夜明け前の函館は青空の下。ようやく今日は山に登ることができそうです。昨日通り過ぎてきた大千軒岳はあきらめて、手近なところで恵山を目指します。
海越しに恵山(618m)。この角度からは一見山に見えません。実際、一番歩くコースを使ってもたいした登りはなく、登山と言うよりは丘陵散策と言うほうがしっくりきます。
登山口は旧椴法華村の住宅地そばにあります。ここから恵山に登り、帰りは別コースを下って海沿いの車道を歩いて帰ることにしました。山を下りてすぐに海があると、どうしてもそこを歩きたくなってしまいます。
朝8時、未だ日陰の登山口はキーンと厳しい寒さに包まれています。気温はおそらく氷点下。積雪がない分より寒い感じがします。体が温まるまでは薄手のダウンジャケットが手放せません。
沢沿いの疎林を1時間ほど歩くと広い台地上のピーク(461m)に出ます。ここまで来ると辺りに高木はなく、すぐ側の海や遠くの山々がよく見えます。台地にはいくつかトレイルが確認できます。景色を楽しみながらゆるゆると歩くには最高の環境でしょう。
461mピーク真向かいに堂々とした恵山。旭岳に似た外観ですが、実際歩いてみると旭岳ほど落ち着いていない若い火山という印象を受けます。
461mピークから一度下り、いよいよ恵山に取り付きます。中腹から噴煙を間近に。
つづら折りの単調な登りに飽きつつも、眼下の海に励まされて山頂着。太陽燦々、海は青く。期待通りの景色を楽しめます。
山頂付近は広く平らで、ちょっとしたグラウンドのよう。もう少し暖かければのんびりと過ごしたいところですが、晴れているとはいえさすがに寒さが身に染みます。早々と下山にかかりました。
山旅3日目にしてようやく青空に恵まれましたが、下山後すぐに天気が崩れだし、車で移動を始めたころには猛吹雪になっていました。悪天の中の一瞬の晴れ間をうまく登山に使えたのですね。ちょっとタイミングがずれていたら、一度も山に登れないまま旭川に帰ることになっていたのかも・・・。
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