2011-03-25

余分に歩いた朝陽山

朝陽山に登ってきました。層雲峡温泉の対岸、柱状節理の上に乗っている展望の山です。層雲峡からパノラマ台経由で山頂に続く登山道があるようですが、今回はそれとは全く異なるルートを取って山頂を目指しました。

層雲峡発電所脇の駐車帯に車を置き、ニセイノシキオマップ川沿いにつけられた林道に入ります。

すぐに尾根に取り付き急登を登っていきます。斜度はそこそこありますが、スノーシュー+ストックで問題ない程度。積雪は少なく、場所によっては30cmくらいしかありません。最下層がしもざらめになっていて、時に地面まで踏み抜きながら登っていきます。

高度を上げること150m。ぐいぐい快調に登ってきましたが、しかしそこで引き返さなければならない事態となりました。なぜなら柱状節理の岸壁が屏風のように連なりあたりを囲い、この尾根は完全な隘路となっていたのです。

普通これだけ背が高くて横にずっと連なる岩があったら地形図に記載がありそうなものですが・・・。泣く泣く登ってきた道を引き返し、他のルートを探す羽目になりました。地形図読む限りここが一番良さそうだったのに。

再び沢沿いの林道へ。右手を見上げながら取り付けそうな場所を探すも、柱状節理の岸壁はどこまでも続きます。ようやく登れそうな場所を見つけた時には、出発から既に1時間以上が経過していました。

ルートミス分を取り戻すために空元気を発揮して、広い沢地形をガンガン登っていきます。再び標高差150mを登ると急傾斜帯が終わり台地の上に出ました。台地に乗れるかどうかが今日の肝だったわけで、ここまで来れば一安心です。後は緩い尾根をたどって山頂まで行くだけ。

標高点1153mまでは尾根が狭めで木々もうるさくちょっとばかり苦労しますが、その先は快適になります。標高点1236mを越えると前後左右に展望もかなり良くなります。

振り返ると天塩岳が見えていました。

最後の登り。ダケカンバの疎林が美しい緩斜面を登り、

反射板のある広い山頂に出ました。

一番高いのはあそこかな?所要4時間半。最初の1時間の無駄が精神的・肉体的疲労を倍加してくれましたが、

この景色を見ればそんな些細なことは頭から無くなります。まさに絶景。ニセイカウシペ~アンギラス~平山~丸山~屏風岳と北大雪の山々が間近に連なっています。

180度体の向きを変えるだけで、反対には表大雪の山々がこれまた間近に。赤岳~白雲岳~黒岳~凌雲岳~比布岳~愛山渓。西半分の山頂部に雲がかかっているのが残念でしたが、それでもこれはド迫力です。

今日は風もないし、陽光は暖かだし、いつまででもここにいられそうな感じ。でも帰って事務仕事しないとならないしなあ。最近妙に忙しいし・・・。などとグチをたれながら帰途につきます。

30分ほど下ったところでふと見ると、なんと表大雪にかかっていた雲が全部なくなっているではありませんか!やっぱり全部きれいに見えると圧巻です。

気分良くトントン下って、駐車帯まで所要ぴったり1時間。駆け下りるにはもってこいの斜度と雪でした。

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