には今日以上の展望が見られるといいですね。