2005-10-10

じつは食材にも気を配っています

 山中泊のプログラムに参加されたお客さんに好評なのが、「山のなかでこんなものが食べられるとは思っていなかった」と感想を漏らされる食事です。登山の食事というと、アルファ米にレトルトカレーかインスタントラーメンというのが定番ですが、山樂舍BEARではできるだけ"普通の"食事を出すように心がけています。そしてお出しする食材にもできる限り配慮しています。
 たとえば今回の天塩岳プログラムの夕食は、ごはんと豚汁風スープにデザート替わりのジャガイモというメニューでしたが、お米は新潟産コシヒカリの新米、野菜は東川町「めぐみ農園」の無農薬・減農薬のものを使用しました。調味料も、有機大豆(もちろん遺伝子組み換えでない)を使用した味噌や天塩(あましお)など、できる限りオーガニックなものを使うよう心がけています。本来であれば、お米も東川産のホシノユメを使いたいところですが、今回は古米と新米の入れ替わるビミョウな時期だったので。収穫が早いコシヒカリの新米を選びました。
 ご存知だとは思いますが、山樂舍BEARの「BEAR」は「Bureau of Ecotourism in Asahidake Range」の略です。Ecotourism を謳うからには、山中泊プログラムにおいて重要な部分を占める食事にも地球環境への配慮が必要だと考えています。もちろん深く突っ込んでいくと、道産米は内地米にくらべて農薬の使用量は少ないものの、高度に機械化されているために、苗床の暖房や耕作用の重機の燃料に大量の石油を使用しているなどの問題点はあります。そのあたりは今後の(我々のというよりは農業全体の)課題ですが‥‥。
 今回は「天塩岳ヒュッテ」という立派な宿泊施設が利用できたので、避難小屋泊まりのプログラムにくらべてより"普通の"食事をお出しすることができたのですが、泊数の多いプログラムではアルファ米やインスタントラーメンのお世話になることもあります。その点はあらかじめご了承ください。

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