2010-12-02

関東甲信山行 旅の準備

今年で4回目となる道外への山旅。毎年、夏山ツアーと冬山ツアーの端境期を利用して、2週間ほどブラブラ遊び歩く・・・じゃなくて、厳しい自己錬磨に行っています。費用持ち出しで自発的に研修をするというのですから、我ながら仕事熱心で感心してしまいます。

それはともかく。2007年九州2008年四国2009年近畿ときて、今年は八ヶ岳と奥秩父を歩くことにしました。

八ヶ岳も奥秩父も特に関心があったわけではありません。今年はどこへ行こうかと思っていたときに、佐久間が「八ヶ岳なんていいんじゃない?」と助言をくれたのがきっかけだったのです。

八ヶ岳か・・・。それなら飛行機は松本よりも羽田の方が安いから東京往復にしよう、せっかく東京に行くならついでに東京都最高峰の雲取山も登ろう、いや待てよ、たしか八ヶ岳の近くから雲取山まで登山道が繋がっていたはず、ああ金峰山からずっと歩いていけるんだ、そのあたりの山域は奥秩父って言うんだ、じゃあ奥秩父縦走をすればいいか、と、とんとん拍子に旅の概要が決まっていきました。

順番としては、八ヶ岳を北から南に歩き、そのあとで奥秩父を西から東に行けば、長野から東京へと一本線が繋がる感じになります。東京-長野は電車で行き、長野-東京は歩いて帰る。もちろん間は空いているのですが、山旅の動機付けとしては悪くありません。長野・山梨・東京の山を歩くので、関東甲信山行ということになるでしょうか。

そんなこんなで、結構早くから行き先は決まっていたのですが、なんというか今年はやたらと忙しくて、出発までの慌ただしかったこと。いつもなら、最後のツアーを終えて、夏山の後かたづけ仕事をして、冬山の準備仕事をして、全て終えた状態でオフを迎え、スッキリ気持ちよく旅の準備に取りかかります。そういう段階を一つずつ踏んで、旅立ちへの気持ちを徐々に高めていくわけです。

ところが今年は最後のツアーを終えた3日後に出発ということになってしまい、後かたづけも準備もなにもかもをごちゃまぜにして進めなければなりませんでした。出発前夜まで買い出しで走り回っていましたし、荷造りが終わったのはその日の深夜。ザックに適当に道具を放り込んでいったので、テントの支柱とかガスバーナーとか寝袋とか、なにか大事なものを入れ忘れてやしないかと不安で仕方がありません。就寝直前までバタバタして、しかも翌朝の起床は早いときています。これで本当に出発できるんだろうかと、かなり本気で心配していました。

自由意志で旅行にいくはずなのに、なにかに追い立てられるように出発する・・・。こんな気持ちで旅立ちたくはないですよねえ。

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