2005-10-02

クマの前に足跡はないクマの後に足跡はできる

わりと色々見過ごすほうなんです。山を歩いている最中は。特に一人で歩いているときは、トレーニングを兼ねてできるだけ早く歩くようにしているので、自然の機微に疎くなりがちです。一日の行程を終え、「あそこにあれあったでしょ?見た?」なんて言われると、たいがいは見ていません。なにかと面白いものを見逃しているんだろうなあ、と思うと悔しい気もしますが、気がつかないものはしょうがないので、最近は半ば開き直りかけています。でも今回は、あらかじめ「あそこにあれがあるよ」と情報をもらっていたので、さすがに見逃すことはありませんでした(一度通り過ぎてしまったのは秘密です)。

旭岳温泉から天人峡に下る登山道の途中でクマの足跡を見てきました。今シーズンは初めてです。どうも今年はクマと縁が薄いようで。本体一回・糞一回・足跡一回の計三回しか見ていません。御田の原やら北鎮岳やらで例年になくクマが観察された年だというのに寂しいくらいです。

写真はこれ。ちょっとわかりずらいかもしれませんが、心のきれいな人には見えます。一般に、足跡の横幅を測って14cm以上だと雄成獣だそうです。これはちょうど14cmくらいですね。図鑑などで調べたところ、たぶん左前足ではなかろうかと。親指が一番小さいんですって。

もうちょっとわかりやすい写真も出しておきましょう。

こちらは去年の9月18日裾合平分岐付近の登山道についていたもの。横幅は15~16cmありそうです。上の写真より一回り大きな印象です。やわらかな泥の上なので、爪先までしっかりと残っていました。こちらはたぶん左後足。自信はありませんが。前足にも見えるし。これだけはっきり残っているのに素人には判断は難しいものです。

クマたちは、これからの冬眠に向け必死で食べ物を探しているのでしょうね。

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