2012-08-27

硫黄山-羅臼岳縦走・2日目

昨日16時ころから降り出した雨。テントを叩く勢いは凄まじく、野営指定地は見る間に水浸しになりました。軽く10年以上使い続けてきた私のテントは、すでに防水性なんてほとんどなく、上からは雨漏り、下から浸水とさんざんな目に遭いました。吸水性の高い雑巾で何度と無く水を拭き、外で絞りを繰り返さなければなりません。普段は仕事用の大型テントばかりで、個人用のテントを使う機会がほとんどないので、なかなか買い換えられないんです。でもさすがにこのテントはもう諦めざるを得ないかも。いろいろなところで活躍してくれた思い出の逸品なのですが。

朝になっても天候は回復せず。相変わらず強い雨が降り続いています。大雨の中、粛々と撤収を終え、出発。

雨が激しいだけでなく、ガスは濃く風も強く。写真もほとんど撮る余裕がありません。山頂や分岐などでなんとか記録写真を残すのみ。オッカバケ岳。

クマ糞がぼたぼた落ちていたサシルイ岳。歩きながらしたのかなあ。

三ッ峰野営指定地。雨が強いにもかかわらず、このサイトは水が浮いていません。頑張ってここまできていたら、テント内浸水には遭わずにすんだかも。

とにかく黙々と歩くだけなので、羅臼平まであっという間に着いてしまいました。元々の予定では二ツ池に宿泊装備をデポして、羅臼平まで往復し、カムイワッカまで昨日の道を戻るつもりでいました。でも、こんな天気でそんな長時間行動したくない!ということで、岩尾別への下山に変更です。カムイワッカまで車を取りに戻らなければなりませんが、構いません。岩尾別の登山口からタクシーを呼べばいいのです。

あとは一気呵成に下山です。こんな天気の中でも続々と登ってくる登山者とすれ違いながらぐんぐん下ります。おそらく本州から来たと思われる登山ツアーとも いくつか会いましたが、なんとそのツアーを率いていたのが知り合いの先輩ガイド。地元・大雪山ではなく、こんなところで会うとは・・・。

銀明水に設置された携帯トイレブース。屎尿処理はどこの山も抱える難しい問題です。

弥三吉水。ここまで下るとようやく雨が止みました。昨日聞いた予報では、夜のうちに天気は回復し、今日は晴れるようなことを言っていましたが、さすがに山中はそんなに甘くはありませんでした。

久々の木下小屋。携帯電話は通じないので、すぐ隣のホテルで公衆電話を借りることにします。びしょ濡れで気持ち悪いし、早いところタクシーを呼んで車までもどって温泉に浸かりたいところです。

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