見つめ合う二人

昨日、山楽舎ＢＥＡＲの主催ツアーが二つ催行され、私は旭岳に佐久間はピウケナイ山に向かいました。それぞれの山はピウケナイ川が形成する谷をひとつ隔てて面していて、山頂間の直線距離は10km弱。ごくごく近くに位置するので、当然お互いの山を眺めることができます。

旭岳山頂11時10分過ぎ。直前まで視界を奪っていたガスが晴れ、ピウケナイ山が見えてきました。今頃佐久間はどのあたりにいるかなと、電話をかけてみました。行動中は電源を切っていますのでどうせ繋がらないだろうと思っていたのですが、意に反してあっけなく繋がりました。そして、なんとピウケナイ山頂にいるというのです！小さくて判別できませんが、今まさにこの視界の中にいるということなのです。

ピウケナイ山頂11時10分過ぎ。後日佐久間にもらった写真です。あの山頂には携帯電話を握りしめた私がいます。もの凄い望遠レンズで撮れば、にこやかに手を振る姿が映っているはず。

特に時間を合わせて出発したわけではなく、たまたま同時刻に山頂に到着していたわけで、しかもほんの少し前まで旭岳山頂はガスに巻かれていたのです。さらにほとんど同時刻にお互いのいる山の写真を撮っていたという、なんという偶然。

10kmの距離を隔てて熱い視線で見つめ合う男と男。山楽舎ＢＥＡＲの絆がこんな形で表れました。