日本を代表するバックパッカーであり、作家の加藤則芳さんが4月17日ASL(筋萎縮性側索硬化症 きんいしゅくせい そくさくこうかしょう)のため63歳という若さで急逝されていたことを今日知った。
山が好きで著書『日本の国立公園』(平凡社刊)に大雪山の記述もある加藤さんは、じつは東川町ともご縁があり、2011年1月に、信越トレイルについての講演を道草館でしていただいた。このときすでにASLを発症されていたのだが、まだご自身で歩くことが出来、講演では信越トレイルやアパラチアン・トレイルのこと、ロングトレイルの魅力について熱っぽく語られた。
加藤さんとは2009年の秋に、信越トレイルを歩くイベントで初めてお会いした。山道を歩きながら、植物や動物について、国立公園制度・バックカントリーとフロントカントリー・信越トレイルの理念、などなど、次から次へと話題に事欠くことなく話され、自然についての知識や自然保護への造詣の深さなどに舌を巻いた記憶がある。
ちょうど折よく、東川でもエコツーリズム推進事業が立ち上がった時期と重なり、是非お話をしていただきたいと、当時の雇用創造協議会にお願いして講演を企画してもらった。あれから二年ちょっとで帰らぬ人になるなど想像もできない。本当に残念だ。ご冥福をお祈りする。
信越トレイル 天水峠付近のブナ林
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