朝の酒田観光を終え、あとは仙台に向けて移動するのみ。日本海に面する山形の町から太平洋に面する宮城の町へ、奥羽山脈を越える道のりです。いわば東北地方の西から東まで一気に横断することになるわけです。
そんな風に言うと、さぞ長距離なように感じますが、実際には国道を繋いで150kmほどの道のりです。「あれ、意外と近いんだ」というのが正直なところ。旭川から三国峠経由で然別湖まで移動するのとちょうど同じ距離と考えると、普通に日帰り往復圏内ですよね。
そんなわけで、時間に余裕がある私たちは途中で羽黒山観光をすることにしました。国宝あり、重要文化財あり、特別天然記念物ありの、歴史が息づく神域です。世界遺産への登録を目指す動きもあるのだとか。
宿坊街をうねうねと抜け、車を停めたらすぐに表参道。随神門をくぐると長い下りの石段が待っています。目的地の羽黒山頂まで延々登らなければならないのに、まず下りから始まるとは・・・。
下りきってようやく本当にスタートという感じがします。早速現れる爺杉。明治のころは婆杉と並び立っていたそうです。
そして国宝・五重塔。東北地方最古の塔。平安時代平将門の創建と伝えられています。大工経験もある佐久間が、その造りにしきりに感心していました。
五重塔からいよいよ登りが始まります。合計2446段ある長い長い石段は、標高差300m程度なので登山と考えると楽々なのですが、観光地としては大変な部類に入るでしょう。両脇に連なる杉並木が独特の威厳を醸し出しています。
途中にある二の坂茶屋。名物・力餅をいただいて一休みします。
その先はしばし平らな道となります。この辺りの杉並木は見応え十分。
三の坂を越え、赤い鳥居をくぐると山頂はすぐそこ。
山頂はとにかく広く、広場では遠足に来た子ども達がお昼ごはんを食べていました。
鏡池越しの三神合祭殿。月山・羽黒山・湯殿山の三神を祀っているとのこと。
山頂部には車で来ることもできるため、到着した途端、世俗臭が強くなるのが残念です。登ってきた道自体はとても良い感じなのですが・・・。これならバスで山頂まで行って、歩いて下る方が良いかもしれません。
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