今年はツアーの催行状況の関係で、いつもの年よりヒサゴ沼に泊まることが多かったのですが、どうも気になることがありました。全般的に利用者のマナーが悪くなっている感じがするのです。
たとえば、これ。指定地内にまだ裸地化していない草地が残っているのですが、その植生の上に座っているのです。よくよく観察してみると、この人だけが特別というわけではなく、テント泊をしている人たちほとんど全員が同じようなことをしていました。植生に座る人もいれば、ザックを置く人もいるし、こんな扱いされていたら裸地化はどんどん進んでしまうと心配になってしまいます。
他にも、指定地を画するロープから外に出て沼の畔に座って景色を眺めている人がいたり、使い終わった食器を持って沼で洗おうとしている人がいたり、なかなかに無秩序なヒサゴ沼です。
あまりに目に余る場合には注意したりもしますが、いちいち全員に声をかけるのはさすがに無理です。時間的にも精神衛生的にも。
見た感じ、みなさん悪いことをしているという意識がないようです。つまり、山中でしていいこと悪いことの情報が伝わっていないことが一番の問題といえそうです。大雪山の自然環境を守るために、何をしていいのか何をすべきでないのか統一した行動指針を掲げ、それを周知する体制が必要なのだと思わされました。
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